牡羊座8度
「風になびくリボンのついた大きな帽子、
東に向いている」
です。
このとても抽象的で意味深なシンボルを、
徹底比較してみたいと思います。
まずは私の解釈から
これは、風になびくリボンがアンテナ
の象徴になります。風はもちろん何かの
知らせを暗示していますし、東は叡智の
方向の象徴です。
そして帽子は、知覚を表す頭を暗示して
いますので、叡智からのヒントを受け
取っているという意味になります。
このシンボルは、牡羊座が生命の誕生の
サインで、地上界のエネルギーを受け
取り初めているので、生命エネルギー
のための叡知を自然界から受け取って
いるという事になります。
対称の180度のオポジションが、
天秤座8度
「荒廃した家の中で燃えさかる暖炉」
で、すでに肉体を去ったあとの魂が
燃えているという意味となり、こちらは
霊界からの叡知を受け取っているという
対称的な意味となっています。
さてでは松村潔氏の解説をまず引用
させていただきます。
「」内が引用で、~が中略です。
「第2グループ3番目の度数である
8度(引用注:サビアンでは5度ずつ
で1グループとして数えます)では、
自然界に対して敏感に働くアンテナと
して「風になびくリボン」が描かれます。
「東に向いている」というのは、人生を
能動的に生きる時に、こうした自然界の
潮を読む能力を生かすことを意味
します。~
~牡羊座8度は、世の中を動かす「風」
を観測します。そして「帽子」によって
自分を守り、「風」がやってくる源流
である東方についての知恵を深めるので
、行動に重きは置かれません。何かを
知る時に、書物から知識を得るのでは
なく、実地の現象を観察し、ものごとを
動かす根底にある自然界の法則について
コントロールする方法を模索する事に
なります」
“出典:「決定版!!サビアン占星術」
松村潔 著
Gakken刊”
これは、私の解釈とよく似ていますね。
もちろん私の独自の解釈との比較なの
ですが、同じように自然界からの叡知を
受け取っているというシンボルとして
して解釈されています。
私は、松村氏のいうように、世の中を
動かす風の源流が東という事ではなく、
東や北東などか、知恵をもたらす方角と
解釈してますので、少しだけ違いますね。
また松村氏の解釈では、風が世の中の
動きであるとして、社会の動きまで察知
しているというのと、また風が霊的なもの
も示しているとも解説されており、
それら全てを察知するのが、このシンボル
のリボンとされていますが、私は、牡羊座
は、まだ社会的な意識が発達するには
早すぎ、また風は、エネルギーとしての
「動き」や「流れ」に関するものだと
理解していて、霊的な潜在意識に関して
は「水」があてはまるので、今回の
場合に霊的な意味はあまり持ってない
と考えていますので、そこは違う解釈
ですね。
そして直居あきら氏はどうでしょう。
著書から引用させていただきます。
「」内が引用で、~が中略です。
またシンボルタイトルは、ディーン
ルディヤー氏の解釈によるもので
少し特殊です。
(原典は私が使用しているエリス女史
のチャネリングをもとにした、マーク
・エドモンド・ジョーンズ氏のシンボル
です)
「エリーズ八度
「東風に揺れる大女の吹き流し」
シンボル課題
【防御・過敏さ・安全性への指向・
インスピレーション・守られる】
このディグリーは自己を守る意味を
持つ。それゆえ、人生は安定的に
生きられてゆく傾向があり保守的な
生き方をするかも知れない。
人生でピンチを経験しても必ず再出発
出来る運の強さも持つ。
スピリチュアルなことに感性を持つ人の
場合、目に見えない勢力に守護されるの
で、霊的危険を避けることができる利点
がある。しかし、ただ身を守るだけで
なく、意識を常に人生と魂の真善美に
向けてほしい。
そのことが意図されているからである。
自己の個の世界についてよく知って
いることも大きなポイントになるが、
臆病な生き方をすれば退屈な人生に
なる。」
“出典:「定本サビアン占星学」
直居あきら著
魔女の家®BOOKS刊”
こちらは、まずシンボルタイトルが、
また全然違ったイメージになりまし
たね。リボンが吹き流しで、帽子が
大女に変わりました。
風は、松村氏と同じように東から
向いていると解釈されています。
また帽子に保護の意味がこめられて
いると松村氏は、解釈されている
ので、それとこの直居氏の防御の
解釈は通じるものがあるという事
ですね。
ただこれから地上界で生命エネルギー
を謳歌するために、叡知を受け取ろう
としている牡羊座の序盤としての
私の解釈は、松村氏の解釈によく似て
いて、直居氏のように自己を守ると
いう意識がことさら強調されているの
とは違うようです。
ただ感性が豊かであれば、高い次元の
存在に守られるシンボルでもあると
直居氏は解釈していて、なかなか
恵まれたシンボルのようでもあります。
さてマーク・エドモンド・ジョーンズ氏
の原典のキーワードは
「励起・興奮・刺激」
という事です。
この場合は励起があてはまりそうですね。
つまり、アンテナで感じた叡知や自然界
または世の中の流れを、自身の人生に
活かそうとしているという事ですね。
これは、私と松村氏の解釈に通じるもの
があるようです。
今回も三者三様の解釈だったという事
ですね。
ではまた(^^)