サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第12ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第12ハウスは、「隠遁・秘密」の
ハウスと言うように呼ばれたりも
しますが、人生の最終的な到達点と
いう事で、社会や肉体にも縛られない
潜在意識そのものを示しています。
また自分の心や意識の一番奥の場所
という事から、隔離や秘密などという
意味も出て来ます。
また肉体や社会に囚われないという
事で、病気や障害、反社会的な行動
などの象意も出て来ます。
ただし、本来の意味が潜在意識の
エネルギーなので、自分の中に
ある潜在意識や潜在能力を引き
出したり、自分の本当の意識と
つながる大事な場所だという事
です。
さてサビアン占星術としての
第12ハウスの解釈にまいります。
第12ハウスは、魚座に対応していて
海王星と木星が支配しています。
また水のエレメントを持つ室
でもあります。
古来より、12ハウスは、障害の室
だとか、秘密の敵の室などという
解釈もされてきましたが、木星が
大吉星である事から、それほど大きな
凶意を感じません。
また西洋占星術では海王星を凶星に
する解釈が、一般的ですが、
私のサビアン占星術では、トランス
サタニアンに三つの天体は全て
吉星という扱いです。
理由は非常に簡単です。私たちが
囚われている土星-月のマトリックス
の外の領域にこの三つのトランス
サタニアンの天体があるからです。
トランスサタニアン、この表現
通り、土星の支配からの脱却という
捉え方になります。
だから、12ハウスも自分の潜在能力
を活かすための場所だという事てす。
ここに天体が入っていれば、その天体
は最高の味方となってくれますし、
その天体の象意や、サビアンシンボル
が、自分の潜在力を引き出したり、
自分の潜在意識の性質に気づかせて
くれるヒントになるというわけです。
ここに天体がなければ、ハウスカスプの
サビアンシンボルが、自分の潜在意識の
性質や潜在能力を引き出す鍵となって
いるという事です。
ただ、やはり自分の隠された意識という
事で、隠遁や孤独、秘密の行為、などの
意味や、自分の隠された意識に気づく
ための浄化という意味での、病気や
障害などの象意があらわれてくる
事もあるという事です。
というわけで、サビアン占星術的
第12ハウスの解釈は、
潜在意識、潜在能力、才能、覚醒、隠遁
孤独、障害、病気、秘密の行為
などという事になります。
これで、サビアン占星術でのハウスの解釈
が全て終わった事になります。
サビアン占星術解釈編に記事のリンク先が
ありますが、せっかくなので、ここに
全て並べておきますね。