昨日意識はどこにるのか改
という記事を再投稿して、意識は
私たちの肉体の内側にあるのではない
という事を説明しましたが、
その具体例として
驚異の催眠術 その3改
という記事もご紹介しました。
そして今日は、意識が肉体の内側に
あるのではなく、そのように認識
しているのは、特に左脳の機能に
よるものだという事を説明している
記事を再投稿させて、いただきます。
意識はどこにあるのか改の具体例
として適当な記事なのでその2と
させていただきました。
下の元記事をご覧になれば、私の意識
が、肉体の内側にあるというのが、
左脳の働きのみの認識だという事に
気づいていただけると思います。
では元記事です。
前回右脳の驚異の力その1で
、ジル・ボルト・テイラー女史が、
脳卒中による、左脳の機能が停止した
ことによる、右脳のみの機能の状態を
ご紹介しました。
しかもその時の意識状態が、肉体を離れた
臨死体験者の意識状態とほぼ同じ事から
右脳は、無限の潜在意識領域とつながって
いることが理解できました。
今回は、ジル・ボルト・テイラー女史の
実体験の続きをこの前と同じサイトから
引用させていただきます。
“なんという至福の世界。
しかしまた次の瞬間、左脳が戻ってきたの
です。「問題だ! 注意を払え! 助けを
呼べ!」私はその指令に集中しなくては
と思い、シャワーから出て機械的に服を
着て仕事に行かなければ、と考えていま
した。しかしこんな状態で運転など
できるか、という不安がよぎるのです。
右腕は完全に麻痺していました。
そしてその瞬間私は気付いたのです。
私は脳卒中を起こしたんだと。
その時、私はこう思いました。
「なんてすごい。自分の脳を内側から
調べるチャンスに恵まれる脳科学者
なんてそうはいないではないか」
(会場笑)
しかし、すぐに「私はとても忙しいし、
脳卒中になっている暇はないのではないか」
と考えました。
(会場笑)
とはいえ、脳卒中は止められません。
1〜2週間で回復するかもしれない。
ともかく今は職場に連絡することを優先
しなければと考え、その行動に移ろうと
しました。しかし職場の電話番号が思い
出せないのです。困ったあげく、なんとか
私の名刺に電話番号が書いてあるのを思い
出し、書斎に行って名刺の束を見つけま
した。しかし一番上の名刺を見た時に
次の問題が生じます、目ではその名刺が
どのようなものか見えているのに、それが
自分の名刺なのか他人のものなのかわから
ないのです。
見えるのは画素だけなのです。文字の画素
が紙の画素や模様の画素と混じり合って
見分けられませんでした。私は少し落ち
着いて、意識が回復するのを待ってから
もう一度番号探しを始めました。
自分の言葉が「ワンワン」と聞こえる
やっと自分の名刺と他人の名刺を振り
分けられるようになったのですが、
それでも45分かかりやっと3センチほどの
名刺の山を振り分けられるという程度で
した。しかもその45分の間に左脳の
脳内出血はさらに広がっていきます。
数字と電話を理解するのはとても大変な
ことでしたが、その時の私にはそのプラン
しか考えつくことができなかったのです。
ようやく自分の名刺を見つけましたが、
また次の問題にあたります。数字が理解
できないのです。そこで、私は名刺の数字と
思われる形と、電話機の上の数字と思われる
形のマッチしているものをひとつずつ選び、
ダイアルしていったのです。その間も何回か
ラ・ラ・ランドへ舞い戻ってしまう瞬間が
あり、我に返るとどこまで番号を押したのか
さえ覚えていないということが何回かあり
ました。
そこで、麻痺した手をすでにダイアルした
数字の上に覆っていくことで、意識が飛んで
しまっても、戻った時にどこの番号まで
押したか覚えているようにしました。
やっとすべての番号を押し、電話をする
ことができました。しかし電話を取った
同僚の言葉は私にはこう聞こえるのです。
「ワンワン・ワンワン」。私はなぜ同僚が
ゴールデン・レトリバーみたいになって
いるのだろうと感じました。
(会場笑)
私も必死に助けが必要なことを話そうと
思いましたが、口から出たのはやはり
「ワンワン・ワンワン」なのです。
私もゴールデン・レトリバーみたいに
聞こえると思いましたが、その時私は
話を聞く能力も話す能力も失いかけて
いたのでしょう。同僚は私が助けを
求めているのを理解し、救急車を手配
してくれました。
しばらくして私はマサチューセッツ
総合病院へ向かう救急車に乗っていることに
気がつきました。私は胎児のように丸まり、
自分の体からエネルギーが抜けていき、
魂が生きることを諦めかけているのを
感じました。それは、風船から空気が
抜けていくような感覚でした。
そして、私はもはや自分の人生を謳歌する
ことができないこと、医者が私を救い生きる
機会を与えてくれなかったら、おそらく
私はこの世を去ることを認識しました。
誰でも脳卒中のときのような安住の地へ
行ける?
