前回生まれ変わり事例を一つご紹介させて
いただきましが、そのような事例を
数千も調査して、裏付けとなるような証言
や証拠を集めてこられた
イアン・スティーヴンソン氏は、30年
以上も費やしたその調査のおかげで、
多くの重要な真理を得ておられたよう
です。
今回は、その事をマイケル・タルボット氏
の著書から引用してご紹介したいと思い
ます。
「」内が引用で、~は中略の意味
です。
「スティーヴンソンによると、過去世の
記憶を自然に思い出すことは、子供たち
の間では比較的よく見られる現象で、
このため、検討に値するケースの数は
彼とスタッフの調査能力をはるかに
越えているという。
子供たちが自分の「もうひとつの人生」
について語りはじめるのは、一般に二歳
から四歳の間のことで、その思い出が
詳細にわたることもよく見られた。
自分の名前、家族や友人の名前、どこに
住んでいたか、どんな家だったか、仕事
は何だったか、どんな死に方をしたか、
それに、たとえば死ぬ前にお金をどこに
隠したかという他人の知らないような情報
、あるいは殺人が関与していた場合には
誰に殺されたのかさえもがこの中に
含まれていたのである。
驚くべきことに、子供たちの記憶が
あまりに詳細なものであるため、
スティーヴンソンはそこに出てくる過去世
の人間を実際に追跡して調べ、彼らの
述べたことのほとんどすべてを確認できる
という事も頻繁に起きている。
スティーヴンソンは、子供たちを過去世で
住んでいた場所に実際に連れていき、見も
知らぬはずの街を、彼らが勝手知ったる様子
で案内し、自分の以前の家や所有物、
あるいは過去世での親戚や友人まで正しく
言い当てるところを目の当たりにしている
のである。~
~過去世で知っていた人間と一緒になる
ように生まれ変わることが多いこと、また
、その選択の裏にあるのは、いとおしさや
罪悪感、義務感であるというホイットンの
調査結果は、スティーヴンソンの研究でも
裏付けられている。~
~物質面での状況は、生まれ変わりに
よって大きく変化することはあるものの、
道徳面から見た行動、あるいは関心、能力
価値観などは同じままであることを彼は
発見している。
過去世で犯罪者であった人は犯罪行動に
惹かれていく傾向があるし、寛容であった
人は寛容で親切な人間であり続ける」
“出典:「投影された宇宙」
マイケル・タルボット著
川瀬勝訳 春秋社刊”
スティーヴンソン氏の研究は驚くべき、
詳細な調査が裏付けとなっているので、
もはや生まれ変わりを疑う余地はないと
いっていいでしょう。
もちろん我々の意識が、すべて転生を
経験するというわけではなく、その
意識レベルになければ、転生を経験
する事はありません。すでに人生と
いうものが、一つの意識のレベルでしか
ないと理解した意識や、高い意識レベルに
達した人は、また別のレベルでの意識の
領域を経験する事になります。
また逆に、過去世でとことん邪悪な意識に
染まった人などは、当然これまでご紹介
した地獄のような意識レベルに、自ら墜ちて
いき意識レベルによっては永遠に近いような
状態でそこに留まり続けなければならない
場合もあります。
ただとても大事な要素として、そういう
意識は、その人の存在全体を示している
というわけではないのです。
だから意識の存在する領域は、死後
どのレベルにも移行が可能なのです。
ただ地獄に墜ちるような意識に囚われて
いる人は、上昇のキーワードになる
ような愛情などの感情を発生させる、
意識エネルギーはほぼ皆無なので、
その場に居続けなければならなくなる
というわけです。
つまり意識のレベルすべてが、その人
全体を示しているので、肉体を離れれば
あらゆる意識の領域を経験する可能性
があり、しかもそれらすべての意識は
同時にその人のものとして存在して
いるということ。だから過去世の
記憶を持った人が、新しい肉体に
宿ったからといって、その人全体が
そのまま乗り移ったという意味では
なく、そのレベルにある意識だけ
が、その肉体に移行したという事
なのです。
だから霊が取り憑いたり、また去って
行ったりするようなこともあるという
わけなのです。
その場合肉体にある意識レベルには、
その霊の意識の部分だけがなくなり、
この世での経験をしている意識だけ
が残るという事なのです。
また過去世での行動や能力、関心、
価値観などを過去世から受け継いで
いると言う事は、その魂のような
意識により新しい肉体のDNAにその
情報が書き込まれているという事なの
です。
DNAはその人の能力や感覚、思考
や好みなどすべてに渡って影響を
及ぼすためですが、このことは、
DNAが親から受け継いだ遺伝だけの
プログラムではないという事も示して
いるのです。
(DNAが身体的特徴や能力などの
プログラムだけでないという事は
DNAの驚異の力編 まとめと再考 その1
でDNAのプログラムが思考
や感情にも影響を与える事を説明
しています)
そしてまたDNAは今生で新たに
書き加えられたり、書き込まれたり
していくので、過去世の記憶が失われ
たり、性質も変わっていくという事
なのです。
だからスティーヴンソンの調査でも
ほとんどすべての子供たちが、7歳
までには、その記憶を失い、性質も
能力も少しずつ今生での影響により
変わっていくという事が、明らかにされ
ているというわけなのです。
魂によってDNAに、書き込みがされる
という事は、前回の記事で、肉体的な
特徴まで、過去世を受け継いでいる証拠
を見ても明らかですが、そのような事例
を、スティーヴンソン氏は、何百例も
集めておられます。その事から
スティーヴンソン氏の得た真理について
は次回の記事でご紹介したいと思います。
今回は意識レベルの事についてお話しまし
たが、生まれ変わりの魂の選択に罪悪感や
義務感があるというのは、霊的に次元で
高い意識レベルにいきたくてもエネルギー
が足りない魂レベルの意識は多くあり、
やはりそのエネルギーを得るためには、
もう一度人生で、肉体に宿りその意識を
浄化させるように生きて行く必要が
あるためだと思われます。
この意識レベルの浄化という意味で、
前世記憶を研究していくと興味深い
事例が数多く紹介されているので、
それはまた別の記事でご紹介して
いこうと思います。
次回は、身体的特徴を過去世から引き継いだ
事例についてスティーヴンソン氏が得た真理
についてご紹介します。
では(^_^)