神秘のサビアン クインカンクス(150度)とYOD その1 


アスペクトの中でも特に解釈が難解
なのに重要とされるのが150度の
クインカンクス(インコンジャンクト)
です。
以前はマイナーアスペクトでしたが、
ごく最近メジャーアスペクトにする
占星術家も出てきたりして注目を
浴びています。
そのアスペクトの意味も難解で、性質の
違うものを結びつける角度だったり、
互いの性質を混乱させるものだったり
しますが、これは互いに葛藤がある
という事です。
つまり関係を構築するまでに、調整が
必要で、さらにそれを活かすための
ルートを見つけなければならないという
事なのです。

そしてまた一つのシンボルを起点として
逆方向のクインカンクスのシンボルが
二つできる事になりますが、それが上
の図のような形になります。そして
底辺の二つのシンボルは60度の
セクスタイルで結ばれますが、
そうしてできる二等辺三角形を
ヨード(YOD)といいます。
この3つで結ばれた関係は、苦悩を
もたらすとされますが、同時に高い
レベルまで自分を引き上げる事の
できる関係だという事です。
まさに苦悩する天才といった感じの
影響力を持つアスペクトだという事
です。
浅田真央さんにもあるらしいですが、
彼女は確かに素晴らしい才能を持って
世界のトップとして活躍しましたが、
みなさんもご存知のように相当苦悩
していた印象がありますよね。

さてこの複雑なクインカンクスやヨードの
アスペクトが、どのようにサビアンシンボル
にあらわれているのか、乙女座14度を
基点としたヨードの3つのシンボルで
見ていきたいと思います。

図のように

乙女座14度
「家系図」

から150度のクインカンクス
(インコンジャンクト)に当たるのが

牡羊座14度の
「男と女のそばでとぐろを巻く蛇」

水瓶座14度
「トンネルに入る列車」

です。そしてこれら3つからなる
二等辺三角形が、ヨードと呼ばれるもの
になるという事ですね。

これらが葛藤、苦悩しながら、互いを刺激
しあって、高いレベルに引き上げてくれる
関係だという事ですが、見ていくことに
しましょう。

乙女座14度の家系図は、人類自体が血の
つながりである家族を持つ事によって、
何世代にもわたって、繁栄してきた事を
示すものです。
これは、血族の繁栄ひいては人類の繁栄に
つながるという力強いエネルギーです。

そしてそれと葛藤するのが、欲望への執着
から、堕落へつながる牡羊座14度です。
14度の誘惑して堕落をもたらす蛇が、
それを暗示しているというわけですね。
つまり繁栄する家族を、子孫が欲望の
ために崩壊させてしまう可能性を示唆して
いる事になります。
つまりは、欲望をコントロールするための
葛藤で、それを調整しきったところに
幸運が宿るという意味にとれますね。

もちろん欲望はいつでも自然に沸き起こる
ために、悩みや葛藤は続くというヨードの
性質も反映しています。

また乙女座14度は人類の繁栄の象徴として
家族が代々伝わるという家系図で象徴して
いますが、これは血による明らかなつながり
を示しています。

しかし乙女座14度とクインカンクスに
あたるもう一方の水瓶座14度は、
列車がトンネルに入るため、霊的領域
または潜在意識の領域に入る事を意味
しています。
つまりつながりがとてもわかりにくい
状態になつています。というより、オモテ
の顕在意識では、つながりがわかりません。
これは、血のつながりではなくて、
霊的な領域、魂の領域を示している
のです。
実は魂でのつながりは、血のつながりと
別次元になっていて、同一のつながり
でない場合も多いのです。
つまり縁と呼べるものだという事なの
です。夫婦や恋人、親友などのつながりに
なる人が、魂でのつながりに属すると
いっていいでしょう。
ただ、つながりには違いがないので、
血のつながりに従うか、魂でのつながり
と思える関係を選ぶか葛藤するわけ
ですが、それらの関係を調整しきって
こそ、幸運が訪れるという事です。

