この記事は
この世は鏡の世界!物質宇宙は創られた?
古代グノーシス派が語る真実
という記事の続編にあたり
ます。
前回の記事では、古代ローマカトリック
教会によって改ざんされる前のキリスト教
の写本から、グノーシス主義の思想が発見
されたという事をご紹介しましたが、
どうやら調べていくと、グノーシス主義が
先にあって、その思想が古代キリスト教に
影響を与えて、写本にもグノーシス主義の
思想が書かれていたという事のようです。
もちろん真実は古代ローマカトリック教会
にとって邪魔でしかないので、グノーシス
主義は、弾圧に遭い、歴史から消されて
いたという事です。
ですが、その弾圧の手を逃れたグノーシス
思想が書かれた文献、つまり
ナグ・ハマディ文書が発見されたという事
です。
なぜ今回またグノーシス主義の思想に
ついて取り上げたかといいますと、
このナグ・ハマディ文書に記されている
グノーシス思想が、私たちが知る
べき真実であると、理解できたからです。
ではどういう事なのかわかりやすく
説明されているアイク氏の著書からまず
引用させていただきますね。
今回は、その文書の簡単な内容と、
ローマやカトリック教会から
受けた弾圧についてです。
『』内が引用で、~が中略です。
『 数年前、私は古代の情報の詰まった
宝物に出会った。それは1945年、
エジプトのナイル川湖畔のルクソール
から120キロ余り北へ行った
ナグ・ハマディという町の知覚で発見
されたもので、密封された壺に入って
いた。~
ナグ・ハマディ文書と呼ばれるこの
宝物のおかげで、残りのパズルの主要
ピースが明らかとなったし、完成目前
だった私の結論を確認することも
できた。~
ナグ・ハマディで発見されたものには、
革紐で巻かれたパピルス製の写本13巻
と、グノーシス派と呼ばれる人の
手になる-ほかの古代文化の影響も
見られるが-コプト・エジプト語の
文書が50以上も含まれていた。
グノーシス派は民族集団ではなく、
グノーシス主義という現実知覚の
方法を標榜(ひょうぼう)する人々の
集まりだ。この呼称は、ありのままの
現実についての霊的知識や認識という
文脈における「グノーシス」すなわち
「知識」を意味している。
グノーシスはギリシア語で
「秘密の知識」を、グノースティック
は「体得した」を意味する。
(引用注:この体得したと訳されて
いるのは原著ではlearned
という言葉です。つまり体得とい
より修得したという表現の方が
適切だと思われます。)
英語には「ヌースを働かせる」という
表現がある。意味は「頭や脳ないし
知性を使って」ということだが、
グノーシス派の霊的認識ないし「救済」
は、いわゆるヌースを超えたところまで
認識を拡大して「プレイマ」
(=〈無限の自己〉)の領域に入る
ことで初めて得られるものだ。
(引用注:このことだけでも、私や
アイク氏が提唱している事と
グノーシス思想が合致しているのが
わかりますよね。)
この狂気の世界全体の基礎になって
いる人類版の知性は、実は認識の
レベルとしては、ショッキングなほど
低い。それが知識の泉として褒め
そやされ、崇めたてまつられて
いるのだが、これはむしろ、無知の
噴出口だと呼んだ方がいいかも
しれない。グノーシス派はさまざま
な場所で活動し、ローマやカトリック
教会の容赦ない弾圧のターゲットに
された。教会が、自分たちの信仰体系
の基盤をひっくり返されかねない、
深刻な脅威を感じたからだ、
グノーシス波は、ローマカトリック
教会が疑問の余地なく崇めるべきもの
としてきた全能の神を、物質世界を
創造した悪の神だと断じていた~
(引用注:ここで言われている神
というのは、私たちがイメージする
慈悲深い神の事ではなくて、聖書
に書かれている神の事で、かなり
残虐な罰を人々に与えている存在
だという事を、私は記事にしています。
神様にもいろいろあります
旧約の神ヤハウェとはという記事では、
キリスト教とユダヤ教とイスラム教
の共通聖典である旧約聖書の神が
