いきなり占星術の歴史編の最初に
天球の音楽を持ってきたのは、ちゃんと
理由があります。古代から知識人は、
宇宙の天体から発せられるエネルギー
が、自分たちの魂と深いところで
つながっているというコンセプトを持って
いたのです。それは、占星術の一つの
思想として受け継がれているもの
なので、今回この天球の音楽という
ものを取り上げたわけです。
もちろん古代バビロニアに起源を持つ
といわれる、占星術の源流からの
話ではありませんが、そもそも現代に
伝わる占星術は、古代のあらゆる叡智
が、集められているものなので、一つ
の流れだけで、説明できるものでは
ないので、このギリシャ時代の叡智も
また重要だと思われるから取り上げ
ました。
さてこの「天球の音楽」という言葉
ですが、発端はピタゴラスがその
天球の音楽を聴いたと言って、弟子
達に教えたというところから始まる
のです。
ピタゴラスについては、
宇宙の真理編の記事に書かせて
いただきましたが、星が奏でる
音楽を初めて、ピタゴラスが聴いた
ということなのですが、彼がホラを
吹くような人物でないことだけは、
確かなようです。
なんと我々の現在使っている音階
つまりドレミファソラシドを発見した
人物なのですから、その感性は常人の
レベルをはるかに越えているのです。
しかし聴覚で、それだけ遠くの音が
聞こえるものかと、ほとんどの人が疑い
ますよね。
でも聴覚というより知覚という意味で
なら可能なのです。
これはまた神秘メッセージに理由を書く
予定なのでそちらをご覧ください。
要するにピタゴラスが、瞑想などで、
脳波がθ波になれば、その天体の音楽
が聞こえる領域になるということ
なのです。
ピタゴラスの記事にもあったように、
40日間も断食と、呼吸を整えた瞑想を
していたピタゴラスなら、相当レベルの
高い意識レベルにあったと、思われるの
で、天球の天体との一体感を獲得して、
その奏でる音楽を感知できたのだと思わ
れます。
このことが、後の世にまで、「天球の
音楽」という言葉を伝えることに
つながったといわけです。
しかもそれが天文学者としても歴史に
名を大きく残すケプラーに伝わっていた
ともなれば、占星術にもつながるという
ことがおわかりいただけるのではないか
と思います。
次回は、天球の音楽につながった、
ピタゴラスのエピソードをもう少し
詳しくみていくとこにします。