この記事は
神秘体験を科学する2過去生で全くの別人に
なったのが自分だとわかる!
の続編です。
では今回も引き続き、
レイモンド・ムーディー氏の著書
からの引用です。
「」内が引用で、~が中略です。
「特徴6
過去世の光景は自分の両目からのもの
と、第三者的視点の両方になる。
過去世へ退行中の者は、自分の両目から
見た光景、および第三者的視点からの
光景の両方を経験している。
第三者的視点からの場合、被験者は、
あたかも肉体から離脱した魂がその場面を
見るときのように、自分のいる光景を
別の視点から見ることになる。
たとえば、ある女子学生が語ってくれた
退行経験によれば、彼女はかつて19世紀
初頭のヨーロッパにおいて男性であり、
馬車の御者をしていた。その過去世へ
退行中、彼女は自分の肉体の目に見える
光景、すなわち御者席に座る自分から
見える馬車の進む道や、馬車の前部などを
見ていた。彼女は馬のおしりや足を見、
また前から来る風などを感じていた。
しかしそのとき事故があり、馬車は転倒
してしまった。そのとき突然彼女は、光景
を上からながめている自分に気がついたの
である。彼女の下には、めちゃくちゃに
なった馬車馬と、大ケガを負って動かない
自分の体が見えた。
また別の被験者は、退行経験をこう
語っている。
「ルネッサンス時代のような服装をした
男が、道にそって歩いている光景が私に
見えました。そのとき気づいたのは、
その光景を自分の視点から見るだけでなく
、上からながめたり、あるいはその男の
視点から見ることさえできたことです。
私は、自分の視点を切り替えることがで
きました。ちょうどテレビ番組を見ている
とき、カメラが切り替えられて視点が
変わるときのようでした。」 」
この第三者的視点は、ムーディー氏の
退行催眠の時にも度々体験されている
ので、過去世体験において一般的な
能力だと思われます。が、これは
臨死体験者にも共通している能力で
やはり肉体を離れた状態でも視覚は
存在するという事も証明しています。
そもそも過去世の自分の目といっても、
現在の催眠を受けている本人の目は
閉じているのだから、自分の肉体の
目を使ってみているのではありません。
あくまでも過去世の自分の意識としての
視覚だという事です。
後の人は、視点を自由に切り替える事
ができたという事ですが、これも一部の
臨死体験者に見られる能力です。
臨死体験者の場合は、まわりの人の心
とも一体になって、その思考や感情も
読み取る事ができたというケースもあり
ます。
全ては、意識レベルの問題だという事
です。
意識レベルが高ければ、より自在な能力
を発揮できるという事なのです。
「特徴7
退行経験はときに現世の問題を反映する
私が扱った退行実験において、そこに現れた
過去世の出来事や状況は、ほとんどの場合、
被験者の現世におけるジレンマや苦悩に
かかわるようなものだった。
それは通常明らかに見てとれた。
たとえば被験者のある男性は、現世に
おいて年上のガールフレンドがいたが、
威圧的・支配的態度により、いつもストレス
をかかえていた。彼はどうしようもない状況
だと悩んでいた。催眠の中で彼は、古代中東
のある街で自分が女性だった時代に退行
した。
「私はとても美しい王宮の、ある建物の中に
いました。奴隷たちが出入りし、着飾った
女性たちの世話をしていました。
私は着飾った女性たちの一人でした。
私たちは妾として養われ、誰かに仕えるため
にそこにいたのです。たぶんスルタン
(イスラムの権力者)のためでしょう。
その身分にあることで、きわめて快適な
生活が保証されていました。物質的に
は何不自由ない生活です。しかしその一方、
自由は全くなく、その面では地獄のような
生活でもありました」
彼のこの退行経験は私の胸を打った。
彼はその過去世で、隷属的な一女性だった
という。私は疑問に思ったが、その後も
彼に退行催眠をかけていくと、理由が
わかった。彼の思いの中では、すべての
女性は隷属的立場にあるのである。だから
