さて図のように今回は、150度の
クインカンクス(インコンジャンクト)
2つと30度のセミセクスタイルの
アスペクトで形成するヨード(YOD)
のつながりを持つサビアンシンボル
を紹介します。
わりと150度のアスペクトの意味が
わかりにくいと思うのでその1では
詳しく説明しておきましたが、今回も
一番最後に「」付きで掲載しておきま
した。
簡単に言えば、図のように150度の
クインカンクスとは、異質のもの同士
を結びつけたり葛藤させたりしながら
関係し合う事によって、刺激し合う
ものです。
そして図のような二等辺三角形がヨード
で、これら3つのシンボルは、苦悩を
生み出しますが、しかし刺激し合う
事によって、天才的なレベルを引き出す
事ができるというものです。
さて今回のクインカンクス二つとで
できるヨードの三つのシンボルという
のが、以下です。
乙女座16度
「オランウータン」
から見て150度にあたるのが
牡羊座16度
「日没時に踊っている妖精
ブラウニー」
水瓶座16度
「机に座っている偉大なビジネスマン」
これら三つがヨードの関係にあります。
ではシンボルの意味でのつながりを見て
いきましょう。
乙女座14度のオランウータンは、自然
界に生きる動物なので、人間の生来の
本能や自然の欲求などを暗示しています。
食欲、性欲、生存欲などになりますが、
これらは、もともと肉体にプログラム
されたものなので、人間として生を
受けた魂の望みそのものではありま
せん。いってみれば月の意識のみの状態
で、太陽の意識がない状態です。
これに対して、150度のクインカンクス
にあたる牡羊座16度の妖精プラウニー
は、気ままな超自然的存在であるという
事なので、生存するために本能を持つ人間
とは、次元を異にします。妖精ブラウニー
は一応食べる事もあるらしいですが、
生きるためではありません。食べなくて
も生きていけるのが妖精だからです。
(ただし私たちの潜在的な力は超自然的
な力を持っているという事は重要です)
そして気ままにその日1日を喜んで
過ごして、踊っているのです。
これが、オランウータンのように生存の
ために忙しい動物とは異質であるという事
です。
これを私たちの意識にあてはめると、趣味
や遊びに没頭している時は、働く事も食事
をする事も忘れますよね。
ですが、結局生きるために本能を捨てる
わけにはいかないので、刺激し合うわけ
です。どちらを優先するか葛藤する場合も
あるでしょう。
この本能のための行動を仕事としても、
わかりやすいと思います。
仕事と趣味や遊びは異質ですが、葛藤
し合いながら関係してくるものですよね。
確かにクインカンクスの関係にあると
いえるでしょう。
そして乙女座14度のオランウータンに
対しての、もう一方のクインカンクス
である、水瓶座16度は、社会的な
影響力を持つビジネスマンです。
これは、社会的に成功を収めて、自分の
生活のための収入を大きく上回るように
稼いで、さらに、多くの人々に経済的な
影響力を持つような人物です。
つまり生きるために仕事をしている
ような、乙女座14度が象徴している
個人の生存のための生活をする社会人
とは、大きく異質なものになります。
(オランウータンが一般的に働く人の
象徴であるというのは、あくまで比喩
です)
これはビジネスマンと一般的に働く人
(サラリーマン)の葛藤でもあるという
わけです。
つまりこの場合の水瓶座のビジネスマン
とは、個人でのビジネスではなく、
会社などを経営している場合の
ビジネスマンと捉えれば、
確かに乙女座の生活のため、生きるための
仕事をしている一般のサラリーマンとの
葛藤として、当てはまります。
つまり確かに雇用する側とされる側という
ような葛藤が生まれるという事です。
そしてこれら三つのシンボルがヨードの
関係にあるわけですが、意味を簡単に
列挙すると
乙女座16度 本能・自然の欲求
牡羊座16度 超自然的な力
(我々の潜在力)
水瓶座16度 社会的な影響力
確かにこれらは異質ですが、刺激し合う
事によって、パワーアップしていく
のがわかります。
偉大なビジネスマンには、乙女座16度
の生命エネルギーが必要だし、また
ビジネスで生き抜くため、または成功
するために、超自然的な感性や洞察力を
必要とします。確かに刺激し合いながら
高いレベルを引き出す事ができる関係
にあるわけですね。
乙女座16度から見ても、生存のために
社会的な力や超自然的な力は、必要と
なるし、逆に自らを成長させていき
ます。
牡羊座16度は、超自然的な意識を別の
立場のために使う事で、共感という
新しい豊かさを得るという事ですね。
このように互いに異質どうしであり
ながら、個人としての能力を開発
できるアスペクトとなっている
というわけです。
では最後にクインカンクスとヨードに
ついての説明を再掲しておきます。
「アスペクトの中でも特に解釈が難解
なのに重要とされるのが150度の
クインカンクス(インコンジャンクト)
です。
以前はマイナーアスペクトでしたが、
ごく最近メジャーアスペクトにする
占星術家も出てきたりして注目を
浴びています。
そのアスペクトの意味も難解で、性質の
違うものを結びつける角度だったり、
互いの性質を混乱させるものだったり
しますが、これは互いに葛藤がある
という事です。
つまり関係を構築するまでに、調整が
必要で、さらにそれを活かすための
ルートを見つけなければならないという
事なのです。
そしてまた一つのシンボルを起点として
逆方向のクインカンクスのシンボルが
二つできる事になりますが、それが上
の図のような形になります。そして
底辺の二つのシンボルは60度の
セクスタイルで結ばれますが、
そうしてできる二等辺三角形を
ヨード(YOD)といいます。
この3つで結ばれた関係は、苦悩を
もたらすとされますが、同時に高い
レベルまで自分を引き上げる事の
できる関係だという事です。
まさに苦悩する天才といった感じの
影響力を持つアスペクトだという事
です。」
もう少しすっきり説明できるといいの
ですが、このクインカンクスとヨード
自体が複雑な関係なので、今度も少し
難解になるかも知れません。
でもこのような角度でも、サビアン
シンボルが角度の意味通りのつながりで
あるのが、素晴らしいのでまた紹介
させていただきます。
ではまた(^^)/