サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第5ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第5ハウスの、まず一般的な解釈から
ご紹介しますね。
第5ハウスは「創造のハウス」とも
いわれ、個性的なエネルギーを発揮させる
場所でもあるという事です。
自分らしさを発揮するという意味で、
趣味・娯楽・自己表現などという象意に
なりますし、また男性的エネルギーとして
父親を示したり、また自分の本来の意志を
体現するという意味で子供という意味も
あります。
(ここから少しサビアン占星術的な解釈
も含みます)
ただし、そこから妊娠・出産とつなげる
占星術家の方もおられるようですが、
男性的エネルギーなので、父親として
自分の分身である子供を創造するという
意味だと解釈しています。
これに対して妊娠・出産は、女性
の陰のエネルギーを持つ牡牛座の担当
する第2ハウスで、こちらは子供を
授かるという意味での解釈になります。
また楽しむという事から恋愛という意味も
ありますが、積極的に働きかける男性的な
恋愛、楽しむという意味での恋愛という事
になります。
楽しむ恋愛という意味では牡牛座の担当
する第2ハウスと共通しますが、
女性として豊かに恋愛を経験するという
意味の第2ハウスと違って、
第5ハウスは、火が担当している男性
エネルギーなので、積極的に自分を拡大
していこうという事で、意識の制限が
働きにくい「火遊び」なんかも象意となる
という事です。
さてサビアン占星術としての第5ハウスの
解釈にまいります。
第5ハウスは、獅子座に対応していて、
その支配星が太陽になります。
そして火の元素(エレメント)で、
陽のエネルギーとなります。
太陽は魂を示しています。なので、自分
本来の「望むままに人生を生きたい、
楽しみたい」という意識を発揮できる、
一番エネルギーの強いハウスでも
あります。
みんな、働くために生まれてきたのでも
なく、生きのびるために生まれてきた
のでもなく、ましてや苦しみや悲しみを
得るために生まれてきたわけでは、あり
ません、もともと自由な意識である魂が
肉体に宿る時には、まさに人生を存分に
経験して、楽しもうという意識です。
だから子供のうちは、そのようにふるまう
わけで、子供だからではなく、魂の記憶の
ままに生きようとするから、楽しむ事や
経験する事に夢中だというわけです。
それが、生命として宿る時に月の干渉を
受けるので、意識の制限が入るという事
なのです。
(第5ハウスが意識の制限の働きにくい
趣味娯楽を示しているので、ギャンブル
が象意としてあげられる事にもつながる
という事です。)
だから第5ハウスは、趣味や娯楽を
意味していて、また本来の自分を意識
しているので、自己表現や自己アピール
という個性の発揮という事につながる
という事なのです。
つまり第5ハウスに子供という象意が
あるのは、本来の自分自身を投影しよう
としているからで、妊娠・出産の意味が
あるのではなく、子供を創造するという
事なのです。
第5ハウスは火のエネルギーで、自分を
拡大していくという意味で、子供を創造
するという意味もありますし、自らしさを
投影するという意味でアートなどにも
良いとされるハウスです。
ですが、個性として、趣味としてのアート
になりやすいのも事実なので、仕事と
して成功するアートは、後半のハウスの
担当になるという事です。
ちょっと今回は長くなりましたが、私の
第5ハウスを簡単にまとめると
趣味・娯楽・創造性・自己表現
父親・自分自身の投影としての子供
などを司るという事になります。
次回は第6ハウスについてです。