これまであらゆる
超常体験について記事を書いて
きましたが、やはり体外離脱体験に
ついても取り上げようと思います。
なんと20年間にもわたって、体外離脱
体験を繰り返し経験したような人がいる
のです。
その人の名はウィリアム・ブールマン氏
です、やはり、それだけの体験をする
と、意識レベルも知識レベルも相当高い
ものになります。
その方の言葉を、シリーズで何回かに
分けてご紹介していこうと思っています。
やはりこの方も、私がこれまでの記事で
再三強調してきた、私たちの「意識」や
「存在」についての間違った認識を正して
くれています。
その事を著書から引用させていただき
ましょう。
「」内が引用で、~が中略です。
「私たちは皆、生まれてからずっと、社会
や文化から限りなく広範囲にわたり条件
づけされてきました。私たちは自分たちが
知性を持った哺乳類であるという前提を
受け入れるよう条件づけされてきたのです。
このような物理的な教化は大部分に
おいて、私たちは自分自身を物理的存在
として経験し、目撃しているのだから、
私たちは肉体そのものであるという結論
は当然だ-という世代から世代へ受け継が
れた、紛れもない唯一の結論の結果
なのです。私たちの物理的知覚に基づけ
ば、これはもっとも結論のように思え
ます。~
~成長するにつれ、私たちは自分たちが
物理的生物であることを繰り返し教え
られます。この結論は、家族、友人、
マスメディア、社会全般によって日々
強化されます。
やがて、いくつかの非物理的概念を、
通常は、宗教的信条という形で教え
られます。このような非物理的概念は
一般的に、非常に曖昧な方法で、
私たちに伝えられます。大部分の宗教
は、私たちが魂や霊魂のようなものー
目に見えない、言葉では言い表す
ことのできない形のエネルギーー
を持っていると説きます。私たちは
この不思議な概念を疑うことなく
信じるよう教えられますが、事実や
理屈など証明するものは何ひとつ示される
ことはありません。答えは神が持っている
のだから信頼しなさい、と教えられます。
多くの宗教指導者は、私たちには人間の
存在や人生に関する謎の答えを手に入れる
力がない、と信じるよう求めます。
結果として、私たちは大規模な二重の
教化にさらされるのです。自分たちが知性
を持った哺乳類であると信じ込まされ、
次に、自分では手にすることができない、
神の無力な子供であると教えられます。
しかし、このような結論にはある問題が
あります。これらは私たちの限られた
物理的感覚(引用注:五感の領域)に
よってのみ成り立っているのです。
物理学者なら誰もが言うように、私たち
は、周りに存在するエネルギーのほんの
一部分し見ていないのです。現実に
関する私たちの概念の基礎をすべて
物理的知覚においてしまうと、必然的に
私たちだけでなく、周囲のすべての
ものに関して不完全な結論を生み出して
しまいます。~
~世界中の学校で教えられている普遍的
知識のひとつに、生物学的脳が意識の源
であるという科学的前提があります。
医学はかなり以前に、脳があらゆる意識
の明らかな源であると結論づけています。
ほかの可能性は存在しませんでした。
しかし現在、何千万件もの体外離脱体験
や臨死体験が、肉体から離れているとき
でも意識状態は続くということをはっきり
証明しています。~
~実際、私たちが物理的生物であるという
発言を絶えず耳にすることで、私たちの
自己像はこのような前提を現実として
受け入れるよう形づくられていくのです。
これは間違いなく、私たち人類を支配して
いる最大の嘘です。
実際には、肉体とは私たちが密度の濃い
環境において表現するために用いている
生物学的乗り物にすぎません。このこと
は、臨死体験や体外離脱体験を経験した
何百万人(引用注:先ほどの何千万件と
ケタが一つ違いますが、とにかく統計も
とられていて、少なくともこの何百万件
というのは、最低でも事実として存在
するようです。)もの人々が、自らの
経験によって大きく変化した第一の原因
です。
しばしば、人々は自分たちが物理的
乗り物を住処にしている霊的な存在
であるということを(信じるでも、
望むでもなく)自ら発見します。
これは強力で、人生を変えるほどの
気づきであり、言葉だけでは十分に
