これは一人の一世を風靡した一人の
アニメキャラの、
無限にあるパラレルワールドの、
たった一つの世界の話である。
ふふふっ
何がおかしいんだララア
大佐の失策が、私の心をくすぐった
みたいなんですよ
ララアそういう冗談はやめにして・・?
え?あれ本編と違うセリフだぞ
なおみん、セリフ忘れたのかー
なんですの本編って?
大佐こそ冗談が過ぎますわよ。
そんな事より私に失策など
ないはず、
「私は完璧のはずだ」
大佐こそどっかで聴いた事のある
セリフ、あ、大佐の後ろに憑いて
いるのは、ガルマのよーですわ
ララア、怖すぎるからやめてくれー
宇宙世紀には、似つかわしくない
ほどレトロな怖さだぞ。
そんな事より、私の失策ってなんだ?
やっぱり気になるのですね。
では、教えてさしあげますわ
あなたは、ガンダムとの最初の戦闘で
勝てていたのですよー
な、なんだってー!
まさかあれだけ、相手を翻弄したり
して、圧倒的に優性だったのに
ホワイトベースの邪魔が入って
やむなくひきあげたあの戦闘でかー?
一体どういう事なんだ、
いってみてくれ。
簡単な事ですのよ大佐。
大佐はあの時、ガンダムがビーム
ライフルの一撃で、ザクを破壊した
のを見て驚かれましたよね。
おーそうだ、戦艦なみのビーム砲を
だと感心したが、それがどうか
したか?
そこですよ大佐。
そこでなぜガンダムから、
そのビームライフルを奪って
おしまいにならなかったのですか?
えっえーーー!
た、確かにあの時奪っておけば、
一撃でガンダムを倒せたはずだ。
くそーー
そんなにくやしいなら、一つだけ
方法を教えてさしあげましょうか?
なんだ、宿敵ガンダムを倒すためなら
なんでもするぞ
大佐を別のタイムラインの戦闘時に
送ってさしあげますわ。
それなら、もう一度やりなおせる
でしょ
おー是非そうしてくれ。
それなら私が真のヒーローに
なれる。
では、用意はいいですか。
そっそんなに簡単にいけるのか
まあ霊になった私は、今なんでも
できますわよ
おーし頼む!
そして、シャアは別のタイムラインに
いって、なんとガンダムを倒して
しまったのである。
そして彼が、一年戦争のドサクサで
ザクを倒して、自らがジオンの総帥に
なった。
・・・とそこまでは良かったのだが、
シャアが、地球のオールドタイプを一掃
しようとした事は、結局アムロに阻止
される事になる。
どういう事か説明しよう、アムロは
ニュータイプなので、ビームライフルを
奪われた途端に、やられる事を察知して、
自分だけは、ノーマルスーツのまま、
脱出できていたのだ。
それを、なぜだか別のラインからやって
きたララアのエルメスに助けられて
無事、地球のフラナガン帰還で養成
されてララア以上のニュータイプとして
シャアから重宝される事になる。
もちろんシャアの天下取りの背景には
このアムロとララアの活躍が大きかった
のはいうまでもないだろう。
しかし、ララアと、アムロは、結局
結ばれる事ができて、シャアは、
実はかなり寂しげであったという。
そしてその二人が、シャアなんと
小惑星「アクシズ」を地球に落として
大惨事を起こす事を未然に防いで
みせたのです。
なんとアムロにララアまで取られて
しまって、さらに裏切られてしまった。
シャアだが、さすが、これで復讐したら、
恰好がつかないので、今度は妹の
セイラ似の美女をめとって、幸せに
暮らしましたとさ・・・
さてそんな事を最初にわかっていた
ララアは、こうつぶやいたという
大佐、女ってしたたかでしょ
悪く思わないでね
あなたにアムロとの間を裂かれた
のだけくやしくて、
あなたを罠にはめさせてもらった
のよ
晩年その事にようやく気づいた
シャアはこうつぶいたという
「ララアはかったな」
と。
おわり
機動戦士ガンダム ララァが散る場面
めぐりあい(1999ver.)