前回
インド占星術・室(ハウス)について
「グループによる分類」では
インド占星術の12のハウスの
グループ分けについてご説明
しました。
今回からは、ハウスごとの性質や働き
について、見ていくことにします。
では今回はまず第1ハウスからです。
前回では、ハウスの人生での流れが
書かれていましたね。それでいうと、
第1室は誕生という事です。
『』内が引用です。
『1室 (タヌ・ハウス/身体の室)
1室は主に自分に関することを指します。
身体・健康の良し悪し、全般的な性格や
傾向、また人生全般を示すもっとも
重要な室です。したがって、健康面
では、ラグナやラグナロードが
傷つかないことが重要になります。
ドゥシュタナ(6,8,12室)や
その支配星がラグナやラグナロードと
絡むと健康や一般運勢について悪い影響
を及ぼします。また、凶星に挟まれると、
人間関係で窮屈な思いをしたり、
トラブルに巻き込まれがち。
また同様に、1室は自分自身を表すこと
から、ラグナやラグナロードに惑星が
アスペクトやコンジャクトをすると、
その星の性質が、自分の性格や身体に
影響します(星の強弱によって出方が
異なります)。 だいたい、
以下のような傾向になります。
・太陽:自信家・威厳・リーダー性・
エゴイスティック
・月 :人気・大衆性・変化に富む
人生・容姿の美しさ
・木星:精神的・道徳的・楽観的・
良い体格
・火星:エネルギッシュ・行動的・
攻撃的・色黒で筋肉質
・水星:賢い・冷静・スリム・清潔感
・金星:芸術性・文化的な性質・
快適性や贅沢を好む・容姿が美しい
・土星:忍耐力・我慢強さ・公平性・
真面目さ・仕事熱心さ・暗さ
・ラーフ:個性的・型破り・異常性・
外向性・欲求が増す・海外との関連
・ケートゥ:個性的・内向性・精神性
・神秘的な物へ傾倒・海外との関連
また、1室では、水星、木星は方位の
強さ(ティグバラ)を得て、非常に
強力になります。
※1室と在住星の詳しい関係は
○星が○室在住、○支配星が○室在住を
見てください
1室の意味(ウッタラカーラムリタ
より)
身体。四肢。幸福。みじめさ。老年。
知識。誕生場所。名声。夢。力。威厳。
政治。寿命。平静。年齢。慎重。誇り。
生計。ギャンブル。汚名。名誉。肌。
睡眠。熟達。富の損失。他人の侮辱。
人の性質。病気の回復。冷静。任務の
遂行。 家畜の飼育に従事すること。
礼儀の欠如。同じ階級の者からの非難。』
“出典:インド占星術.com様
「ハウスについて」より”
かなり重要な室らしいですが、どなたの
ホロスコープでも必ずAscが1室に
書かれる事になります。
これがラグナという事です。
それと1室の星座の支配星が、
ラグナロードと呼ばれるもの
です。
つまり1室に惑星が在住していなくても
支配星であるラグナロードは、どこかの
ハウスに入る事になり、そのハウスや
他の惑星などとの関係で、吉凶が大きく
変わってくるという事です。
またラグナに対して凶星が、アスペクト
(アスペクトするというのは基本的には
180度の関係にあることをいいます。
火星、木星、土星については、他の
角度もアスペクトします。)する
場合も凶意だという事です。
また1室の支配星(ラグナロード)が
凶星だったり、凶意の強いハウスに
入ったり、凶星とアスペクトしたり
などをしても凶意だという事です。
またやはり1室は、自分自身を表す
という事なので、ラグナ(Asc)や
ラグナロード(1室の支配星)に
惑星が同室したり、アスペクトする
とその星の性質が、自分の性格や
身体に影響するという事です。
その場合の惑星の影響は、上の説明
通りですが、やはり具体的に自分の
ラーシチャート(出生図)と比べて
みた方がわかりやすいと思います。
ただ今回私の場合は特に、複雑なので
詳細に研究してみたい方だけ、読んで
いただければいいかなと思います。
つまり1室の性質やラグナや
ラグナロードがどういう状態かを
自分のラーシチャートで、軽く
確認される方が、簡単かも知れない
という事です。
なぜなら、やはり自分の事となると
、調べるのは大して苦痛に感じ
ませんからね。
ただ具体的な、調べ方の例としては
以下の私のチャートの見方も参考に
なるという事です。
では私のラーシチャート
(出生チャート)で見てみましょう。
まずはラグナやラグナロード(私の場合は
1室が射手座なので、支配星は木星)
に対して、ドゥシュタナハウス
(6,8,12室)やその支配星が絡んで
いると健康面で傷がつくという事ですが
それを見ていきましょう。
私の場合6室が牡牛座で、支配星が金星
です。これは9室にあってラグナや
ラグナロードである木星とは、関わって
いないようです。
しかし、第8室にはラグナロードである
木星が在住しているので、やはり健康に
悪い影響を及ぼすという事です。これは
痛いですねー。
また8室は蟹座なので支配星は月と
なりますが、月はラグナとは、関わって
いません。
しかしラグナロードである木星は、
第5番目もアスペクトするので、
これが8室の支配星月の在住する
凶意の強い12室とアスペクト
する事になり、これも悪影響を
及ぼします。
なんと二重の意味でラグナロードの
木星は、傷ついている事になる
のです。木星がせっかく蟹座の5度
で高揚しているというのに、これで
かなり大きく悪影響を受ける事が
明らかになってきました。
さてもう一つ12室を見ていきます
と12室は蠍座なので、支配星は、
火星になります。
ラグナとは関係がありませんが、
やはりラグナロードの木星は
12室と5番目の位置にあるので
アスペクトしているし、12室
の支配星火星とも8室で同室
しているので、本当に凶意で
傷つけられているという事です。
このようにとことん健康面で
ラグナロードつまり木星が傷つけ
られているという事ですが、
確かに、人より体温が低かったり
、体質的にも食品の悪影響を
受けやすかったりするし、
過労で瀕死の状態になったり、
本当に健康についての知識が
なければ、とことん危険な
状態であったと、今振り返って
みてもよくわかります。
そうそう人より多く寝るという
のも関係していると思います。
にしても、1室一つとっても
これだけ調べる事があるのかと
驚きました。
また「1室は自分自身を表すこと
から、ラグナやラグナロードに惑星が
アスペクトやコンジャクトをすると、
その星の性質が、自分の性格や身体に
影響します」
という事だったので、見ていくと
ラグナロードの木星に火星が
コンジャンクトつまり同室して
いるので、上の説明での
火星「エネルギッシュ・行動的・
攻撃的・色黒で筋肉質 」
の影響があるという事ですが、
凶意の強い8室で同室だからなのか、
筋肉質ではあるけれど、色白だし、
行動的かもしれませんが、空回り
しやすい。エネルギッシュな
ところも、モチベーション次第
という事なのでしょう(^_^;)
またラグナロードの木星と
やはり月もアスペクトしているので
上の説明での月の性質
「人気・大衆性・変化に富む
人生・容姿の美しさ」の影響も
あるという事ですが、凶意の強い
12室に月があるので、容姿は
ちと惜しい感じだし、大衆的な
感覚は、あるかもしれないけど
人気者というわけでもなく、
あまり変化には富まない人生
という事で、あまり良い影響でも
ないようです。
あーなんって複雑なんだー(^_^;)
でもインド占星術は、こんな感じで
見ていくもののようです。
では次回は第2ハウスについてに
なります。