サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第4ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第4ハウスは家庭のハウスといわれ、
また両親、特に母親を象徴していると
いう事です。
家庭は、生まれ育った家庭と将来自分
で持つ家庭の両方を意味していますし、
ハウスは進行するごとに、だんだんと
意識の範囲が広がるので、第3ハウス
が、兄弟と隣人なので、
この第4ハウスで家庭全体に広がり、
さらに住んでいる地域などにも
関わってきます。
さてサビアン占星術的解釈としての
違いが出てくるのはここからです。
第4ハウスは、蟹座に対応していて
その支配星が月になります。
また水の元素(エレメント)に
なっています。また蟹座は陰の性質
でもあります。
多くの占星術家の方たちと、大きく
違うのが月を意識の制限とみている
点にありますが、宇宙は対称に
表裏一体の鏡のような性質が配置
されるという事を考えれば、その
対称に土星がありますので、土星
が社会的な制限という事で考えると
この月による意識の制限は、家庭
での制限、つまり責任という意味に
なります。ただ制限も裏を返せば、
その意識に強く結びつけられるという
事なので、月が家庭、そして土星が
社会に結びついた意識となるわけ
です。
しかも当然その意識での、自分の
役割という事で、月は家庭を築く
または守る力になり、土星は社会
での成功、地位、役割という力に
なるという事なのです。
さて第4ハウスは、だから自分の
意識の制限として働いたり、家庭
を築いたり、または家庭を守ったり
住んでいる地域、特に故郷での貢献
なども意味する事になります。
そして水が共感を意味するので、
家庭や身近な人との共感もここで
示される事になります。また共感
できるものもここで示されます。
また陰なので、守るという意識が
強くなり、家庭や共感する人達を
守るという意味になります。
また第4ハウスの意識の制限とは、
母体とのつながりという意味での
意味も強いので、幼少の頃から
身についた意識に縛られるという
意味もあります。
というわけで、私の第4ハウスの解釈
を簡単にまとめると
第4ハウスは、
家庭、生まれ育った家庭、新たに築く
家庭、共感、意識の制限、家庭を
守るという意識などを司るという事
になります。
次回は第5ハウスについてです。