一つのサインを12分割!ドデカメモリー  そしてサビアン解釈


サビアンシンボルが神秘的な意味の暗示
で、アスペクトなども絶妙な配置で、また
その角度の意味通りである事や、サインの
エレメントの性質もよく表現している事
などを説明してきましたが、サビアン
シンボルは、奥が深いので、占星術の
別の視点で見ても、まだまだその理解が
深まっていくのです。
サビアンシンボルは、ご存知のように
天空360度の1度1度を、エリス女史
がチャネリングによってイメージした
ものですが、天空は12星座(サイン)
なので、一つのサインは30度です。
そしてその一つ一つの度数に、サビアン
シンボルがあてはまっているという事
ですね。
サビアンシンボルが、現れる以前、
一つのサインの角度によっても、意味を
つかんでいこうと、古来よりサインを
分割して解釈しようと試みられてきました。
たとえば、この前天海創さんのブログ
Sou!Cool!!」で
紹介されていたデーカンという、サインを
10度ずつの3分割にする解釈の仕方
もその一つです。
そしてまた一つのサインを12分割する、
ドデカメモリーというものがありまして、
これは1つのサインの中で、12星座が
1サイクルするというコンセプトを
ベースにした分割法のことです。
つまり1サインを12分割して、サイン
の進行順に、ひとめぐりするという事
ですね。
まさに宇宙はフラクタル、ロシア人形の
マトリョーショカのように、中味が
ひとまわり小さいコピーの人形の連続で
あるようなものであることを、きちんと
投影していますね。
それは私の記事
宇宙はホログラムでフラクタル
で説明しているように、なんと宇宙は極大
から極小まで、同じエネルギー形態をして
いるという衝撃的な内容です。
つまり占星術においても、その自然界の
宇宙エネルギーと同じエネルギーが、
大きなサイクルから小さなサイクルまで
投影されているとみているのです。
だから1サインの30度の中で、また
12星座が、1サイクル回転していると
解釈するわけです。

さて私の説明より、とてもわかりやすく
説明しておられるのが、私よりずーっと
以前に360度のサビアンシンボル全て
を詳細にわたって、解説しておられる
「すたくろ」さんという有名な占星術家
です。

今回はそのすたくろさんのブログの
ドデカメモリーについての解説を
引用させていただきます。

もちろんドデカメモリーという言葉自体の
意味はすでに習得済みでしたが、その
コンセプトをこれまでサビアン占星術の
解釈には、活かしてきませんでした。
しかし、やはりサビアンシンボルは、この
ドデカメモリーというコンセプトにも大きく
関わっているのではないかと、直感し、
その説明をするのにすたくろさんのブログ
のお力をお借りしようと思ったわけなの
です。そしてやはり見事に先にその事を
理解しておられました、脱帽ですね(^^)
ただ私は、この応用をこれからたくさん
して、独自の解釈に活かしていこうと
思ってます。

ではすたくろさんの説明です。
「」内が引用で~が中略です。

「本日はドデカテモリー。



この図をもう一度見てください。
そして
この図を例えば
牡羊座の30度の領域だとしましょう。

牡羊座の30度の領域が
2・5度ずつで区切られて
12分割されているわけですが

この12分割になんの意味があるか
判りますか!?

そうです!

この12分割された場所には
それぞれの12サインが振り当て
られているのです。


0度〜2・49度までは牡羊座的な色合い
2・5度〜4・99度までは牡牛座的な
色合い。
5度〜7・5度までは双子座的な色合い。

こんな感じで
27・5度〜30度までは魚座的。

というふうに
牡羊座の特徴に
他のサインの資質が混じるということを
示しているのです。

なので
サビアンシンボルの意味合いを考える
ときもこのドデカテモリーが役に立ち
ます。

例えば
牡羊座21度は「拳闘士」というシンボル
なんですが

ドデカテモリーで
牡羊座21度を見てみると
「射手座」が振り当てられています。

牡羊座は火のサインですが
射手座も同じく情熱の火のサイン。

射手座はスポーツなども意味しますからね。

火のサイン同士が合わさって
牡羊座の闘志が燃え上がっているシンボル
なのです。

こんな感じで
サビアンシンボルの意味合いを考えるとき
にも役に立つドデカテモリー。

ぜひ
参考にしてみてはいかがでしょうか。



 分割されたドデカテモリーの意味合い 

先ほどは
牡羊座の場合の説明をしましたが

各サインごと
各度数に振り当てられるサインが違います。

下図をご覧いただくと判るかと思いますが
牡羊座なら
0度〜2・5度は牡羊座で始まり
そのあとは
サインの並び順通りに展開していく。

牡牛座なら
0度〜2・5度は牡牛座で始まり
そのあとは
やはり牡牛座の後からの
サインの並び順通りに展開していくという
法則のもと構成されています。」
“出典:「すたくろ
~star-clock-work~」様
サビアンシンボルとドデカテモリー