どういう存在であったかをご紹介
しています。)
グノーシス派は「物質」という幻想の
向こう側を見ることができたが、それが
できたのは精神活性剤の助けを借りて
「向こう側」に連れて行ってもらったに
違いないと私は思っている。
エジプトの王立アレクサンドリア図書館
には古代の知識と歴史に関する膨大な
コレクションがあったが、その中心は
グノーシス思想だった。~50万点にも
及ぶと推定される巻き物、写本、資料の
類が、エジプトはもとより、アッシリア
、ギリシア、ペルシャ、インドなど各地
から集められた。拡張された認識を持つ
人々が大勢、この解放された精神の
オアシスに惹き付けられたが、その中に
ヒュパティア(紀元350年頃~
415年)という名の女性がいた。
彼女はアテネで教育を受けた数学者、
天文学者、哲学者で、ギリシャの哲学者
プラトン、アリストテレスの著作。を
教えるかたわら、アレクサンドリアに
あるプラトン哲学の学校でも指導に
当たっていた。~
今に伝わる彼女の言葉から、その精神
が開放されていたことが伺える。
「考える権利を放棄してはいけない。
たとえ誤った考えでも、何も考えない
よりはましである。」
現実に対する多くの洞察が、いわゆる
「科学」が初めて発見されたと主張
する数千年も前に、こうした自由な
思考の安息所から生まれていたのである。
地球が太陽のまわりを回っていることも、
ポーランドの数学者で天文学者の
ニコラウス・コペルニクスが地動説を
確立する2000年前にわかっていた。
~束縛も検閲もない自由な知識の探求は
、当然のことながら、ローマカトリック
教会による専制政治を震撼させた。
やがて紀元415年、アレクサンドリア
総主教キュリロスに煽動された暴徒の
襲撃を受け、王立図書館は原形を
とどめないほど徹底的に破壊されて
しまった。ヒュパティアは撲り殺され、
図書館の収蔵品ははうち続く火災と
盗難よって失われていった。
残ったものの多くは、今でもローマ
カトリック教会の総本山である
ヴァチカン宮殿の地下に眠っている
はずだ。』
“出典:
「今知っておくべき重大なはかりごと➀」
デービッド・アイク著
本多繁邦 訳
ヒカルランド刊”
グノーシス派のいう秘密の知識という
のは、「物質世界」を超えた領域にある
認識となって初めて得られるという
事のようです。そしてまたその認識とは
無限の自己であるという事で、私や
アイク氏が提唱してきた、我々の本来の
究極の姿が、全ての存在であるワンネス
という意識という真実と、ほぼ完全に
一致しているという事です。
私の場合この「無限の自己」という
意識のことを特に「絶対意識」と呼んで
います。
そういう本物の認識をもとに、得られた
知識が、古代のエジプトの王立
アレクサンドリア図書館には、収められて
いたという事ですが、そこにある知識は
グノーシス主義をもとにしたものでも
あったという事ですね。
しかし、当時のローマカトリック教会の
教えとは全く次元を異にするグノーシス
主義は、そやはり徹底的に弾圧される
事になります。
グノーシス主義による知識のほとんど
全てが収められていたアレクサンドリア
図書館は、ローマ教会の総主教であった
キュリロスに煽動された暴徒たちに
よって破壊され、収蔵品が失われて
いったという事です。
これがローマ時代の「焚書坑儒」と
呼ばれているものですが、日本でも
戦後GHQによって、日本古来の
貴重な知識が収められた書籍などが
ことごとく焼かれたという
「GHQによる日本版焚書坑儒」が
行われたのです。
このように当時のローマカトリック
教会から弾圧されて歴史から姿を
消したはずのグノーシスの知識が、
ナグ・ハマディ文書の発見によって
歴史に再登場することになった
ということなのです。
そして彼らの知識は、私たちが
とらわれている物質世界から
私たちを解放させてくれるもの
だったという事です。
さて次回は、そのグノーシス
主義の教えとはどんなもので
あったかをご紹介していこう
と思います。
ではまた(^^)/