前回までの記事では月やアセンダント
のナクシャトラによる個人の性質を
ご紹介しましたが、確かによく言い
当ててくれていました。
しかし今回は、さらに大事なインド占星術の
基本について、また見ていきたいと思い
ます。
前回の記事で熟練者の方の説明で
インド占星術の基本について教わり
ました。
それは、
インド占星術は、惑星やハウスを見る事を
基本にするという事です。
惑星には、生来的な吉凶があり、さらに
機能的吉凶というのもあります。
そしてハウスの吉凶や各惑星がどの
星座で強くなるかなどを理解する
事が、基本だという事です。
それらをわかった上で、
ラージャ・ヨーガなどを理解する
のが良いし、またダシャーも理解
する必要があるという事です。
まあラージャ・ヨーガやダシャーなど
という言葉自体になじみがない私
としては、またおいおい記事にしていく
つもりですが、まずは惑星の吉凶判断
が大事だという事なので、今回は
そのうちの生来的吉凶を見ていく事に
しましょう。
その前に惑星の生来的吉凶と、機能的
吉凶について説明しておきますと、
「生来的吉凶」というのは、惑星が
独自に持っている性質です。
一方、「機能的吉凶」というのは
惑星がどのハウスを支配するか等
できまる吉凶のことをいいます。
今回は生来的吉凶について見ていき
ますね。
9つの惑星の生来的吉凶は、
次の通りです。
吉星
月 水星 金星 木星
凶星
太陽 火星 土星 ラーフ ケートゥ
驚く事に太陽が凶星なんですね。
また最近の西洋占星術の傾向では
月は、幸運をもたらすものという
ようなイメージが定着しつつあり
ますので、インド占星術との共通点
がみられますが、私の独自の研究
からサビアン占星術では、月を凶星
として見ています。
また西洋占星術界でも、著名な
マドモアゼル・愛さんが、月を
影のエネルギーとして、囚われて
はいけないもので、ゆるやかな凶星
扱いをされています。
真実の月編の一連の記事でもご説明
しているように、私の研究は、
月の物理的な影響を、実際の観測や
統計の資料から導きだしているので、
自信を持ってはいますが、この点に
関しては、インド占星術の基本などを
学び終えてから比較した方がいい
と思われますので、まずは素直に
学んでみようと思います。
ただし私のサビアン占星術からの
観点もたまに、付け加えていきます。
太陽は凶星といっても弱い凶星で、
火星や土星ほどの悪影響がない
という事です。
各惑星の性質などについて、次回の
記事で、詳しくご紹介していこうと
思いますが今回は、吉凶についてと
簡単な惑星の性質を取り上げます。
参考にさせていただくのは、いつも
のようにインド占星術.com様の
「惑星」の記事です。
まずは吉凶から
太陽が弱い凶星という事でしたので
他の惑星についても見ていき
ましょう。
インド占星術でも特に重要とされる月は、
弱い吉星で、光によって吉凶が変化し、
満ちていく月、また明るさの充分な月は
吉星で、欠けていく月、暗い月であれば
凶星となります。
(これだって物理的には太陽の影響が
強いから光り輝いて吉星になるという
ようにもとれるし、逆の影響も考え
れば、太陽が吉星のようにも思える
のですが、まあこんな事いってる奴が
一番できの悪い生徒なんでしょーねー
落第っ!)
火星は強い凶星です。
これは私のサビアン占星術的解釈でも
凶意がある事を説明していて、古来
からの西洋占星術でも凶星扱いでも
あった事が、納得できます。
水星は弱い吉星、または中立という事
です。吉星からの影響があったり、吉
の室に在住するならば吉星として働き
、凶星の影響がある場合は、凶星として
作用します。
木星は最も強い吉星です。
(私のサビアン占星術では、金星に
次いで、、幸運の天体という見方を
しています。)
金星は木星の次に強い吉星です。
(やはり私のサビアンでは、
金星の方が木星よりも吉星と
とらえています。)
土星は強い凶星です。
別の記事にくわしく象意なども紹介
しますが、私のサビアンでは特に
この土星の凶意を重要視している
ので、これについては、特に
インド占星術に共感しています。
実際私の土星についてという記事
でも、はっきりと土星を凶星と
書いていますし、
また土星についての研究の一連の記事が
土星の真実編に収められています。
次はラーフとケートゥですが、これらは
月の軌道と太陽の軌道の2つの交点を指し
て、昇交点にあたるのがラーフ、
降交点がケートゥという事で、実際に
ある天体ではなく、影の惑星とも呼ばれて
います。
ラーフは強い凶星ですが、その吉凶は
その在住する室やアスペクトする星に
大きく依存するという事です。
ケートゥは基本的に凶星ですが、
やはりその吉凶は、その在住する室や
アスペクトする星に大きく依存する
という事です。
これで9つの惑星の吉凶がすべて
明らかになりましたね。
今回の分が惑星の「生来的吉凶」
という事です。
インド占星術家によっては、天王星
や海王星、冥王星なども含める事も
あるらしいです。
(私のサビアン占星術では、特に
このトランスサタニアンの三つの
天体を重要視しています。
その事は
土星の運気からの脱却
トランスサタニアンの運気の流れ
という記事に書いています。)
今回は簡単な惑星の性質もご紹介して
おきます。
これはインド占星術.com様から
抜粋して引用させていただきますね。
太陽
自我、権力、名誉、プライド、政府、
物事の中心、王、父親、心臓、目、胃
月
心、情緒、人気、変化、日常、看護、
養育、液体、昆虫、母親、女性、民衆、
胸部、胃、子宮
火星
闘争、力、情熱、怒り、短気、速さ、
火、犯罪、スポーツ、建設、兄弟、
筋肉、肝臓、血液
水星
知能、思考、コミュニケーション、
商売、文筆、計算、占星術、親戚、
皮膚、肺、腸、神経
木星
幸運、宗教、智慧、神聖な知識、
拡大、保護、財産、精神的指導者、
子供、夫、脂肪、肝臓
金星
愛情、結婚、芸術、音楽、快楽、
調和、文化、恋人、妻、生殖器、
視力、喉、腎臓、腰部
土星
苦悩、貧困、疾病、障害、遅延、
制限、寿命、労働、奉仕、犯罪、
民主主義、改革、奴隷、神経
ラーフ
貪欲、異常、勇気、向こう見ず、
快楽主義、物質主義、外国人、
悪性腫瘍、皮膚病
ケートゥ
純粋、異常、禁欲主義、精神主義、
哲学、真我、解脱、外国人、
切り傷、潰瘍、伝染病
“出典:「インド占星術.com」様
惑星”
大体従来の西洋占星術での天体の
性質と共通点が多いので、西洋占星術を
ご存知の方にはわかりやすいですね。
インド占星術の方が歴史が古いという
説も有力なので、逆に西洋占星術の
方が影響を受けたのかもしれません。
太陽の性質に王とか、政府とかあるのは、
インド占星術の視点のスケールの大きさ
を表しているようで興味深いですね。
また一応凶星といわれるケートゥに
解脱とあるのであれば、私の神秘研究
の観点からいえば、最高の幸運であって
まさに吉星の証のようでもありますが、
もしかしたら、その象意が表れるのは
在住する室やアスペクトによって違う
のかも知れませんね。
さて次回からは、惑星の詳しい性質と
在住する室によっての吉凶なども
合わせて、見ていく事にします。
一つ一つが長いので、二つか三つ
ずつしか進まないとは思いますが
よろしくお願いします。
ではまた(^^)/