とてもわかりやすい内容で助かります
よねー。
ただすたくろさんのこれは、ほんの
ケアレスミスだと思うのですが、
ホロスコープの進行は、「反時計まわり」
なので、二つ目の画像は上から順番に
牡羊座のマークから始まらなければなり
ませんよね(^^)

一応下手ですが、その進行方向の順番
通りに並んだ牡羊座のドデカメモリー
の図です。
0度~2.5度というのはサビアンでは、
1度を足しますので、1度~3度という
事になります。
だから次の2.5度から4.99度まで
は、3度~5度という事です。
図では最初の牡羊座と最後の魚座の角度
だけ書いておきました。

今回は牡羊座なのでこの並び方ですが、
牡牛座だと牡牛座から、星座の進行通りに
進み、最後は直前の牡羊座という事に
なり、さらにたとえば山羊座なら
山羊座から始まって直前の射手座で終わり
ます。

これだとサビアンシンボルの解釈が
単に30度をひとまとめにしたサイン
だけの意味でとらえるだけでなく、
そのサインのどの度数であったかに
よって、他のサインの影響も加味
して解釈できるのでより精緻に理解
する事ができるという事です。
しかもこの見方が正しい事を裏付ける
ように、サビアンシンボルの暗示も
そのドデカメモリーの12分割の
それぞれのサインの影響がみられる
という事なのです。
事実この形でいくと、いつもサインの
中盤で影響を受ける180度反対側
のサインがやはり、このドデカメモリー
の同じ中盤15~17.5度の位置に
収まる事になるので、これが正しい
解釈だと、サビアンシンボルでも証明
できているわけです。
私の毎日のサビアン解釈でもどのサインの
中盤でも、対抗のサインの影響を受けて
いる事を解説しています。

さて今回ドデカメモリーを紹介させて
いただきましたが、それがサビアン
シンボルの解釈にどれくらい役に立つか
今回例をとりあげておきますねー(^^)/

牡羊座11度
「国の支配者」

これは、牡羊座が火のサインで、自分の力
を拡大しようとしているからって、やけに
規模が大きいので、いったいどうして
なのかと思いますよねー。
ですが、ドデカメモリーならこの理由が
ちゃんとわかるようになっているのです。
この11度というのは、10度から
12.49度までが獅子座なので、
つまり切り上げて11度から13度
までが、獅子座の範囲という事になります。
そうですこの11度というのは、牡羊座の
中の獅子座的な性質を持つ度数だという事
なのです。
という事は、このサビアンシンボルの
11度が「国の支配者」というスケールの
大きなものになる理由もよくわかります
よね。
なんといっても太陽を支配星に持つ獅子座
のエネルギーのスケールの大きさは12星座
中ナンバー1ですからねー(^^)/

もう一つ見てみましょう。
牡羊座13度
「成功しなかった爆弾の爆破」

このシンボルもなんだか牡羊座のシンボルの
火の拡大意識を示す爆弾があるのは、わかり
ますが、なぜ成功しなかったのでしょう?
これもドデカメモリーがきちんと説明して
くれるのです。

ドデカメモリーでは13度といえば、11度
から13度までの獅子座でもありますが、
12.5度~14.99度が乙女座にあたり
ますので、13度から15度までということ
で、乙女座でもあるのです。
だから、爆弾が成功しなかったのです。
つまり自分のエネルギーを爆発させたいと
いう牡羊座の意識に、乙女座の影響が
入り込んできたため、爆弾のもたらす
ネガティブな影響を冷静に捉える事が
できて、爆弾が爆破する事がなかった
という事なのです。

さてこのように便利なドデカメモリーですが、
私の解釈では、上の図のようにきっちりと
壁で仕切られているわけではなく、隣どうし
の影響もあったり、また許容範囲もあります。
特にそのサイン自身の性質は最初の2.5度
くらいの範囲どころか、もっと広い許容範囲
のものになるという事です。

この許容範囲については続編で説明したいと
思います。
ではまた(^^)/

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