牡羊座27度
「想像の中で復活された
失われた機会」
です。
なんだか、映画「ロッキー」を
彷彿とさせるようなシンボルですね。
不屈の精神をイメージしているように
思えますね。
まずは私の解釈からです。
牡羊座27度
「想像の中で復活された失われた機会」
というのは、いったん自分の理想や夢が
実現しなくても、自分のイメージさえ
保っていれば、またそのイメージ力を
アップさせれば、夢や理想が現実化する
という事です。
これは、引き寄せの法則にもある、
想像する事が現実化するという真理に
つながる意識です。
また意識と魂と思考その2
でご紹介したように、世界中の
超常能力者や賢人、密教業者や修行僧
などが、「視覚化」というイメージの
方法で、未来を実現させる事を実践
しています。
イメージには現実化させる力があります。
不屈の精神でイメージし続ける限り
望む未来が実現するという意識を示して
いるのがこのシンボルという事です。
(私はサビアンシンボルの個人的
解釈は、総合的な判断でする事に
なるので、あくまでもシンボルの
エネルギーにだけ、ポイントをおいた
解説をしています。)
さてサビアン占星術の大家の方々の
解釈を見ていきましょう。
まずは、松村潔氏の著書からの引用
です。
「」内が引用で、~は中略です。
「失敗から多くの事を学び、想像力で
さまざまなケースを想定して、人生を
立て直すことができる人です。~
~この度数の人は、どんなものにも不動
の価値が備わっているわけではなく、
人生の成功や失敗ということに関しても、
解釈しだいでは成功と思えたものが実は
失敗で、失敗と思えたものが実は成功
だったという事に気づく人です。~
~根本的に自分がどういう目的で生きて
いくべきかをはっきりさせなくては
ならない状況がやってきます。~
~価値が混乱する海の中にほうり
出されたような状況にあるので、改めて
人生の意味や目的、価値に関する確固
とした軸を作らなければ、あらゆるもの
は不確定な成功と失敗にしか思えなくなる
のです。」
“出典:決定版!!サビアン占星術
松村潔 著
Gakken刊”
これは、つまり自身の内面の柔軟な感性に
とまどっているイメージとして捉えて
おられるようですね。
柔軟な思考や感性を獲得したがために、
価値の基準がどこにあるのかを、見失って
いるという意味のようです。
ただ、逆にいえば、常に自分の意識の持ち
ようで、いつでも幸福な意識を手に入れる
事ができるという事でもあると思います。
今度は、直居あきら氏の解釈を見て
見ましょう。
シンボルのタイトルもディーンルディア氏
の意訳をもとにしておられるので、独特
です。
「」内が引用、~が中略です。
「 エリーズ二七度
「一度失われたチャンスを復活させる
クリエイティブなイマジネーション」
シンボル課題【方向転換・生き直し・
カルマや障害の乗り越え】
このディグリーの人は、この人生で、緊張
への耐久力を育てようとしている。危機の時
の芯の強さといってもよい。~
~何らかのカルマの壁にぶつかることが予測
される。カルマは人間関係の不和、争いや不測
の事態となって現れることもある。
しかし、だからと言ってこの魂の人は萎縮する
必要はない。こちらで願い下げる位の強さが
大切なのだ。カルマは過去世から自分を縛って
いたものからの解放であるし、カルマを
経験された後には必ず新しい力を与えられる
のである。
特にこのディグリーの人には再起する力が
強い。どこかに強い精神的上昇力のバネを
与えられているからだ。強く生きよう。」
“出典:「定本サビアン占星学」
直居あきら著
魔女の家®BOOKS刊”
冒頭にあるディーンルディア氏のシンボル
タイトルと私の解釈がよく似ていますね。
要するに想像力が、未来実現のために
働いてくれるという事です。
ただ直居氏自身の解釈には、カルマの作用
での厳しい人生がいったん待っている
ように説明されています。
つまり、まずは困難や障害があって、それを
克服するための人生だという事です。
直居氏の解釈の特徴として、現世での運命
には、魂の前世でのカルマ(負の意識や
成長のための課題)のようなものが、
関わってくることが多いです。これは
輪廻転生の仕組みから来ているものですが、
世界中の多くの思想にも見られます。
私は神秘メッセージの超意識編で説明
させていただいているように、輪廻転生も
一つの確かな現実だと捉えていて、それを
ある程度まで支持していますが、魂での
転生にはカルマの作用だけでなく、希望や
好奇心から、再肉体化をしようとする意識
や魂もあったり、人生での使命感や愛の
ために転生する場合もあると考えている
上に、魂にならないレベルでの無数の
転生しない意識レベルがある事も説明して
いるので、カルマの面だけから、サビアン
シンボルを説明する事はありません。
ただ、一つの確かな解釈として、直居氏の
見方も意義深いものであると思って
います。
直居氏によると、困難を迎えながらも
それを克服していく精神力を表現して
いるのがこのシンボルだという解釈
ですね。また精神力そのものも強い
シンボルのエネルギーだともしておられ
ます。
今回も三者三様の解釈で、とても意義
深い比較ができたと思います。
最後に、サビアンシンボルの創始者で
あるマーク・エドモンド・ジョーンズ氏
の、このシンボルのキーワードをご紹介
しておきます。
「再公式化」です。
これは、以前とは別の解決策を生み出すと
いう意味なので、解決に向けての効果的
な方法がもたらされるという事です。
これは、私の視覚化や、直居あきら氏の
精神力、そして松村氏の柔軟な感性が、
それに当たるものとして、三者の解釈を
ともに裏付けている事になりますね。
また次回のサビアン徹底比較も
お楽しみにー(^^)/