この記事は
インド占星術のアスペクトについて
西洋占星術とは大きな違いが!
と
インド占星術のアスペクトについて第2弾
アスペクトの様々な意味
の続編になります。
インド占星術では、アスペクトを
観る時には、ハウス単位で観るので
西洋占星術のような、アスペクト
とは全く違うと説明していました。
しかし、このハウスのみを考えて
度数をみない解釈は占星術家によって
違うという事で、度数を考慮に入れる
インド占星術家の方も少なくないと
いう事です。
そうなると、私の本業のサビアン
シンボルと、インド占星術の融合の
足がかりを得る事になるので、また
別記事の流れで、サビアンシンボルと
インド占星術の関係を記事にして
いきたいと思います。
前回まででも、インド占星術の
アスペクトについていろいろ
学んできましたが、今回は、最後
にもう少し、アスペクトの意味が
残っていましたので、それを
引用させていただきます。
『』内が引用です。
『
■ハウスの支配星としてのアスペクト
アスペクトを見るとき、特定のハウスの
支配星としての意味合いも重要になり
ます。支配するハウスの意味合いも、
アスペクトあるいはコンジャンクトを
形成することによって他の惑星に伝播
します。
例えば、第9室の支配星とアスペクト
あるいはコンジャンクトを形成する惑星は、
第9室の強い肯定的なエネルギーと精神的
な良いヴァイブレーションの影響を受け
ます。
第8室や第12室の支配星とアスペクト
あるいはコンジャンクトを形成する惑星は、
第8室や第12室が意味する破壊や損失
あるいは困難の影響を受けることに
なります
■アスペクトがどのハウスに集中するか
アスペクトの強さを見る簡単な方法は、
多くの惑星が在住するハウスに着目する
ことです。
例えば、第9室に4つの惑星が在住
する場合、第9室の正反対に位置する
第3室はその強い影響を受け、その人の
人生のテーマとして第3室が象徴する
兄弟姉妹や芸術などの意味合いが強く
なります。もちろん、それらの意味合い
の吉凶は、アスペクトをつくる惑星の
内容によって決定されます。いずれに
しても、そのハウスのテーマは強調
されることになります。
■惑星の品位とアスペクト
惑星が、支配するハウスや
ムーラトリコーナ、高揚あるいは
減衰の星座とアスペクトを組むとき、
結果は少し違ってくるので注意が必要
です。
(引用注:↑の説明)
例えば、火星が第2室とアスペクト
を形成し、その第2室が蠍座
(火星の支配室)の場合、そのアスペクト
により、第2室は財運に関して良い影響を
受けることになります。
(引用注:↑の説明)
しかし人間関係を見るときには注意が
必要です。
火星が蠍座の7室とアスペクトを形成
するときには、たとえそれが、自らの
支配するハウスであっても、火星の
もともとの凶星としての性質により悪影響を
受けます。さらに、12室・牡羊座の支配星
としての性質(障害・離別)により、この
アスペクトの影響でその人の異性関係や
結婚生活、対人問題に悪影響を生じやすく
なります。
また、一般に最高星位のハウスと
アスペクトを形成するときは、良い結果を
期待できますが、
最低星位のハウスとアスペクトを組む
ときは悪い影響を受けるとされています。』
“出典:「東西占星術研究所」様のサイト
簡易レファレンス アスペクト
より”
まず、アスペクトを形成する場合
そのハウスの支配星やハウス自体の
象意も影響するという事です。
また多くの惑星が在住するハウスは、
アスペクトするハウスにその影響力を
与える事になるという事です。
上の引用記事の説明では、少しわかり
にくいですね。
第9室には4つも惑星が入っていて、
影響力の強いハウスになって
いるので、相互アスペクトする
第3室には、第9室の象意が大きく
影響するという事です。
つまり兄弟姉妹を示す第3室に、精神性
や富や、名誉などの最大吉意の9室の
影響があることで、自分の兄弟姉妹にも
幸運が宿り、また兄弟姉妹との関係も
良好で、さらに自分にも良い影響を
与えるという事です。
最後の最高星位と最低星位というのは、
以前の記事でご説明しました、惑星の
居心地に関する事です。
つまり惑星が高揚していれば、それは
最高星位という事になります。
そして逆に惑星が減衰していれば、
それは最低星位という事になります。
また高揚や減衰だけでなく、
ムーラトリコーナや自室つまりその
星座の支配星自身が在住する事、
などのハウスや惑星も影響を与える
という事です。
あと居心地としては、友好・敵対
というのもありますが、その影響力は
小さいので、これは気にしなくても
良いと思います。
以下は、それぞれ惑星が高揚・減衰
する位置の画像や、
それ続いて惑星がムーラトリコーナ
したり、自室となる位置です。
つまり人によっては、最高星位の
惑星が複数あったり、逆に
最低星位の惑星が複数あったり、
あるいは全くなかったりする、
という事にもなります。
さて以上のような事を踏まえて
私のアスペクトをかんたんに観て
みます。
みなさんは、こちらからご自分の
ホロスコープを出してご覧になる
と良いですよ。
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です。
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まず支配星のハウスの影響という事
で、私も吉意の強い第9ハウスと
第5ハウスのアスペクトをみましたが
私は関係ありませんが、第5ハウス
や第9ハウスとアスペクトする惑星
には、トリコーナハウスの吉意の
影響力があるという事です。
逆に困難を示す第4ハウスは、
第10ハウスとアスペクトしていて
悪い影響を第10ハウスの太陽や
水星に与えているようです。
次に惑星が多く在住しているハウスは
影響力が強いという事ですが、私は
第8室と、第10室に二つずつの
惑星が在住しているだけですので、
他のハウスよりは影響力が強い
という事でしょう。
たとえば第8ハウスは二つありますので
それについて観てみますと、まず、
富や死を示すマーラカハウスの
第2ハウスに対して、
第8ハウスの困難障害の影響が
与えられるという事です。つまりは、
生命力についても黄信号ですし、
また金運に関しても困難さが影響
するという事です。ですが、第8ハウス
は、人生の後半になると、凶意が薄れる
という事なので、後半の金運に期待したい
ところです。
最後の惑星の吉凶はたくさんあるので最高
星位である水星についてみてみますと、
水星の第10室とアスペクトするのは
第4室であり、また在住する土星
なので、それぞれに最高星位水星の
好影響がもたらされるという事です。
第4室は、家や乗り物など、生活の環境
に関する事ですが、水星の好影響を
受けて、恵まれたり、また水星の知性
や情報、コミュニケーション力も
良い影響を与えるという事です。
これは在住する土星に対しても同じ
事で、凶意を和らげる効果と、水星の
良い影響がもたらされるという事です。
これで3回も続いた、インド占星術の
アスペクトについてのシリーズが
終わります。
そして次回間に合えば、ダシャーに
ついてのご紹介をしたいと思います。