その日の午後に目が覚めた私は、自分が
まだ生きていることに驚き、またショックを
感じました。私はすでに自分の人生に別れを
告げていたからです。
その後、私の精神は2つの対照的な現実の間で
宙づりになりました。1つは、堪え難い感覚の
現実です。そこから入って来る情報は、刺激
となり、痛み以外の何でもなくなりました。
光は野火のように私の脳を焼き、音は極度に
うるさく騒音の中から人の声を聞きわける
ことができませんでした。私はその状態から
逃げ出したかったのを覚えています。自分の
体の状態も認識できませんでした。しかし
一方で、私のエネルギーは肥大し、魔法の
ランプから解放されたばかりの精霊のように
大きくなるのです。
私の魂は大きなクジラのように自由に、
静寂な海を滑るように泳いでいるのです。
そこは幸福に満ちた、安息の地なのです。
そうです、私は安息の地を見つけたのです。
そしてこの大きい存在となった自分を、
再びもとの小さな体の中に押し込めるのは
想定できないと感じていました。
しかし同時に、私はまだ生きていることを
認識し、その可能性を見いだしていました。
そして生きているにも関わらずこの安息の地を
みつけた私は、同じく生きている皆にこの安息
の地を見つけることを伝えることができるの
ではないか……。そして私はそれを皆に伝える
べきだ、と思いました。
そして、平和で美しく、思いやりに満ち、
愛すべき人々で満たされているこの安息の地に、
皆が来ることができることの素晴らしさを
思い描きました。そしてそれは、意図的に
左脳から右脳へと歩み寄ることで可能なの
ではないかと。そしてこの体験がどれほど
貴重なものかとなるかを考え、まだ生きて
いる人たちにこの経験を伝えることが必要
なのだと思い、その思いが回復への力に
なりました。
脳卒中になってから約2週間半後に手術が
行われ、脳の言語中枢を圧迫していた
ゴルフボール大の血栓が取り除かれました。
これは手術後の私と母の写真です。
母は天使のような存在です。
その後私は、完全に病気が回復する
まで8年かかりました。”
“出典:「logme ログミー
世界をログする書き起こしメディア」様”
なんとも凄い経験をして、復帰された
事を祝うと同時に、我々のために戻って
きて下さったことに深い感謝をしたいと
思います。
それにしても、なんというプロ意識で
しょう、脳科学者である自分が、左脳の
機能を停止したことにより、実体験から
脳の機能について調べることができる機会
に恵まれたことを喜ぶ冷静さは、なかなか
持つことができないものだと思います。
そのおかげで、我々は右脳の機能について
深いレベルで具体的に知る事ができた
わけです。
まず我々が左脳で認識している肉体の
状態は、右脳の認識にはなく、このとき
のテイラー氏の右脳の認識では、クジラ
のような巨大なエネルギー体であった
という事なのです。
もちろん意識レベルによっては、
さらなる巨大サイズも認識できると
思いますが、この時のテイラー氏の
レベルでも、我々の想像をはるかに
越える巨大なサイズとして、自分を
認識していたという事です。
右脳の領域では、前回引用で明らかに
なったように、至福で自由な世界を
経験し、また左脳の悩みやしがらみ一切
から解放されているという状態を経験
できたという事で、それが肉体を離れた
本来の我々の実体である意識のレベル
である事もわかったわけですが、ただし
この時の彼女は、それを左脳の機能が
麻痺したことにより獲得してしまった
事が問題だったわけです。
今回の例でもわかるように、左脳がいかに
人間としての生活や社会生活を営む時に
必要不可欠なものであるかも、よく
わかったわけです。
右脳が大事だけれども、それは左脳が
健全な状態なままでいる事が、絶対
条件であるという事ですね
もちろんこの肉体を使用して、現在の
現実認識で生きている間はという意味
ですが。
今回の例で、我々があたり前のように
して使っている左脳が、非常に大事な事も
これでよくわかりました。
テイラー女史が、提唱されているように
左脳の機能と右脳の機能を融合させて使う
事が理想だというのは、このことが
理由なのです。
超能力者の脳波は、全脳が活性化されている
事が実験により実証されています。
つまり右脳の機能と左脳の機能をどちらも
活性化させているという事ですね。
もし我々が、右脳の無限のレベルの力を
我々の人生で活かそうと思えば、必ず
左脳の力が絶対に不可欠だという事も
このテイラー女史の経験からわかった
ことの一つです。
しかし、我々はあまりにも左脳を優先
させる生活を送りがちなので、右脳を
活性化させる習慣やトレーニングが必要
だという事ですね。
さて次回のこのシリーズは、左脳と
右脳の機能の違いについてと、我々が
左脳の偏った脳の使い方になっている
原因と、その影響について書かせて
いただこうと思います。
ちなみにこれは再投稿の記事なので、
続編の一連の記事は、
右脳の驚異の力編一覧からアクセス
できます。
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