インド占星術  生命・秘密・障害を示す第8ハウス


前回の
インド占星術 結婚・人間関係を示す
第7ハウスについて

に続いて今回は第8ハウスについての
ご紹介になります。

ではハウスの流れをまたまた掲載します。

「1.誕生 → 2.家庭・衣食 → 3.訓練・
努力 → 4.人生の基盤を築く → 5.学習・
理想 → 6.障害や病 → 7.人間関係を築く
→ 8.悩む → 9.精神性に目覚める →
10.社会的な活動 → 11.達成 → 12.死
→ 1へ戻る」

“出典:インド占星術.com
「ハウスについて」より”

この流れでいくと、第8ハウスは、「悩む」
という事ですが、確かに第8ハウスは、
ドゥシュタナハウスといって、困難や
不運をあらわす室のようです。
しかもこのカテゴリーでは、8室が
最も凶意が強いという事から、悩む
という一言になるのもわかるような
気がいたしますが、第8室には、他にも
貴重な象意がいくつもあるようです。
つまり活かし方次第では有用な事も
あるという事ですが、いつものサイト
から第8ハウスの解説を引用して
みましょう。

『』内が引用です。

8室
伴侶と結婚し、人は長生きをしたいと
思います。また、人との関係を持つと、
悩みが生じます。隠し事も生じます。
第8室は、神秘的なもの、隠された
ものを支配するハウスで、生命、神秘、
秘密、突発性、意図しない出来事、
研究などの象意を持つ。
8室は、幸運の9室から12番目であり、
ドシュタナ最凶のハウスである。
悩みや障害、死などの不吉な象意が
ある。また、モクシャの室であり、
この困難さや悩みが、精神性を高める
方向に働く。
神秘かつモクシャの室なので、
この室が強いと、宗教的な事柄や
オカルトなどに興味を示しやすく
なる。
生命のハウスであることから、
8室や8室支配星が傷つくと、短命に
なる傾向がある。

7室の両脇の室はどちらもドシュタナ
(苦の室)であり、6室では人間関係を
失うと争いが生じるが、8室は人間関係
を得ると悩みが生じることを示唆します。

逆に9室(師・父親・法則性・精神性)
からは12室目で、この9室のを失うので、
不規則性や突発性という象意が生じます。
9室支配星が8室に入ると、無法者・
不誠実、グル(師)を持てない、父親
との仲が悪い、などの意味が生じる。

また、7室(配偶者)から2室(富)目で、
配偶者の財産、または遺産を示します。
また、配偶者の家族を見る時も使います。
2室や11室が絡むと、遺産や保険金、
宝くじ、棚ぼた収入の可能性が・・・
特に8室支配星が2室に在住しアスペクト
バック、または2室支配星が8室に入り、
アスペクトバックしてると、その可能性
は大きい。

一般に忌み嫌われる8室ですが、木星、
水星、Ke、土星の8室在住は精神性に
とって悪くないとされます。

8室の意味(ウッタラカーラムリタ
より)
寿命。幸福。挫折。故人の遺産。
苦悩の顔。死。災害。泌尿器の病気。
食糧を巡ってのケンカ。災難。兄弟の敵。
妻に対する悩み。髪の毛の房。敵の要塞。
怠惰。王による制裁。恐怖。富の損失。
債権者。長年積み立てた貯金。
意地悪い人の到着。犯罪。生き物の殺生。
四肢の切断。解雇。悲惨な話。不運または
不吉な前兆。残酷な行為をしたいという
衝動。 戦争。激しい精神障害。』

“出典:インド占星術.com
「ハウスについて」より”

意味のところを観てるとめまいが
しそうなくらい、確かにやばい
ものがならんだりしてますが、
感性が追いつかないのが、敵の要塞
とか、髪の毛の房というようなもの
ですね。
まあ困難や障害が立ちはだかるという
意味での象徴的なものとして、敵の
要塞ならなんとかわかりますが、
わざわざ、象意に書くようなもの
なのでしょうかね?

逆に第8室の性質として最初に取り
上げられている象意のポジティブな意味
を私は重要視しています。
つまり
第8室は、神秘的なもの、隠された
ものを支配するハウスで、生命、神秘、
秘密、突発性、意図しない出来事、
研究などの象意を持つ。

という事ですね。

私のサビアン的な解釈でも第8ハウス
が、神秘的なハウスで、特に現実の
裏にある潜在的な領域を探求する感性
は、この第8ハウスが担っていると
考えています。

もちろん人生の現実的な事に関しては
困難や障害を迎えやすいところは、
ありますが、それは常識の裏にある
真実に意識の波長を合わせる事が、
逆に現実的、物質的な現実の波長と
反作用する力を持つからです。

つまり真実を探求しようとするという
事は、それだけ困難を伴う事もある
という事で第8ハウスの象意に
つながるという事なのです。

この事が
また、モクシャの室であり、
この困難さや悩みが、精神性を高める
方向に働く。
神秘かつモクシャの室なので、
この室が強いと、宗教的な事柄や
オカルトなどに興味を示しやすく
なる。

の部分の真意だという事です。

モクシャの室というのは、当然
知らなかったので軽く調べておき
ました。

モクシャの室である
4室、8室、12室は、欲望から
はなれて、解脱・悟りに向かう
神秘性、霊性を示すグループ
だと
いう事です。
つまり第8ハウスの困難や障害は
むしろの解脱・悟りのために必要な
エネルギーだという事になります。
西洋占星術のプラシーダスハウスで
私は第8ハウスに5つも天体が
集中しているので、この室の意味が
よくわかります。

