社会の制限の中での生き方を示すシンボル    徹底比較その4


サビアンシンボルは、宇宙言語といっても
いいくらい神秘的な暗示なので、その解釈
は、占星術家によってさまざまです。
私も独自の解釈をしていますが、適当に
解釈したのではなく、ちゃんとした感性
にもとづいたものであるという事を、
サビアン占星術家の大家の解釈と比較して
ご覧いただこうというシリーズです。
長いですが、是非サビアンの奥深さを
知っていただきたいと思います。

今回比較研究するのは、

牡牛座21度
「開いた本を指す指」
です。

私は、これをルールに従わせようとする
強制的な支配力として解釈しました。
すでに毎日のサビアンシンボルで解釈を
ご紹介していますので、
今回は対称の180度のシンボルの解釈も
出てきますので、それとの比較でご覧くだ
さい。

「これは、いってみればルールに従うように
指示している様子なのです。
なぜなら180度の対称シンボルが
蠍座21度
「職務放棄兵士」だからです。
軍紀というのは、通常の社会よりも
かなり厳しく、ほぼ絶対服従のような
ルールの中にいます。個人の特に一兵士の
意思は、ほぼ考慮されません。
こちらのシンボルは
ルールに不服である兵士が、自らの意思を
通そうとしたということですね。
逆に今回のシンボルはルールに従うように
指図をしているところですが、この場合は
前日の「雲を作り運ぶ風」のように次々
と自由な発想を実行に移そうとしているけど
それは社会のルールの範囲内でなければ
危険ですよと教えてくれているような
ものと思えば、それほど窮屈なシンボルでも
ありません。なんでもバランスが大事だと
いうことですね。」

さてこの解釈に対して松村潔氏の解釈は
以下のようになります。
今回はディーンルディア氏の解釈をもとに
した「神秘のサビアン占星術」よりの引用
です。

“牡牛座21度・・
開かれた書物の一文を示している指

集合的な価値への隷属というキーワードを
もっているこの度数は、ちょうど悩みが
出たときに、聖書の1ページを目をつぶって
指すことで解答を得ようとすることに似て
いて、兆候からさまざまなものを読み取る
20度の度数を、もっと組織的な方向に
向ける、という特徴がある。だが、解答を
引き出すべき書物は、その社会がもっている
伝統なので、価値の基準はつねに社会のなか
にある。つまり社会のなかで、どこにどう
参加するか直観的に判断する。
 われわれがしたがっている文明の動きを、
全体的に観察し、その大河の流れのような
動きにもとづいて、人の進むべき方向
とかを考えることのできる指導性に
つながる能力だ。”
“出典:「神秘のサビアン占星術」
            松村潔著
            Gakken刊”

続いて直居あきら氏は、いつもの
「定本サビアン占星学」からの引用です。

“タウラス 21度
「開かれた本の一行を指す指」

このディグリーの人は、この人生で何か
強く熱中するものを持ちながら
ダイナミックに生きようとしている。
  (中略)
人生では社会や周囲の人々に否定され
たり、自分が否定して新しい生活を創る
といった劇的な変化もありそうだ。
深部に自分が心から求めるものがあり
ながら、それが見えず、身悶えする
ようなこともある。勿論、目的を知って
いるが故に、人生で格闘するケースも
ある。
この人は蜘蛛の巣のように自分を捕らえて
いる既存の価値の世界に反抗しようと
する傾向がある。
目標をしっかりと持たないと反抗のための
反抗になりかねない。反逆児となるか、
理想主義者なのか二者択一のところがある
のだ。
変化の多い人生の中で、自分の中から
生まれてくる新しい自分を直視してゆく
ことが求められる。”
“出典:「定本サビアン占星学」
          直居あきら著
      魔女の家®BOOKS刊”

今回もこのお二人の解釈は興味深いもの
です。
松村氏はこの牡牛座21度を社会が持って
いる伝統への信頼とそれに従った意識と
解釈しています。冒頭にあるように集団的
な価値への従属ということですね。
こちらは、私の支配的な強制力と
いう社会側の視点に対して、そのルール
を守ろうとしている大衆の視点での解釈
となっています。
また面白いのは、直居あきら氏の解釈は、
松村氏とも私とも違って、既存の価値や
社会に対する反抗というものです。
これは、180度の対称の職務放棄兵士
の解釈といってもいいのではないかと
思います。あんみんの解釈では、この
180度のシンボルは、対称であり
ながら表裏一体という意味なので、
直居あきら氏は、この牡牛座21度と
表裏一体の蠍座21度の「職務放棄兵士」
を読み取って解釈しているということに
なるわけです。
直居氏も180度に表裏一体の意味を持た
せているとは、今のところ明らかにされて
いないようですが、直居氏の独特の解釈
の仕方が、あんみんの180度の
アスペクトの解釈と偶然にも一致して
いるのが、興味深いですよね。

またエリス女史のチャネリングイメージ
を描き取ったマーク・エドモンド・
ジョーンズ氏の解釈による牡牛座4度の
キーワードは
「信用」
です。

やはり社会の評価という意味になり、
社会に関係する今日の三人の解釈の
共通点にもなります。

ではまた次回に(^_^)

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投稿者:

あんみん댊

滋賀県在住で、 神秘についてや、精神世界について 長年研究を続けています。 携帯アプリなどでサビアン鑑定も 行っております。 神秘的なことなど一緒に探求したい という方、集まってくださいねー。 あとスポーツライターも目指して いることもあり、口数は人の 100倍はあろうかという自己評価 ですが、かなりまわりから、 「盛りすぎ!!」と批判されております。

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