伝えられません。あなたの自己概念
すべてが瞬間的に、そして永遠に根本
から変わることを想像してみてくだ
さい。~
~私は、臨死体験や体外離脱体験の根底
にある目的とは、私たちの霊的本質を
垣間見ることであると考えています。
非物理的・霊的な自分を体験して
初めて、私たちは物理的・社会的な影響
を完全に乗り越えることができるのです。
密度の濃い物理的限界から一歩自由に
なって初めて、私たちは自分自身、
そして宇宙の真実を知ることができる
のです。」
“出典:「肉体を超えた冒険」
ウィリアム・ブールマン 著
二宮 千恵 訳
ナチュラルスピリット刊”
まず最初に、申し上げておきたいのは、
体外離脱体験をしたから、臨死体験を
したから、初めて実感できるのではない
という事です。
私は体外離脱体験を、経験していますが、
それ以前から私たちが霊的存在で、肉体
の中には存在していない事を知っていま
したから。この場合はブールマン氏が、
体外離脱によって、実感するように
なったからそう思えるという事なの
です。
たとえば、右脳だけしか働かない状態に
なったジル・ボルト・テイラー博士は、
自分が肉体から離れてクジラ大の大きさ
になって上空を漂っていたと、述懐して
おられます。これは右脳の驚異の力その2
で詳しく紹介しています。
つまり体外離脱という手順を踏まなく
ても、右脳の力を働かすだけで、自分の
意識が、肉体の中にない事を実感できる
というわけです。もちろん潜在意識レベル
にアクセスすれば同様の認識に至る事
ができるのです。そして、ここが重要
なのですが、こういった超常能力は自分
には、起こらないという一般の方も多い
と思いますが、そんな方々に朗報です。
全ての人が、すでに自分が超常能力
体験者だという事なのです。
全ての人が、なんと生まれる前は、魂か
意識の状態で、臨死体験や体外離脱と同じ
ような超常能力を発揮していたのです。
というかそれが自然現象でもあります。
そして多くの人が何度もそうやって意識が
肉体から離れた状態を繰り返してきて
いるので、すでにみなさん超常能力体験者
だという事なのです。だから、
「忘れているだけで、自分が肉体の中だけを
住処にしているのでもなく、また肉体
そのものの存在でもない「意識」という霊的
な存在だけになる事は、すでに全ての人々の
共通の経験としてある」というわけなの
です。
そしてこの理解が、前世記憶や過去世体験の
理解にもつながり、占星術の霊的レベルでの
自分自身の理解にもつながるという事です。
そしてやはり20年間も体外離脱を体験して
こられたブールマン氏は、私たちが、
偽物の現実を刷り込まれてきた事を看破して
おられます。
しかも二重の「教化」という形で、私たちが
完全に本来の姿を理解できないように混乱
させられているという事を、とてもわかり
やすく説明しておられますね。
まずは、私たちは物理的存在でしかなく、
意識は脳から生まれるだけだという偽の
知識を繰り返し、「教化」される事で、
私たちは、物理的肉体を自分自身だと思い
こまされています。
また宗教により、確かに我々は魂や霊的な
存在であるけれど、見えない世界については
神のみぞ知る領域なので、我々は知る
事も感じる事もできない「無力な存在」で
あると「教化」されます。
もちろんどちらも全くの偽物の知識です。
(宗教の言う、我々が魂や霊的な存在である
事は真実ですが、、私たちが無知で無力な
存在であるという事が、全くの偽物の
知識だという事です)
このような偽の知識や、感覚を生涯刷り
込まれてきた我々は、逆に繰り返し、本物の
知識や世界観で、これまでの偽の知識や感覚
を浄化しなければならないという事なのです。
そのために暗示効果も、とても有効だという
事ですし、もちろん体外離脱体験も、完全に
新しく本物の認識を獲得させてくれるものだと
いう事なのです。
さらにブールマン氏は、自身の
体験と、何百万人ともいわれる体外離脱
体験者に共通してみられる事例と会わせて
体外離脱体験の特徴を取り上げておられる
ので、同氏の著書から引用させていただき
ます。
『臨死体験に特徴的な要素が存在するように
、体外離脱体験にも複数の段階があることが
共通して報告されています。
最も頻繁に報告されている段階は次の通り
