今回はヘキサグラム的解釈その3です。
ヘキサグラムの二つの逆向きの三角形は、
逆向きまたは対称のエネルギーとなって、
二つのエネルギーが相反することによって
我々の人生での現実世界、五感の世界を
安定させているという事でした。
さて3回目となる今日のヘキサグラム
解釈は上の図のように牡羊座9度を
基点としたヘキサグラムです。
橙色の三つのシンボルは、
牡羊座9度「水晶を凝視する人」
獅子座9度「ガラス吹き」
射手座9度「階段で子供たちを
つれている母親」です。
これらは全て「創造」に関するエネルギー
です。
水晶は占いの道具でもありますが、高次元
からの信号を読み取りまたそのエネルギーを
受け取る役割だけでなく、見ている人間から
信号を発して、またエネルギーを「創造」
する力も持っているのです。
つまり双方向の媒体だということですね。
そしてガラス吹きは、ガラス工芸をつくって
いるので、当然「創造」を示しています。
階段の子供たちも、これからの未来への
夢や希望を「創造」しようとしています。
ただこちらの場合は母親につれられて階段
を上っているので、人生での学びもこの
シンボルの暗示になります。
ただし母親も、子供たちの未来を「創造」
する役には立っています。
このように橙色の三角形の意識エネルギー
は「創造」を示しています。
とくれば、今度は「破壊」ですよねー。
紫色の三角形は
双子座9度「矢で満たされた矢筒」
天秤座9度「アートギャラリーに
掛けられた3人の巨匠」
水瓶座9度「鷹に変化する旗」
これらは全て「破壊」に関するエネルギー
となります。
このうち60度のセクスタイルは、
アスペクトの紹介で説明した通り逆向きか
または対称のエネルギーなので、特に
創造に対する破壊としてのエネルギーの
強いものとなっています。
それが双子座の矢筒であったり、水瓶座の
好戦的な鷹であったりするわけです。
つまりこの二つのシンボルは、戦争や
戦いにつながり破壊エネルギーをもたらす
ということですね。
そして180度の水瓶座の巨匠たちは、
すでに亡くなっています。これは、破壊
のもたらすものが「死」という事を暗示
しているということで、上向きの橙色の
「創造」がもたらす生命と対称的になって
いるということです。ただエネルギーとし
て破壊のエネルギーが強いというよりは、
その破壊の結果を意味しているという
事で、180度のエネルギーの「対称」
という表れ方をしています。
というわけで、この二つの三角形が
逆向きのエネルギーで「創造」と「破壊」
ということを説明しましたが、
これが我々の物質世界として安定させる
のにどう役立っているかというと、
実は高次の世界では、「創造」と「破壊」
は一体のもので。全て意識一つで自由にで
きます。
ところが、我々の世界では、創造するとい
うと、ガラス吹きがするように、丁寧な
物理的手順を踏まなければなりませんし、
射手座の階段のように、物質を段階的に
変化させたりしなければなりません。
また破壊すれば、もとには戻りませんし、
奪われた命も還りません。
しかし高次の世界では、それらは全て
自由自在になるのです。
その様子は、臨死体験者の証言にもありま
すが、それはまた別記事で書かせて
いただきます。
つまり我々の世界では、「創造」と「破壊」
のエネルギーが分離していて、真逆の
エネルギーとして拮抗しているために、
意識一つで自由にできる高次の世界から
意識が離れてしまっているのです。
というわけで今回もヘキサグラムの
エネルギーによって、我々の意識が
どのようにして物質世界に囚われて
いるかを、サビアンシンボルがよく
表現しているという事を説明しました。