「こないだは確かにあんみんにいちゃんの
理屈っぽさに一応納得させられたみたい
になっちゃったけど、よく考えて
たらやっぱおかしいわよ」
「へ?何が?
それにひどいなー、理屈っぽいのでは
なくて、ちゃんとした理由があるって
いったじゃないかー」
「えー!ちゃんといいくるめられたわよ。
でもさーみんな思ってると思うんだー」
「何が?」
「素粒子っていわれてもピンとこないし、
視覚領域とか難しいって」
「ひゃーそのレベルーーー💧
みんなそんなんなんすかー」
「えー私の友達はみんなそうよ」
「なーんだ、なおみんの世代の女の子
ってさー平成生まれだからね
なんでも「考えた事ないからー」
とかいって、知らない事多すぎる
んだよー」
「ちょとまってお兄ちゃん何歳
年上の設定よーー」
「いや(^▽^;)だから20代💧」
「まあちーと無理があるけど、
そのキャラにしたら違和感ないか」
「でつまり私のいいたいのはこーよ
目にちゃんと見えてる確かなのは、
物質というれっきとした現実でしょ?
やっぱ目はいいじゃないの、
ちゃんと物質がみえてんだから。
検診でもいたって健全だっていわれ
てるし」
「待て待てなんだかつっこみどころ
満載だぞ、医者の言うこと素直に
聞いてるし、こないだちゃんと
光の反射を見てるだけと説明したの
頭に入ってないしーー」
「お兄ちゃんがひねくれてるだけ
でしょ?
だから難しい言葉いくら並べられても
心に響かないのよ。
福山雅治さんが言うんだったら
わかんなくても心には響くのにー」
「なんかいってる事がむちゃくちゃだぞ
なおみん」
「とにかく私の言いたいのはちゃんと
この目で見えてるのが、なぜ目の錯覚
なのかっていう事よ」
「ほほー、なおみんかかったなー」
「な、なによ」
「ちゃんと見えてるものが、錯覚だと
わかればいーんだな」
「え、そ、そうよ」
よーーーーし、ではちゃんとなおみんが
見えてるものが錯覚だとわかるように
実例をあげて見せよーじゃないか
「なによーできるわけないわよ
わたしこーみえても視力両方とも
1.5なのよ
近視の子とかうらやましがってんだから」
「まあ見てなってじゃあ下の画像をごらん」
“出典:「スパイシービュー」様”
「どう見える?」
「どうって、右回りに回転してるよーに
見えるわよー」
「ほほーそうか、では少し目をそらして
しばらく焦点を画像に合わせずに
感じててごらん」
「なんでそんなめんどくさい事すんのよー」
「いいから」
「わかったわよ、えーとぼやーと目を
そらして・・・と
え?えーーー💧」
「どうしたなおみん?」
「確かに右回りだったのがちょっとした
スキに左回りに変わってるーーー」
「お、どうした目は確かなんじゃないのか?
なおみん?」
「え、えーとおにいちゃん細工した
でしょー」
「ほーじゃあこーして立ってるの見張り
ながら、また目の端で画像感じてみなよ」
「あれおにいちゃんなんにもしてにない
のに、確かに切り替わったの感じたわ
あーやっぱり今度は右回りになってるー」
「さあどうだなおみん、これでも目は確か
だといえるのか?」
「えーーーくやしいーー」
「では他の画像も見てもらおうか」
“出典:「スパイシービュー」様”
「この人達のサイズどー見える?」
「どうって、うしろの人が大きいに
決まってるじゃない」
「ざーんねんこの二人全く同じ大きさ
なんだー」
「えーーーうそー確かにうしろの人の
方が大きいってーー」
「じゃあものさしで測ってごらんよ」
「どれどれ・・・・あーーほんとだーー
でも目でみると確かに後ろの人が
大きいままよ!」
「さてさてここで質問だが、なおみん
目で見たもの、見えたものは正確かな?」
「えーーーと、いやそーじゃない事もある
かも」
「だろーー
では立て続けに二つの画像を見てもらおー」
“出典:「スパイシービュー」様”
「まず上の画像のオレンジ色の円を
見比べて欲しいんだけど、この二つ
大きさはどう思う?」
「えーーそりゃあ右側の方が
大きいはずよー」
「んなんだか声が小さいぞ
目は確かなんじゃないのか」
「もう意地悪ねーだからモテないのよ
で?本当はどーーなのーー」
「ごめんごめんこれは同じ大きさなんだよ」
「えーー??うーん測ってみても確かに
同じ大きさだわ
私の視力どーなっちゃったんだろー」
「なおみん安心しろ、みんななおみんの
よーに見えてるはずだから」
「さてさて最後に下の方の画像も観てくれる
かな?
右上の青の線と左下の緑の線が見えるか?」
「えー!ちゃんと見えてるわよ
まさか違うのーー」
「さすがわが妹、オチはわかっているよー
だな
察しの通りこの二つの線、同じ色なんだよ」
「えーーー色まで錯覚なのーー💧
もう私の目が信じられないわ」
「いやいやなおみん、日常普通に生活する
限りは、その目の使い方で全く問題
ないんだよ」
「じゃあどーゆー事なの?」
「だから本当は、目で見えてるものは錯覚
だらけだから、なおみんがものさしで
測ったように、観測機器で測ったら物質は
存在せずに真空だけがあったというのが
真実だと理解すれば、いいという事
だよーー」
「うーーん一応わかったわー
でも疑問に思う事があれば、また
お兄ちゃんにぶつけるかんねー」
「あーーこういうタイプが一番やっかい
だな」
という事でみなさん視覚に頼ると真実が
見えなくなるという感覚はつかんで
いただけたのではないでしょーかー
ではまたーー(^^)