前回より、惑星の性質や働きなどに
ついて見ていくようになって
います。
前回は太陽についてでしたが、今回
は、月についてという事です。
インド占星術で月は、ラグナ
(アセンダント)に次いで、重要
という事なのですが、もちろん惑星
の中では最も重要だという事です。
これまでも記事でご紹介してきました
ように個人の性質を、的確にそして簡単
に捉えるには、ラグナ(アセンダント)
と月を調べればいいという事でした。
これはインド占星術の大家として、
世界的に有名なラオ先生のおっしゃる事
だから間違いないと思います。
その方法をもう一度ここに書いて
おきますね。
1.アセンダント(ラグナ)
2.月が在住する星座(ジャンマラーシ)
3.月が在住するナクシャトラ
(ジャンマナクシャトラ)
補足するとラグナの星座やナクシャトラ
が最も重要だという事のようです。
私の例でみても、かなり的確に自分の
性質を捉えてくれてますし、すでに
サビアン鑑定でも参考にさせて
いただいてるのですが、確かにサビアン
の象意ともリンクしているのが、わかり
ます。もちろん西洋占星術での
ホロスコープでの性質とも共通点が
見られました。
地軸の傾きまで考慮に入れて、天体の
位置もずらすのに、サビアンシンボル
とインド占星術でも性質は合うというのも
不思議です。
もちろんサビアンシンボルは、そのサイン
と度数に対する、チャネリングなので、
ホロスコープ上の位置に対するものでは
ないので、インド占星術と合う可能性も
高いとは思います。
さてでは月についていつものように
インド占星術.com様より引用
させていただきます。
「」内が引用、~が中略です。
「月ー蟹座の支配星
月はラグナの次に影響力を持つ星です。
インド占星術では、非常に重要視される
惑星です。ASCが分からない時、または
ラグナ(ASC)による鑑定をより発展
させる時に、月をラグナとして鑑定
します(チャンドララグナ)。また
ナクシャトラのベースとなる星であり、
性格や運命のサイクルに大きな影響を
及ぼします。
月は本来、弱い吉星ですが、変化が激しく、
それにより、吉凶が大きく変わります。
満ちていく月(シュクラ・パクシャ)、
明るさの十分な月は吉星となり、
反対に、欠けていく月
(クリシュナ・パクシャ)、暗い月は
凶星となります。
もし太陽がアートマ(魂)なら、
月はマナス(心)です。変化の激しい月
は移ろいゆく心を表し、人の精神的な
パートは、月がつかさどっています。
人の幸不幸を作りだすのは心です。月が
暗かったり、傷ついたり、凶の室に在住
すると、精神的に不安体だったり、
ネガティブになったりします(逆に傷つく
ことで、精神的な希求や世間からの厭離・
出家欲などが生じたりもします=サニヤシン・
ヨガ)。明るい月は親しみやすい大衆性を
持ち、周囲からの人気も出てきます。また、
心を示す月は周りの環境も大事で、
月が孤立している、かつアスペクトが
無かったりすると、孤独や寂しさ、惨めさや
不運をもたらします(ケーマドルマ・ヨガ)
。また月は大衆性や人気運を表します。
「12室」と絡めば、隠遁、鬱の傾向。
土星からのアスペクトがあれば、喘息や
肺炎に注意。月とケートゥがコンジャンクト
すると、霊感に優れたり、霊媒的能力を持つ
傾向があります。
また、月は王様の妻という側面から、
母・妻・女性という象意があります。
一般象意
妻、女性、家族、心の安定、記憶力、快適さ、
幸福、豊かさ、変化、名声、人気、旅行、
昆虫、園芸、海産植物、海、川、湖、液体
関連職業
女性を相手にする職業:マタニティ産業・
女性服飾・宝石店
大衆を相手にする職業:飲食業・日常用品店
・広告業・マスコミ・音楽関係・芸術関係・
芸能関係・ツアーコンダクター・運輸業・
運転手水に関連する職業:浄水機販売・
ガソリンスタンド・漁業、霊能力者
身体
胸部・胃・体液(血液・リンパ液等)・
男性の左目・女性の右目
病気
肺や心臓などの胸部疾患・消化器系の疾患・
血液に関連する疾患・女性の月経異常・
子宮など婦人科系の疾患・視力の低下
人間関係 母親
色 白
性別 女性
宝石 真珠
方角 北西
金属 銀
“出典:インド占星術.com様
「惑星」より”
一般象意より下の部分は表になって
いますが、こちらに反映する事ができない
ので、言葉のみという事です。
インド占星術では、月が心という事です。
私のサビアン占星術では月は心というより、
心に干渉する意識という事なので、全く
違いますが、ここは素直に従っておきます。
なんせ驚異の的中率を誇るインド占星術
の事だから、またれっきとした古来からの
理由があるのだとも思いますから。
月は明るくて、満月に近くなるほど吉意が
増して、暗い場合は凶意が増すという事
です。
また居心地や他の惑星との関係、また室に
よって大きく吉凶に変動があるという
事です。
月が母親や女性、また水を表すというのは
とても納得できます。
蟹座が支配星なので、そのような性質に
なるという事でもあるのでしょう。
適職で水商売や、女性相手の商売という
のもその意味から自然ですが、ガソリン
スタンドも入るというのは、少し
驚きですね。水と油などというのは、
全くコンセプトにはないのでしょう。
さて月が、輝くか暗いかは、居心地に
よっても当然変わります。
高揚では当然強烈に明るく輝くという
事で、吉意が強いという事になります。
ではその月の居心地を引用させて
いただきます。
“出典:インド占星術.com様
「惑星」より”
自室(定座)の蟹座より、牡牛座に
高揚とムーラトリコーナが存在して
いますね。しかし牡牛座は西洋占星術
でも、恋愛や出産を暗示しています
ので、月の性質にとても良いのだと
思います。
インド占星術の適職にマタニティ産業
がある事ともつながります。
私は地球との軌道でハートを描く金星
をことさら重要視していますが、
金星は心も担当しているという捉え方
です。
この牡牛座の支配星が金星なので、
やはり心を司る事になるという事
です。
そしてこのインド占星術では月が
心という事なのですが、高揚と
ムーラトリコーナが、金星が
支配星の牡牛座で起こるという
のは、やはりインド占星術でも
金星に心という性質をつなげてみる
コンセプトがあるのではないかと
思えますね。
月と室との関係は、また記事にして
いきますが、この居心地での関係を
例によって私のラーシチャートから
見ておこうと思います。
私の月が入ってるのは蠍座、ここに
減衰が配置されてますが、減衰は
0~3度なので、一応減衰そのもの
ではないようです。
では中立なのか友好・敵対なのか
というとそうでもないようです。
つまり減衰そのものではないけど、
この星座全体を減衰とするインド
占星術家の方もおられるようなので、
やはり、減衰のような居心地の悪さ
なのだという事のようです。
だから私が蠍座が月に入った時の
解釈に、ブーブー不満いった時が
あったけど、あれは、蠍座自体が
月に凶意を与える減衰という扱い
での解釈だという事で納得しました。
ただし身内を傷つけたりなど思いも
及ばない事だし、目もまったく黄色く
ありません。
という事は0~3度の減衰そのもの
ではない証拠ともいえるのではない
でしょうか。
蠍座そのものの象意は、自分に
合っていたので、やはり減衰
ではない月のようで、しかも
やはりラグナ(アセンダント)の
次に自分の性質を月が良く表現して
いるという事なのでしょう。
では次回は、火星について
です。
ではまた(^^)/