ただこれもずっと答えがはっきりしない
まま、続くものなので、苦悩が続く
というヨードの性質も反映して
いる事になります。

もう一度これら3つのシンボルのヨード
の関係を見てみますと、

乙女座14度は人類の血のつながりに
よる結束と繁栄、

牡羊座14度は堕落のための誘惑、

水瓶座14度は、霊的領域への侵入と
        その領域でのつながり

ですが、なるほど別次元のように思える
3つのシンボルを活かすためには、人類
が最も高次元の意識になれる、水瓶座
14度のトンネル内に侵入して、高い霊性
を手に入れ、誘惑に負けずに子孫を繁栄
させていくというエネルギーとして開花
させればよいという事で、わりと困難で
はありますが、解決を得るために努力
しながら、幸運のエネルギーを惹きつけて
いるヨードの関係になっている事が
わかりますね。
しかし、誘惑は続行され、日常意識に没入
するうちに、霊的領域とのつながりも、
とぎれがちになる事が、ヨードのもたらす
継続的な苦悩だという事なのです。
なかなか難解ですが、なんとか解釈できた
し、サビアンシンボルが、この角度でも、
意味通りの関係を持つ例があるという事を
紹介できた事になります。

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対抗のサインの影響を受ける16度         サビアンシンボルスクエア四重奏

これはつい先日毎日のサビアンシンボル
で紹介したばかりの水瓶座16度の
サインと、それに対するオポジション
(180°)とスクエア(90°)で
形成される4つのシンボルの図ですが、
どのサインでも中盤で対抗(180度
の対称)のサインの影響を強く受けます。
サビアン占星術の第1人者の松村潔氏も
以下のように説明しておられます。
「どのサインでも、その真ん中の場所
16度で、そのサインの影となる
サインの影響を受けます。」
“出典:「決定版!!サビアン占星術」
         松村潔 著
           Gakken刊”
この影というのは、著書で松村氏が、説明
されている通り、180度の対極にある
サインの事です。
今回の場合ですと、水瓶座の影のサインが
獅子座で、その軸から90度に当たる
牡牛座と蠍座が互いに影どうしだという
事です。
私の場合1度ずつで大きな壁があるわけで
なく、エネルギーはつながっているもの
とみなしているので、きっちり16度から
影のサイン(対抗のサイン)の侵入を
受けるというより、中盤の度数で影響を
受けるという見方をしています。
その方が、他のサビアンシンボルの説明の
時に、納得のいく説明にもなっています。

さて今回の水瓶座は、しかしそのちょうど
16度で、見事に4つのサビアンシンボルが
対抗のサインを受けるものどうし、正方形
のアスペクトを形成しているので、四重奏
(カルテット)と名付けさせていただきま
した。

水瓶座16度のシンボル
解説で、対抗のサインの影響について、
一通り説明させていただいてますが、
今回は、その対抗のサインの影響を
中心にもう一度解説させていただき
たいと思います。

水瓶座16度の「偉大なビジネスマン」は、
対抗の獅子座の個人としてのパワーを
受けているという意味になります。
個人的な生命エネルギー、創造エネルギー
が最大になる獅子座が、社会の浄化、
変革など、広い世界に影響する水瓶座
とミックスされたのが、社会的に大きな
影響力を持つビジネスマンとなった
という事になります。
もっと大きな意味では、宇宙の意識の
水瓶座に、個人の魂を司る獅子座の太陽
が侵入してきたという事です。

今度は対称の180度にあたる
獅子座16度の「嵐の後の陽光」です。
嵐が水瓶座の浄化・変革エネルギーで
ある事の象徴で、それが侵入してきた
事を示しています。もちろんその後の
陽光は、獅子座の太陽自身を表して
いますが、こちらも見事に対抗の水瓶座
のエネルギーを受け取っているという事
になります。
つまりこのシンボルは、地上のネガティブ
なものを、水瓶座の浄化エネルギーで
一掃して、再び太陽としての獅子座の
エネルギーを取り戻したという事を
表現しているわけです。

この水瓶座と獅子座の180度の対称軸
から90度の対称軸である
牡牛座と蠍座のシンボルを見てみま
しょう。

牡牛座16度の「神秘の証明が空回りする
老人」は、私の原典からの訳になりますが、
要するに、これから魂に回帰する事になる
老人が、その魂のある領域つまり神秘的な
領域で、多くの人と共感を得たいという
事なのです。
しかし、生命エネルギーの誕生の牡羊座
のあとを受けた牡牛座は、まだ個人の
意識の成長が始まったばかり、つまり若い
意識のサインなのですが、ここで魂への
回帰を象徴する蠍座の侵入を許している
という事になるのです。
8ハウスは蠍座のサインの性質をもつ
領域ですが、やはり魂や先祖とのつながり
また霊的な領域を示し、また蠍座の支配星
冥王星も死と再生を示し、魂への回帰と
いうエネルギーを持つので、まさにこの
神秘的(霊的)な領域の共感を求めている
老人を象徴しているというわけです。

