今回比較検討するサビアンシンボルは
双子座9度
「矢で満たされた矢筒」
です。
このシンボルを私はすでに毎日の
サビアンシンボルで 解釈を紹介
してますので、その抜粋だけ
転載してみます。
これは、昨日の「産業労働者のストライキ」
から、意味がつながっていますね、自身の
自我を主張する意識が、今度は、一見
攻撃的な意識としてあらわれるようになって
いるのです。
しかし、このシンボルの本来の意味は、防衛
という意味です。まだ矢は放たれておらず、
昨日の自我を守るためには、攻撃も辞さない
という覚悟があるということですね。
しかし、やはり行き過ぎた意識につながる
危険があるので気をつけたいですよね。
また今日のシンボル「矢に満たされた矢筒」
は、男性のエネルギーの象徴でもあります。
この時のアスペクトによる解釈では、
この双子座の男性エネルギーに対して
対称の180度のシンボルが
射手座9度
「階段で子供たちを連れている母親」
なので、女性エネルギー、母性エネルギー
を象徴していて、双子座の男性エネルギー、
創造的なエネルギーと対称的になっている
ということです。
アスペクトによる解釈としては、この私の
解釈がすっきりしていると思います。
双子座9度の解釈を
ご覧ください。
要するにこのシンボルに対して、自己防衛、
男性エネルギー、創造エネルギーという
暗示を読み取ったのが、私の解釈だと
いうわけです。
これに対して松村潔氏の解釈は
“鋭い意志と集中力で限界を突破する
ことに能力を発揮する人です。
鋭角的知性の持ち主で、目的を確実に
落とすということに強烈な力を発揮
するのですが、ほどほどを知らない
ことから神経を痛めます。
(中略)
9度では、独自の意志の力と、その実践力を
手に入れようと言う挑戦を始めていくの
です。そもそも双子座は集団的な価値に帰依
することを拒否して、最後の最後まで個人の
可能性を追い求めるサインです。
この度数は、集団からやってくるあらゆる
意味と、そこから生じる欲望を打ち破ろう
とします。”
“出典:決定版!!サビアン占星術
松村潔 著
Gakken刊”
なるほど、松村氏の奥深い解釈に感銘を受け
ますね。私が自我の防衛による攻撃性と
解釈したのに対して、こちらは、鋭い意志
と集中力を発揮する個人という解釈をされて
います。
しかしどちらも個人の意志のための
エネルギーという意味では共通して
いますし、
行き過ぎに注意というのも、私の解釈とほぼ
同じ意味になります。
そして直居あきら氏の解釈は以下に
なります。
“ジェムナイ九度
「矢でいっぱいの矢筒」
シンボル課題
【問題の解決や障害の克服・援助者の必要】
このディグリーの人はこの人生で、数々の
問題に直面するテーマを選んで生まれて
きている。中には自分の力だけで解決
できず、信頼できる人に頼ったり、専門家
のアドバイスも必要なケースもある。
良き相談相手を持つか持たないかは、
この人の人生の重要な鍵である。
(中略)
しかし現実には、この人には導いたり
アドバイスしてくれる有力な人が必ず
現れてくるのである。
どんなピンチも必ず乗り切れると信じて
生きよう。ハードルはジャンプ!すれば
よいのだ。その次は自己実現が待つ。”
“出典:「定本サビアン占星学」
直居あきら著
魔女の家®BOOKS刊”
直居あきら氏の解釈は、このシンボルに
関しては、いつもの奥深く重厚な感じの
ともすれば難解な解釈ではなく、わりと
さらりとリズムよく簡潔にまとめていた
だいてます。
このシンボルはしかし、障害が待ち受けて
いる人生だという解釈で、時には自分
一人の力で解決できず、良き相談者の
力を必要とするとあります。
この点、私や松村氏のように自力で状況を
打開するような力強さに対して、
エネルギー不足なのか、障害が強すぎるの
か自力不足という暗示になっています。
ただ攻撃的なエネルギーの行き過ぎを、
戒める私や松村氏の解釈に対して、
直居氏の場合の方がバランスがとれて
いるものともいえます。
今回も三者三様の解釈で、サビアンシンボル
を深く解釈するのに役立てたかと思います。
最後に、エリス女史に立ち合ったマーク・
エドモンド・ジョーンズ氏の、解釈の
キーワードを紹介します。
「PREPARATION」で「準備」または「用意」
という意味になります。
この暗示は、私のまだ攻撃されていない段階
での個人の覚悟に通じるものがあると思い
ますが、
松村氏の「意志と集中力」を実行に移す前の
準備ともとれますし、
また直居氏の、「障害に対するための他人の
援助を求める相談」という意味での用意にも
つながります。
つまりこのキーワードは、今日のシンボル
の解釈の三者全てに対応しているので、
とても適切なものだといえます。
ではまた次回(^^)/