前回まで、奇跡の臨死体験者アニータ・
ムーアジャニ女史の言葉から、時間の
概念について、説明させていただき
ました。
この本は、最初英語版のペーパーバック
しか発売されておらず、いつものように
辞書を片手に、なんとか読破しましたが、
それまでの自分の研究成果からの結論と
大事な部分では、ほぼ一致していたので、
とてもうれしくて、また感動したのを
覚えています。
大事な部分というのは、時間に対する世界観
と、また自分が宇宙と一体であるということ
です。
どちらについても、あんみんの研究成果と
ともにまた別の角度からも記事を書いて
いきますが、今回は時間と宇宙についてもう
一度、アニータさんがよくまとめておられ
るところから引用させていただくのと、
また宇宙と自分が一体であることを説明され
ている部分を引用させていただきます。
まずは時間についてのこれまでのまとめとも
いえる部分からです。
“私たちは、“時間が過ぎる”と思っていま
すが、臨死体験をしている時には、時間は
ただ存在していて、自分が時間の中を移動
しているように感じられました。時間の
あらゆる点が同時に存在しているだけで
なく、向こう側の世界では、私たちは、
速く進んだり、遅く進んだりすることが
でき、さらに後ろにも、横にも動けるの
です。
しかし、物質次元では、感覚器官のせいで
制限が与えられます。私たちの目は、この
瞬間に見えたものだけに気づき、耳も同様
です。
思考は、一つの瞬間にしか存在できないので、
瞬間と瞬間をつなぎ合わせて、直線的な
一連の出来事を形成します。でも身体から
自由になると、私たちは、視覚、聴覚、触覚
味覚、嗅覚を通してではなく、自分の気づき
だけで、全ての時間や空間の中を動けるの
です。
私たちは、純粋な意識そのものになります。
(中略)
時間も空間も、物質も、私たちが通常考えて
いるようには存在しないのだとわかったの
です。臨死体験の中で、過去でも未来でも
意識を集中すればどこにでも行ける感じ
がしました。”
“出典:「喜びから人生を生きる
DYING TO BE ME」
アニータ・ムーアジャニ著
奥野節子訳 ナチュラルスピリット刊”
これまでの記事で取り上げたアニータさん
(この人は親しみを込めてそう呼んだ方が
しっくりきますね)の時間と宇宙について
のまとめのような部分ですね。
実際あんみんも、この通りだと思います。
時間の中を後ろにも横にも動けるという
のは、パラレルワールドの世界を的確に
表現していますし、意識はそこで自由に
動けることを示しています。
この意識というのは、肉体を離れた本来の
意識ですが、ふだんの我々の潜在意識と
つながっているものです。
アニータさんは純粋な意識そのものになる
といっておられますが、まさにその通り
ですね。我々にとっての本当の実体とは
その「意識」なのです。
次はその純粋な意識が宇宙と一体である
ことを、またアニータさんが説明しておら
れるので引用します。
“実のところ、私という存在は、この身体
でも、人種でも、宗教でも、どんな信念
でもありません。同じことが他の全ての
人にも言えます。本当の自分とは、無限
で、はるかに強力であり、壊れたり
傷ついたりすることのない完全な存在
です。無限の自己は、人生の航海に必要
なものをすべて備えています。なぜなら、
私たちは、宇宙エネルギーと一つだから
です。事実、私たちは宇宙エネルギー
そのものなのです。
臨死体験の最中、私は宇宙エネルギーと
一つになっていたので気づいていないもの
は何もありませんでした。まるで自分が
全体を包み込んでいるかのように、すべて
がはっきりとわかったのです。自分があら
ゆるものになり、あらゆるものの中に存在
している感じでした。
自分のすばらしさを知り、宇宙と自分が
一つで同じものであると理解したことが、
私の病気を治してくれたのです。自分
から分離した外部の創造物など存在しない
と気づくようになりました。
この気づきのおかげで、今では、強さや
愛や勇気を持って物質世界と関われてい
ます。このことを別の見方から説明しま
しょう。私は“宇宙エネルギー”という
言葉を使っていますが、それは“チー”
“プラーナ”“気”と同じ物です。これらの
言葉は、それぞれ中国語、ヒンドゥー語、
日本語で、生命エネルギーという同じ意味
