前回、最近注目されるようになって
きたアスペクトであるセプタイル
(51.4度)という角度について、
ご紹介しました。
これは、とても良い相性を持つもの
同士というアスペクトで、喜びを
もたらすアスペクトという事です。
前回このアスペクトについて詳しく
説明しましたが、今回も最後にその
説明を、掲載させていただきます。
占星術に詳しくない方には、ピンと
来ないアスペクトでしょうから、
丁寧に解説してありますので、また
最後を読んでから、今回の実例をご覧
いただいてもいいと思います。
今回ご紹介するのは
乙女座7度
「ハーレム」
から見て、両サイドのセプタイル
(51度か52度になります。)
にあたるのが、
51度で
天秤座28度
「輝く影響の最中にいる男性」
また逆サイドの52度で
蟹座15度
「ありあまるほどの食事を楽しんだ
グループ」
です。
これらは確かにお互いの相性がとても
良い事がわかりますね。
乙女座のハーレムは、個人的な享楽
という意味では、恵まれた環境にある
わけですが、その恵まれているという
要素が蟹座15度の豊かな食事を楽しむ
事につながるわけです。
こちらの場合は、個人ではなく集団で
喜びを共有しているという点が違い
ますが、アスペクトにポジティブな
つながりがある事は充分に証明できた
わけです。
また乙女座7度のハーレムは個人と
しては、欲が満たされ満足した環境
にいるわけですが、個人的な満足と
いう意味でつながるのが、
天秤座28度の輝く影響の中にいる
男性だという事です。こちらは、
自分の欲望を満足させている乙女座
と違い、もう少し高い領域での、
意識を満たしている状態ではあり
ますが、個人的な満足という意味で、
やはりしっかりとつながっている
というわけですね。
というわけで、今回もセプタイルの
アスペクト(角度)で、サビアン
シンボルが、その意味通り相性の良い
意味でつながっている事を表現して
くれているという事を紹介できました。
実はあちこちでセプタイルのつながり
の好例を見つける事ができて、一つ
だけおまけに紹介しておきますね。
双子座19度
「大きな古典書物」
獅子座11度
「大きな樫の木にあるブランコに
乗る子供たち」
この二つが52度のセプタイルの
関係にあるわけですが、大きなと
いう言葉からしてつながっている
のがわかりますね。
双子座11度の古典書物は、時間を
越えて伝わる叡知を示していて、
後の世代に良い影響を与えてくれ
ます。
同じく獅子座11度の大きな樫の木
も長い間生きてきて、世代を越えて
生命に恩恵をもたらしてきました。
やはりこれも時間を越えて恩恵を
もたらすという事で、双子座19度
のシンボルとつながっているのが
わかります。
という事でおまけでまた一つ、
セプタイルのつながりを示している
サビアンシンボルを、ご紹介でき
ました。
では前回のセプタイルについての
説明を再掲載しておきますねー。
マイナーアスペクトの中で、
とても重要視されはじめている、
セプタイル(51.26度)をご紹介
します。
これは全天360度を7分割して
できるアスペクトで、つまりは
7分の1の角度だという事です。
アスペクトとして、ホロスコープなどに
表記される場合は、1/7またはSeと
なります。
またその倍数をバイセプタイル2/7
(102.52度)
3倍をトリセプタイル3/7
(154.18度)
といいます。
このアスペクトについては英国占星学
教科書という本に詳しく説明されている
ので、引用させていただきますね。
「数字の七はとても重要な数で、宗教的
な文献にはこれを扱ったものが多い。
数字の七は、カルデアの七人の天使、
黙示録の七人の天使、七つの王冠と
七つの教会、そして一週間の曜日などに
例が見られる。七のシンボリズムは、
自分には人生からの最高の贈り物が
与えられていること、そして成長と
発展へと向かう精神の旅に出るのだと
いう認識を示す。同じくセプタイルは、
自分にとってたいへん喜びをもたらす
何かを見つける、すぐれた能力を
示す。
占星術家はハーモニクスの手法で、
第五と第七のハーモニックを用い、
自分が持つ才能とそれが開発される
かどうかを見分ける。」
“出典:「英国占星学教科書」
コーディリア・マンサル著
青木良仁/訳
魔女の家®BOOKS刊”
つまりは、セプタイルは喜びをもたらす
何かを見つける能力を示すという事で
ポジティブなエネルギーだという事
ですね。
最後の第五と第七のハーモニクスと
いうのは、第五のハーモニクスが
つまりは1/5のクインタイルや
2/5のバイクインタイルを指して
いて、第七のハーモニクスが、この
1/7のセプタイルや2/7の
バイセプタイルなどの事を示している
という事で、これらのアスペクトが、
活かされ合う関係だという事なのです。
7という数字は、数秘術でも神秘性、
霊性を示す数で、これを生命数などに
持つ人は、五感を越えた領域に強く関心
を持って、研究に没頭するような場合も
あるとの事です。