双子座29度
「春の最初のマネシツグミ」
です。
松村潔氏の訳では、百舌鳥という事でした
が、原典を私が持っているので、直訳する
と「マネシツグミ」という事です。
マネシツグミというのは、小鳥のすずめの
一種で、200種類の鳥の鳴き声から、
犬や猫などの鳴き声、また車のクラクション
やサイレンの音などあらゆる音を真似て
鳴くという世にも珍しい鳥らしいです。
オウムよりスケールが大きいのかも知れま
せんね。
さてこれがサビアンシンボルに出てきた、
ということは、このつぐみは何を真似て
鳴いているのでしょうか?
それは「春の最初の」という言葉にあらわれ
ているように、春を真似ているという事に
なります。もっとわかりやすくいえば、
春が象徴するものを真似ているということ
ですね。つまり豊かに生命が活動し始める
春の集合意識を真似ているということなの
です。ほとんどの生命は春が来ると活動的に
なります、その意識を代弁しているのが、
このマネシツグミです。
このシンボルは、世の中の楽しい事やこれ
から流行るようなことをいち早くキャッチし
それを、みんなに知らせるという暗示です。
最近ツイッターやインスタなどで、多くの人
に楽しいいろんな出来事や、言葉、写真など
の画像を送って、みんなで楽しみや喜びを
分け合うことが流行ってますよね。
このマネシツグミは、そのような楽しみや
喜びの発信の象徴なのです。
というわけで、今日は「発信デー」です。
あなたが基点となって、世の中に喜び
や楽しみを分けてあげるような事にパワー
が得られるという暗示です。
対称の180度のシンボルは
射手座29度
「芝を刈る太った少年」です。
このシンボルは同じ射手座の25度で
「玩具の馬にのっている小太りの少年」の
続きだとみてもいいでしょう。
まさに同じく太っている少年ですから、
わかりやすいですよね。
同じ射手座のサインで度数だけ進むという
場合は、後にいくほど場面が進むという形
としてみる場合が多いのですが、これは
家の中で空想の世界に浸っていただけの
少年が家の役に立とうと、身近なお手伝い
からはじめているということですね。
つまり、少年にとっては外の世界へと向かう
第一歩なわけです。
つまり知的な探究がテーマであった射手座
から、社会を象徴する山羊座に近づいている
事を示しているわけです。
これは、世の中へ発信する初めての声である
今日のシンボルとは対称的に、行動で世の中
に、初めて関わっていこうとしている姿だ
ということです。
どちらも、新しい事への働きかけという意味
では表裏一体でもあります。
逆向きのエネルギーである90度は
乙女座29度
「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」
魚座29度
「プリズム」です。
乙女座29度の読んでいる書類とは、すでに
世に出ているものですが、多くの人がその
書類または本に書かれている事の真の意味を
読み取れずに埋もれてしまっていたのを、
この男性は持ち前の感性と知性で、それを
読み取り秘密の知識を得ることができた
という暗示です。
これは、新しい事への働きかけという今日
のシンボルとは逆に、すでに世の中に存在し
て埋もれてしまっている貴重なものを
再発見するという暗示です。
深い感性を働かせることで、古代の知識など
から、貴重な秘密を手に入れることができ
るということの暗示としても捉えること
ができてとても魅力的ですが、むしろ世に
出さずに大事に、独占していたくなるような
情報または秘密にしておかなければならない
ような知識を得たということで、あくまで
も他人と分かち合うものではなく、個人の
世界に留めておくという事です。
これに対して、みんなで情報を分かち合う
ような双子座のシンボルや、家族の
ために協力しているような射手座のシンボル
とは逆のエネルギーとなります。
魚座29度のプリズムというのは、光を
七色に分けるものなので、レインボーの
ような美しい状態に変えることを意味
します。
これは今日の双子座のような情報をそのまま
発信するエネルギーとは反対に、情報を
別のものに加工してしまうということで、
反対のエネルギーとなります。
またこれは元の光が様々な形に変わるという
ことで、世の中に出ていけば、あらゆる形に
変わっていくという真理を示してもいます。
みんなに伝えるつもりで発信したものが、
全く多様な伝わり方をするという、逆の
エネルギーですが、これもまた現実を表現
している姿といえますよね。
また変化のあまりない日常の生活を暗示して
いる射手座のシンボルに対しても、
この魚座のプリズムの多様性のある状態とは
逆のエネルギーです。