です。
1.振動段階
この段階では、エネルギーの振動が身体中に
流れます。ブンブン、ゴーゴーという音に、
ときにはしびれや身動きができない状態が
伴います。
報告されている振動や音の種類や強さは多岐
にわたり、微弱なものや心地よいものから、
激しく、衝撃的なものまであります。
振動段階では、私たちの意識は非物理的な
エネルギー体へと移行します。
振動や音(内部シグナル)は一部の人々が
信じているような事象ではなく、意識が
肉体から分離する(ずれる)中でより振動
の高い身体を認識している事象なのです。
2.分離段階
微細なエネルギー体が肉体から離れるとき、
一般的に肉体から持ち上がる、浮かび上がる
、転げ出るという感覚がはっきりと
感じられます。、分離が完了したあと、
振動や音はただちに軽減します。
3.探検段階
肉体から離れ、肉体から独立して意識的に
存在するようになれば、非物理的環境を
探検できるようになります。
~
構造が微細なため、エネルギー体は思考に
対してとても敏感に反応します。
移動方法にはまったく制限がなく、私たち
は歩くことも、走ることも、飛ぶことも
できます。
探検を続けるには、新しい環境や、経験
しているエネルギー体に焦点を当て続け
なくてはなりません。
4。帰還段階
帰還-微細なエネルギー体と肉体の再統合
は、肉体のことを考えるだけで自動的に
起こります。ふたつの身体の再統合には、
ときに振動、しびれ、身動きがとれない
状態が伴う場合があります。
このような感覚は、私たちが肉体と再統合
し、再び調和すれば、素早く収まります。』
“出典:「肉体を超えた冒険」
ウィリアム・ブールマン 著
二宮 千恵 訳
ナチュラルスピリット刊”
1の振動段階というのは、意識が肉体から
離れるという大変重要な段階です。
ほとんど寝ていた状態で、勝手に体外離脱
していた私は、この段階を知りません。
ですが、臨死体験者にも、そのような振動
や振動音を感じる事があるという事です。
この振動の壁が、生命体としてのエネルギー
の壁だと思われます。ただ臨死体験者が
肉体を離れる時には、気がつけば空中に
浮かんでいたとか、暗いトンネルを抜けて
いったとか、必ずしも轟音を聞いた体験
ばかりでは、ないようです。これは
臨死体験者の生体エネルギーが弱く
なっているため、肉体を離れる時の
壁としての振動も弱くなっている事が
原因だと思われます。
2の肉体から離れた直後の段階は、
多くは浮かび上がるというもので、
やはり肉体に囚われている意識は磁場に
囚われているという事で、地上の磁場
にも同様に縛られているという事に
なります。地球のエネルギーと人体は
エネルギーがリンクしていますから
当然ですよね。(間違っても重力では
ありません、振動の壁が示しているよう
に電磁場に囚われているという事なの
です)
この上昇の感覚は臨死体験も同じように
起こる現象です。
3の探検段階は、とても有意義な段階です
肉体の制約ばかりでなく、時空の制約も
なくなっているので、自由に肉体の
外で動き、飛び、走りまわる事が
可能だという事です。もちろん時間を
とびこえる事も可能です。
意識自体はどのようなものにも浸透
できる周波数の極端に低い状態だと
いう事なのです。
イメージしにくい方は、意識が
低い状態では、肉体に囚われていた
状態のときと違って、とてつもなく広い
空間を意識が占めていると考えて
いただければ、わかりやすいと思います。
エネルギー体は、その意識の一つの
ポイントだという事なのです。
いわば周波数の低い意識が、エネルギー
体を自在に投影し、あちこちのポイント
に現出させているという事ですね。
4の帰還段階は、ブールマン氏のように
熟練した人は、自分の元の肉体をイメージ
するたけで瞬時に戻れますが、そうでない
人は、自分の肉体と調和するイメージを
するのに、少しだけ難航する場合があり
ます。これは慣れによって、うまく
いくようになりますが、とにかく力を抜く
事が大事で、自分の意識の力を信じて
任せきる事で、うまく帰還できるように
なるという事をブールマン氏は説明して
います。
体外離脱体験には時空を超える体験など
数々の驚くべき事例がありますので
また記事にしていこうと思います。
ではまた(*^^*)