では私のインド占星術の、
ラーシチャートでの第8ハウス
を観てみましょう。
では私のラーシチャートが以下に
なります。

見事に惑星の数こそ二つでは、ある
けれども、精神性を示す木星が、
高揚の位置にあり、そして逆に
凶星である火星と同室です。
さらに木星は困難さを示す第8ハウス
に在住してますが、第8ハウスでも
上の説明で木星があるのは悪くない
という事です。
さらに木星は、凶星の土星とも
アスペクトしているので、凶星
二つの影響もある事で、8室
での高揚がどれほどの力を持てる
のか、とてもわかりにくいものと
なっています。

(ちなみに木星は、自身の室を含めて
対角の7番目の室だけでなく、5番目
と9番目の室にもアスペクトします。)

しかし土星の4室もモクシャの
ハウスなので、木星を介しての
アスペクトで、同じくモクシャ
ハウスとのつながりができて
います。これは、解脱という
意味では、役に立つという事
でしょう。
つまりは困難はあるけども、そのために
悟りも得やすい性質だという事です。
確かに私は、そういう経験が思い当たり
ます。

また木星は第12室の月ともアスペクト
しており、月は蠍座で減衰?(正確
には、月の減衰は蠍座の0~3度
ですが、私の29.56度も、同じ
星座にあるという事で、多少は
減衰の意味になっているのだと
思います。)

しかし木星は吉星なので、月は吉星
として働きます。(月は関わる惑星が
凶星だと凶星扱いになりますので)
つまりここでも吉凶混合ですが、
12室は困難を示すドュシュタナ
ハウスなので、やはりやや凶意の
方が強まるかも知れません。

しかし、この12室もまたモクシャ
ハウスなので、やはり悟り・解脱
を達成するために有効なハウス
という事です。
つまり木星を介して、3つのモクシャ
ハウス総なめ状態という事で、
なんと申し訳ない事にオレ自慢
発動です!

しかし、その解脱には困難が
つきまとうという事で、なるほど、
人生的には、大成功しない運気
なのに悟れるというパターンの
ようです。
大体人は、肩書きとか、その人が
人生で成功してるかどうか、または
有名かどーかで、その人の言葉を
信用したり、納得したりしますよね。
私は、パッとしない人生でも、有名
でなくても、研究成果が良いものに
なる好例でもあると思います。

要するにそんなわけだから、記事
読んでくださーい、というだけの
事でしたー(^_^;)

そしてまた火星も在住してます。
火星は当然凶星なので、困難さを
さらに増してくれるようです。
しかし蟹座の火星は、0~3度の
減衰以外は友好という事で、
私の火星の蟹座23.24度
は友好にあたります。少しは凶意も
軽減されるのでしょうか。
しかし、またまた奥の深いインド占星術
には、また別の読み取り方が用意されて
いたのです。
私の火星が在住するのは蟹座で支配星
が月にあたります。
そして私の月が在住する蠍座の支配星
が火星にあたります。
つまり互いに相手の自室の星座に在住
している事で、どちらの惑星も自室の
居心地になるという事です。
つまり火星は友好の上に自室の居心地
に、月は減衰?というより自室という
事になります。
また星座交換は、互いの室や惑星の
象意を強めるとあります。
そしてさらに月と火星の在住する
8室と12室はドゥシュタナハウス
ですが、逆に吉的効果をもたらす
という事です。
つまり高揚木星が、土星との
アスペクトで効果に陰りがあるかと
思っていたら、この星座交換の
おかげで、吉的効果を生んで
くれた影響も受けられるという
事でしょう。
また新しい事が覚えられましたね。

火星のアスペクトは、自身を含めて
対角の7番目以外に、自身の室を
含めて4番目と8番目の室とも
アスペクトします。
なんと5室のラーフと、11室の
ケートゥともアスペクトする
事になりますが、これは人に
よって実体がない感受点でしか
ない、ラーフとケートゥには
惑星はアスペクトしないという
事のようです。
参考にしている有名なラオ先生も
そういう考えらしいのでそれに従う
事にします。
アスペクトしてるとまたおもしろい
事になったのになとは、思いますが。

今度は、第8室の支配星です。
第8室は、蟹座なので、支配星は
月です。
月はさきほど木星とアスペクトして
いるとか、減衰かも知れない位置
にいるとか説明してました。
つまりは、木星のおかげで吉星と
して働くかと思えば、困難さを
示す12ハウスに在住していて、
逆にその困難を悟りに活かせる
モクシャハウスでもあるという
事でした。

というわけで、私の第8室は、かなり
長くなりましたが、自分の人生が
悟り・解脱に向かっているというのは
もう20歳くらいから意識してました
ので、やはりインド占星術が見事に
当ててくれました。ただ困難の方は
必要ありませんけどね(^_^;)

みなさんもご自分の第8ハウスを
以下のリンクでご覧になるといいと
思います。

Jyotish-ONE Chart 入力フォーム
今回の第8ハウスで学べたのは、
この第8ハウスの困難・障害は深い
精神性や神秘的な気付きにつながる
という事なので、どなたでも用い方
次第という室だという事です。

では次回は第9ハウスについてに
なります。

クリックしていただいた方本当に
ありがとうございます(^^)
おかげ様で上位継続中です💦

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投稿者:

あんみん댊

滋賀県在住で、 神秘についてや、精神世界について 長年研究を続けています。 携帯アプリなどでサビアン鑑定も 行っております。 神秘的なことなど一緒に探求したい という方、集まってくださいねー。 あとスポーツライターも目指して いることもあり、口数は人の 100倍はあろうかという自己評価 ですが、かなりまわりから、 「盛りすぎ!!」と批判されております。

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