サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第6ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第6ハウスは労働と健康のハウスと
呼ばれ、家庭から離れ、個人としての
働き場所を得たという事を示して
います。
また奉仕や自己管理という意味も
あります。
これとベースでは共通する部分も
ありますが、私のサビアン占星術での
解釈は少しずつ解釈が異なってきます。
ではサビアン占星術としての第6ハウスの
解釈にまいります。
第6ハウスは、乙女座に対応して、
水星が支配しています。そして地の
エレメントです。
これまで、ご説明してきましたように、
それぞれのハウスの象意は、対応する
星座、天体、エレメントとリンク
する事で読み込むというコンセプト
です。
さて乙女座、水星、地という要素から
イメージできる象意は、知性、客観性、
個の完成、収穫などといったものに
なりますが、ここがどう労働や健康に
つながるかという事の理由を説明
していきます。
つまりそのベースにあるエネルギー
から読み解いていくという事です。
まず、第1から第5ハウスまで、
個人的な流れを受けて、最初に
個を拡大していく第1ハウスから、
家庭や父、母、子供、隣人など、
自分の身近にある人とハウスは関連
させてきましたが、この第6ハウス
は、もういちど個人に回帰してます。
第7ハウスから始まる、社会や外界
へ自分の活動の場が移っていく直前に
、自分を客観的に知る知性を得る
のです。
つまり社会などで、自分を「知る」
「活かす」という事を「獲得」する
のがこのハウスの象意の中心となり
ます。
という事で、労働というより自分の
活かし方という意味での働きという
事になり適職なども意味するように
なるという事です。
そしてまた知性豊かで客観的な視野を
持つ補佐役としての乙女座の適性から
やはり知的な職業も示しています。
そして乙女座の自己管理能力の豊かさと
若い年齢域を示して生命エネルギーが
豊かな水星の影響もあって、やはり
健康もこのハウスの担当になるという
事です。
さらに地のハウスは基本的には「獲得」
という意味なので、金運や働く事での
対価の獲得なども示す場だという事
です。
というわけで、サビアン占星術的
第6ハウスの性質とは
自分を活かす適性、知的職業、自己管理
健康、金運、労働
という事になります。
次回は第7ハウスについてです。