蠍座16度の「突然笑顔になる少女」は、
魂の回帰への意識など、深い内面を示す
蠍座のサインに、突然若い個人の生命
エネルギーが飛び込んで来ています。
いうまでもなく、これが牡牛座の
サインの影響だという事なのです。
生命エネルギーの解放や拡大を示す牡羊座
の後で、、この牡牛座は、生命エネルギー
や豊かさの享受、つまり受け取る意識と
なります。
つまりポジティブなエネルギーを
素直に受け取っている牡牛座としての
エネルギーが、この蠍座16度に
注ぎ込まれたという事になるのです。

この牡牛座と蠍座のシンボルの対称軸
は、対抗のサインの影響を受けるという
より、逆に対抗のサインの性質に同化
しているように見えます。
これは、これらが個人としてのエネルギー
なので同化しやすいという事なのだと
思われます。
そしてこの軸に対してスクエアとなる
水瓶座と獅子座のシンボルの対称軸は
逆に社会や地上など、とても大きな世界
でのエネルギーなので、同化には至らず
、影響を取り入れるというような形に
なっているという事ですね。

このように見事に対抗のサインの影響を
受けたサビアンシンボルが、誤差1度も
なく、180度と90度のアスペクト
で、4つ配置されているというのが
またサビアンシンボルの神秘的な力を
示しているというわけですね。

ではまた(^^)/

サビアン占星術解釈一覧

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松村潔氏と直居あきら氏のコア解釈編その2  先祖の委員会とは?


これは、通常のサビアンシンボルの
徹底解釈とは違い、
ディーン・ルディヤー氏の意訳による
シンボルを、松村潔氏と直居あきら氏が
解釈しておられるのを、徹底解釈しよう
としているシリーズです。

いつもの徹底比較で引用させていただいて
いる著書とは違い、以下の両氏の
著書から引用させていただきます。

「神秘のサビアン占星術」  
         松村潔 著
         Gakken 刊

「究極のサビアン占星学」
         直居あきら 著
       魔女の家®BOOKS 刊

今回比較研究させていただく
サビアンシンボルは

水瓶座5度
「先祖の委員会」
です。

これをまずディーン・ルディヤー氏の
意訳のシンボルで解釈しておられる
松村潔氏の著書から引用させて
いただきます。

「」内が引用で、~が中略です。

「 水瓶座5度
「若いリーダーの努力を成就させようとする
先祖の委員会」

人類の過去の業績は、その土台の上に立って
生きている個人を、目に見えないところから
助けている。
個人が危機に遭遇したり、重大なことで
選択に迷うとき、この過去からの力がその人
の決断の瞬間に、力を与える。
先祖の助けのある人だと考えてもいい。
先駆者に対する信頼。~
~水瓶座3度以降は、社会的な価値の拒絶を
意味するから、援助は社会的な形ではなく、
直接自分の目的に共鳴する過去の偉人や、
先祖などからもたらされる。そのことで長い
歴史のなかで、自己の目的と直接因縁を
感じるような歴史上の偉人などに対する
理解と尊敬の念が生じることになる。」

“出典:「神秘のサビアン占星術」  
         松村潔 著
         Gakken 刊”

そして直居あきら氏の解釈はどうでしょう

「」内が引用で、~が中略です

「アクエリアス五度

「従来の慣習を破って新しいリーダーの
主導権を支持する指導的な政治家の
              委員会」

このシンボルは、それぞれの人の過去の
家系上のカルマ、ときには集合的なカルマ
について語っている。負の遺産といっても
よい。前度数で自己という個の精神の自由
に目覚めるが、自己を存在せしめている
血のもたらすカルマの壁にぶつかって
しまう。もしそれが家系的なものである
ときは、親か過去生の世代が代々苦しい
挑戦をしてきたことともいえる。~
~前度数では輪廻の傷をいやし、この度数
では現象的行動として体当たりさせられる。
~自我の恐れを克服し霊の生きる人生を
理解するとき、必ず新しい希望が湧いて
くる。」

“出典:「究極のサビアン占星学」
         直居あきら 著
       魔女の家®BOOKS 刊”

今回もお二人のディーン・ルディヤー氏の
意訳によるサビアンシンボルについて、
とても深い内容の解説をされているのが
わかりますね。
松村氏は、先祖の委員会を高度な霊的
集団であるように捉えて、自分の目的
に共鳴するそのような存在たちからの
援助を、受けられるという事を述べて
おられます。
私が解釈しているように水瓶座は、既存
の意識に対抗する形のサインですが、
特に3度以降は、「浄化」というよりは、
「拒絶」とされているようです。
つまり既存の社会に染まらずに、自分の
価値観や目的にかなった行動をしようと
する意志の表れだという事ですね。
それに先祖の委員会が共鳴して、助けて
くれるという事です。