です。
(中略)
ひとことでいえば、それは生命の源で、
あらゆる生き物の中を流れています。
全宇宙を満たしているので、宇宙と切り
離せない関係にあります。
“気”は、判断せず、分け隔てもしません。
それは、高貴な指導者にもナマコにも
同じように流れています。“源”“神”
“クリシュナ(ヒンドゥー教の神)”
“仏陀”のような難しい言葉でこのエネル
ギーを表せば、名前に気をとられて
しまい、理解が難しくなるでしょう。
(中略)
それぞれのラベルには、特定の期待が
隠れていて、その多くは、私たちを
二元性の中に閉じ込めてしまいます。
それゆえ、このエネルギーを自分とは
別のものだと見てしまうのです。でも
宇宙エネルギーは、私たちの純粋な意識
のように、無限で形のない状態のままで
いなければいけません。その状態でのみ、
宇宙エネルギーは私たちと一つになり、
ヒーリングや魔法や奇跡を生み出せるの
です。”
“出典:「喜びから人生を生きる
DYING TO BE ME」
アニータ・ムーアジャニ著
奥野節子訳 ナチュラルスピリット刊”
まさに宇宙と自分は一体であることを実感
したアニータさんならではの言葉で、これが
真実であると理解できますね。
アニータさんは、宇宙エネルギーが純粋な
意識であるといっておられますが、あんみん
は、宇宙エネルギーという言葉を使わずに
「絶対意識」と呼んでいます。
どちらも同じ意味ですが、宇宙エネルギーと
いうと我々の宇宙で観測できてしまう波動
エネルギー(ただしこの波動エネルギーは
最も意識に近いものです)と混同してしまう
から、本質である意識という言葉を使うの
です。
またアニータさんは、神や仏陀という言葉は
自分とは別の存在であることを意識させる
ため、自分と宇宙エネルギーを分離させて
しまうといってます。これは宗教を信じて
おられる方には、申し訳ありませんが、
真実です。彼女はヒンドゥー教のインド人
の両親からシンガポールで生まれ、国際色
豊かな香港で育ちましたが、キリスト教の
学校に入り、またヒンドゥー教の
ヴェーダンタ哲学も学びながら神様は
どれが本当なのと迷いながら育ちました。
そのおかげで、臨死状態にある時に問いかけ
を行い正確にその答えを得ることができた
のです。臨死状態で、究極の一体感を
得ると、問いかければその答えは瞬時に
得られるからです。
臨死状態の意識は、我々の経験する普段の
意識と別のものになるという意味では、
ありません、潜在意識の形でちゃんと
つながっているのです。
ただ臨死体験をしている人の多くが、自分
とは別の偉大なる存在を感じたといって
戻ってきます。これは、アニータさんの
ように全てが一体となった意識状態のレベル
に達していなかったことを意味しているの
です。肉体を離れたからといっても意識は
あらゆるレベルで存在していて、アニータ
さんのように、全てと一体になる
「絶対意識」までいく人は、それほど
多くはありません。つまりレベルが
そこまで達していない人は、輪廻転生や
さまよう霊となったりもします。
また通常の人であれば大丈夫ですが肉体
のあるうちの執着により地獄のような意識
状態になる人もいるのです。
ただし、いってみればそれらは自分その
ものではなく意識の一部でしかないので、
それに気づいた時点から解放されますが。
また地獄の様子を臨死体験で経験した人
の話は別の記事で取り上げます。
とにかく、アニータさんのいうように、
我々は宇宙と一体で、全知であり万能だと
いうことです。究極でいえば、それだけ
知っておけば、自分が永遠に存在する至福
の意識状態として救われるということです。
そしてまたアニータさんもこの本で書かれ
ている大事なことは、宇宙エネルギーの
本質は「愛」であるということです。
あんみんは、これを書くときまだ少し恥ず
かしいような感覚がありますが、それは
私が未熟者だからですね。
またアニータさんの言葉を引用すること
もあるかも知れませんが、三つの記事に
わたっての引用はこれで終わります。
今度は、別の超常現象や超常体験からも
時間や存在についての示唆になることを
取り上げていきたいと思います。
また研究成果についても記事を書いて
いきたいと思います。ではまた(^_^)
宇宙の真理編一覧
あんみんの神秘メッセージメニュー
トップページ