サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第11ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第11ハウスは、私的な願望や
仲間、仲間との交流、理想、自由、
個性、変化などが一般的な象意
です。
要するに、山羊座社会から解放
された個人が自由に活動し、自由
な心での願望を持ち、さらに
自由な立場で会える友人や、仲間
や団体に意識が向かう場という事
ですね。
さてサビアン占星術としての
第11ハウスの解釈にまいります。
第11ハウスは、水瓶座に対応して
いて、天王星と土星が支配して
います。また風のエレメントを
持つ室でもあります。
二つ支配星がありますが、土星の
方は副支配星とよばれますので、
あくまでも主体は天王星です。
要するに第7ハウスから始まった
社会への流れが、10ハウスで
極まり、この11ハウスで転じて、
私的な場所に入る事になります。
つまり解放・浄化・自由という
事になります。
だから、私的なハウスという事
になるわけです。
水瓶座も天王星も、変化・革新・
解放などの意味で共通しています。
だから願望や自由という象意に
つながります。
また第3ハウス、第7ハウス、
第11ハウスは風のエレメントを
持つ星座どうしになるので、
対人関係を示します。
風は意識を広げて、他人と共有する
という象意になるからです。
第3ハウスでは身近な人、兄弟姉妹や
近所の人。
第7ハウスでは、自分のパートナーや
対等な関係の友人。
そして第11ハウスは、自由な立場で
合える友人や仲間や集団を示しています。
また水瓶座の解放・浄化の意味も出て
来ます。変化・変容する場所という
事でもあります。
また社会からの解放という事ですが、
集合意識としては、発展した場所に
いるので、サークルや団体に属する
という意味もあります。
そして社会に縛られないという事で、
理想・願望を示す場所でもあるのが
この第11ハウスという事になり
ます。
というわけで、サビアン占星術的
第11ハウスの解釈は、
自由・解放・願望・私的な友人・仲間
・集団・サークル・団体・自由な楽しみ
集団での楽しみ
などという事になります。