現在のガールフレンドが彼に威圧的態度を
とったとき、彼は自分を女性のように
感じたのだ。
このように、過去世での経験が現世
の状況にかかわっていることは、
きわめて明らかだった。しかしこの
かかわりは、はたで見ている療法士
にはたとえ明らかであっても、当人に
とっては必ずしもそうではない。
これは意外ではない。私たち人間は
往々にして、現在の悩みを無意識の
領域に追いやり、考えないようにする
からだ。
被験者によっては、現在の状況と
過去世の間に、一見して類似点が見られ
ない場合もある。しかしそれでも、
催眠状態から覚めると彼らは、退行中に
経験した過去世が現世での精神的問題に
非常に関係しているという観念を表明
する。
~このことから、現在の人生の問題は、
過去世で未解決だった心の問題に起因
するのではないか、という考えを持つ
人もいるだろう。退行経験の中に、
現世の問題が色濃く反映される。
それゆえ、退行経験によって現世の
心の問題の解決が可能であるという
のが、過去世療法(前世療法)の
考え方である。療法士は、退行経験を
見極めて問題を探り、解決の道を探る。」
“以上「」内全て
出典:「生きる/死ぬその境界は
なかった」
レイモンド・ムーデイ
ポールペリー 共著
矢作直樹 監修
堀 天作 訳”
レイモンド・ムーディー氏は、医学・
哲学博士であり、精神科医でもある
ので、患者の心の病の解決になるこの
前世療法というのは、とても有効に
活用されるようになったようです。
そのおかげで、多くの患者の生の声を
聞き、過去世体験というものが、
どんなものかを我々に伝えてくれて
いるというわけですね。
魂が、時間の流れに従って存在して
いる側面もあることから、解決され
ない精神的な問題を抱えたまま、人生
を繰り返す場合があるという事も
わかってきました。そしてこの過去世
療法などは、それらの輪廻転生に
付随の問題そのものを解決してくれる
事が多いという事ですね。
これだったら、誰しも気づいている
かいないかに関わらず誰にでもあて
はまる問題なのではないかとも思い
ます。しかし残念ながら、日本では
メジャーな精神的治療法ではないよう
ですね。もちろん情報の制限による
事が明らかですし、危険な精神病
関連の薬物治療が、精神科の医者に義務
づけられているからでもあるでしょう。
これは、調べればすぐにわかってくる
ことですが、精神病治療薬というのは、
多くの場合、余計に精神を破壊したり、
脳の機能を破壊したり、半身不随など
の絶望的な結末につながる事が、
よくあるので気をつけられた方がいいと
思いますね。
精神病は、むしろストレスの多い状況
から離れるようにするなどの自然療法
やまわりの家人や友人などの愛情や
思いやりが何よりのクスリになるという
事です。それとやはり、このような
過去世治療ができれば、それに越した
ことはないというわけです。
また、右脳開発や、瞑想やヨガなどの
潜在意識の能力開発も当然有効になって
くるということですね。
また過去世の精神的問題が、現在の
人生のそれと共通しているという事は
別の見方もできます。時間の流れに従う
だけの意識という側面だけではない、
無限の我々の意識は、現世での精神的
問題が、退行催眠中に、「同時に存在
している過去世の誰かの人生に転移
される」という事です。つまり過去の
時間はまだ、現在も存在していると
いうのが、パラレルワールドの真実
の世界でもあるので、自分の問題が、過去
の別の人生と同調する場合もあるという事
なのです。
実際パラレルワールドの無限の平行に
存在するタイムラインを、感知できた、
絶対意識レベルでのアニータ・ムーアジャニ
さんは、その考え方を支持しているの
です。
ただ、私はどちらの見方も正しいと思い
ます。私たちは、時間に対しての一方通行
的な流れという感覚の呪縛を抱いたまま、
何度も人生を転生しているというのも
また事実だと思えるからです。
つまり退行催眠で、どういった意識レベル
になったかで、経験のレベルにも差が
できるという事ですね。