私たちの占星術においての個性や運気は、
利用するためのものであって、それに従う
べきものでも、囚われるべきでもないと
いう事の理由の一つに、私たちは本来どの
個性も時空も内包する、絶対意識であり、
全体として一つの存在であるからという
ものがあります。
これは松村潔氏が、占星術の研究から
とてつもなく深いレベルまで、解釈を
高めておられる事に感銘を受けた言葉の
紹介なのです。
松村氏を大尊敬する私ですが、自分の
サビアン占星術は、長年の真理研究の成果
が背景になっているので、その解釈は、
松村氏と一致しない事も多いです。特に
サビアンシンボルの解釈は、ほぼ私の
独自の解釈となっています。
しかし松村氏の著書は、常に参考にさせて
いただいてますし、また多くの点で共通
する概念にも出会います。
当然サビアン占星術の研究で、特に影響を
受けている松村氏なので多くのコンセプトに
ついて、感銘を受けています。
それが今回ご紹介する「全惑星意識」と
「恒星意識」というコンセプトなのです。
これらの意識が私の神秘メッセージで
再三強調している宇宙と一体であるという
絶対意識や高次元の意識と共通した概念
だという事です。
それではそれぞれの概念を松村潔氏の著書
「完全マスター 西洋占星術Ⅱ」から
引用させていただきます。
「」内がそれぞれ引用だという事です。
~から~は中略です。
それ以外の部分は、私の考察という事に
なります。
「全惑星意識とは惑星の総和であり、簡単に
いえば、すべての惑星を否定せず、それらの
すべてが自分であると認識する事です。
一つの惑星に同一化すると、他の惑星を
否定的に見ます。それが生活面に現れて、
世の中を生きることに苦痛な面が出てきます
。全部を取り込む、すなわち地上、ないし
太陽系のぶちまけられた自分の部品を回収
することで初めてわかるもの、理解できる
もの、満足があります。
このために、自分のホロスコープを生かす
というのが一番の近道です。あらためて自分
の図を見て、この全部の惑星を開発するには
、惑星のあるサイン・ハウスをまず活用する
ことを考えます。
それは偏っている場所にありますが、そこに
あるというよりは、そこから出発して移動
すると考えるのです。
理想的には、すべての惑星において12
サイン・12ハウスを味わい尽くすこと
です。すべて味わいつくすことで、やっと
自分の出生図の位置に「安定して戻る」
ことができます。
立ち位置とは、全部味わった上で、偏った
ところに戻ることで、そこにまっすぐに
立つことができるのです。」
これは、私が高次元の意識の性質と呼ん
でいる、宇宙と一体となる意識の事を、
「全惑星意識」という言葉で表現して
おられるという事です。
宇宙と一体となる意識では、もちろん
私たち人類の集合意識とも一体である
という事です。
つまりあらゆる出生図に生まれた全ての
人々の集合意識と一体になるというのが
その宇宙との一体の意識という事になり
ます。
だから全ての位置にある惑星の意識を
全て自分のものとするという「全惑星
意識」というのは、私のいう高次元の
集合意識または、宇宙との一体の意識
と同じコンセプトだという事になり
ます。
もちろん松村氏は、それを自分のものと
するためには、全ての意識を受け取った
あとに、自分の出生図の意識に戻る事が
大事だといわれていますが、さすが
ここは占星術家的解釈としてまとめて
おられます。
私の場合は、むしろ宇宙との一体の意識に
なれば、個人の領域を越えているので、
それと自分の個人的な肉体的意識とを
共存させるという事を、提唱しています。
つまり最終的には、個人のホロスコープ
から脱した人生を志すという事なのです。
次に「恒星意識」について、引用させて
いただきます。
「太陽系の外の惑星は、非時間的・非空間的
な意識の光を表しています。それが、
私たちの三次元的なところで働く知覚意識
においては、天文学的な配置の恒星として
投影されています。~
~この恒星意識を、そのまま霊界のような
ものと考えてもよいかも知れません。
霊界は、時間と空間がありません。そして
時間的な推移を体験するには、あたかも
空間を歩くように動かなければならない
のです。
この霊界的な非時間性・非空間性はあたかも
美術観の絵のようで、元型は静止してい
ます。これは死物というわけではなく、
私たちの時間・空間の流れ方に合わせる
気がないというだけの話です。この
非時間的・非空間的な静止は、私たちの
時間・空間の世界では無限に複製を作り出す
ことができます。」
以上「」」内全て
“出典:「完全マスター 西洋占星術Ⅱ」
松村潔著
説話社刊”
この時空を越えた「恒星意識」は、私が
神秘メッセージで紹介している「絶対意識」
と共通する概念である事がよくわかります。
これまで神秘メッセージでご紹介して
きたように、「絶対意識という究極のレベル
の意識では、無限の時空、無限の時間軸、
無限の宇宙が、全て一体となって同時に
存在している」という事が真理だと
述べてきましたが、この時空を越えた
「恒星意識」も静止した元型または絵と
表現されています。これは、時空の全て
が同時に存在している事を示しています。
ここでは、どの時空にいくのも自由と
いう事ですが、絶対意識でも同じく
自由です。
この絶対意識を体験したアニータ・
ムーアジャニ女史の言葉が、ここで
想起されてきます。
「その世界では、時間も違うものに感じ
られました。私はすべての瞬間を、同時に
感じていたのです。つまり、過去、現在、
未来の自分が関係するあらゆることを、
同時に認識していました。さらに
いくつかの人生が同時に繰り広げられて
いるのを感じました。~
~言い換えれば、時間は、この世で体験
するような直線的な流れではありません
でした。私たちの理性が、周囲で起こって
いることを連続したものに並べている
ような気がしました。身体を持っていな
ければ、実際のところ、過去も現在も
未来もすべて同時に起こっているのです。」
“「」内出典:「喜びから人生を生きる」
アニータ・ムアジャーニ著
奥野節子 訳”
このように絶対意識が、「無限の時空、
無限の時間軸が、同時に存在する領域」
だという事を自分自身の体験として証言
してくれているわけですが、これは
「恒星意識」と共通するコンセプトだと
いう事がわかりますね。
恒星意識は、同時に存在している時空の
事を、時空を越えた元型または絵という
ように説明されていますし、また時間軸が
同時に存在するというパラレルワールド
の世界を、「私たちの時間・空間では
無限に複製をつくり出すことができます」
という表現で説明してくれています。
複製のようでいて、すこしずつ違う
時間軸がパラレルワールドの世界だと
いう事につながるわけです。
もちろんそれは、絶対意識では全く違う
時間軸まで全て含まれるのがパラレル
ワールドの世界であるという事ですが、
そこまでは、松村氏も踏み込んで説明
されているわけではありません。
ということで真理研究で得た私の
コンセプトである「絶対意識」と共通
するものを「全惑星意識」と「恒星意識」
という言葉で表現されている松村潔氏に
共感と感銘を覚えたというわけです。
また松村氏に感銘を受けた事は他にも
あるので、それについてはまた別の
記事に書かせていただくという事に
なります。
ではまた(^^)/
大きな心で一つクリック
よろしくお願いします(^^)/
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