これに対して、直居あきら氏は、
ルディヤー氏の意訳をさらにご自分流に
解釈されているようですね。
ご自身のもう1つの著書「定本サビアン
占星学」では
「長老の議員の委員会が先例を破り、
若いリーダーに主導権を与えることを
支持する」
この「定本」と「究極」の二つの著書の
シンボルの意訳は、少しずつ違いますが、
直居氏は、これを先祖の委員会として
ではなく、現実の政治家の委員会として
解釈しているという事になります。
ただもちろん比喩だという事も、
わかっておられるので、やはりカルマの話
で、解説をしておられるという事です。
この場合個人が先祖から受け継ぐ負の遺産
について、説明しておられるので、松村氏
のように個人を助けてくれるというわけ
ではなさそうです。
逆に先祖から自分という存在に伝わる
「カルマの壁」にぶつかってしまう
ということです。
つまりこのシンボルは霊的な試練が、与え
られるという事を示しているという事です。

しかし、そうすると、松村氏と直居あきら氏
の解釈は、真逆の作用だという事になる
わけですね。
松村氏の場合は、自分の目的や生き方に共鳴
して先祖からの助けが得られるという、
ポジティブな解釈なのに対して、直居氏の
場合は霊的な試練が与えられるという事の
ようです。

ちなみに、わたくしのサビアンシンボルの
原典直訳からの解説が以下です
水瓶座5度
「先祖の委員会」
です。
これは、個人の守護霊としても働く
霊的なレベルの集団だという事で、
山羊座社会で、制限されていた自身の
エネルギーを解放させるように、応援
してくれるという事で、これも水瓶座の
「浄化エネルギー」が働いている暗示
です。

これでいくと、松村潔氏の解釈の方により
近いという事になりますね。

今回もお二人のコアの解釈を徹底比較して
みました。やはり勉強になりますね。

ではまた(^^)

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神秘のサビアントラインその2         教育による進化トライアングル


今日は神秘的なサビアンシンボルの
トラインのアスペクトでの
つながりをご紹介します。
トラインはイージーアスペクトという
事で、もともと相性の良い関係を
生み出しますが、私は同じ方向性を
持つものどうしという解釈をして
います。
つまりこのトラインで結ばれた
シンボルどうしは、一つの同じ方向性
のテーマで結ばれているという事です。

さて今回ご紹介するトラインの関係に
あるシンボルは

蟹座17度
「知識を持った生命に成長する微生物」

蠍座17度
「自分自身の子供の父親である女性」

魚座17度
「復活祭の歩道」

です。

まず蟹座17度の「知識を持った生命に
成長する微生物」は原典から私が訳しま
したが、つまりは進化するという事です。
しかも知識を持つのですから、人間の
ような高等生物に進化するという
シンボルです。これは叡知がもたらされて
成長するという意味のシンボルになり
ます。

そしてその叡知をもたらす教育係が、
蠍座17度の「自分自身の子供の父である
女性」なのです。
これは、なんだか混乱しそうな言い回し
ですが、要するに母親が厳格な教育を
施す父親の役割もこなしているという
意味なのです。
もちろん教育としての意味もありますが、
自分の意志を伝える事によって、相手と
つながり、また相手の力になろうという
意味のシンボルになります。
そしてやはりこの蠍座17度の教育係と
しての母親が、女性教師となっています
よね。この先生によって微生物は知識を
与えられ、知識を持った人類に進化する
という事なのです。

そしてその進化したあとの人類の繁栄を
示しているのが、
魚座17度の「復活祭の歩道」という
わけなのです。
当然微生物ですから、進化と繁殖という
エネルギーを象徴しているので、多くの
人々でにぎわう風景につながってくる
わけですね。
そしてまたこの人々の中の家族が、やはり
子供に教育していき、世代が継がれて
いく事で、人類自身も進化していく
という循環になっているという事を象徴
しているわけです。

これが今回のサビアンシンボルのトライン
(120度)でのつながりという事です。
つまり同じ方向性であるトラインの
関係を、見事にサビアンシンボルが
描写してくれているというわけです。

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神秘のスクエアシンボルその14 イラスト    国家権力の威力!

今回はあまりにもシンプルですねー。
もう少しにぎやかにしても
良かったような気もします。
もうおなじみになりました、サビアン
シンボルのスクエア(90度)での
つながりの紹介です。

山羊座18度
「イギリスの国旗」

天秤座18度
「逮捕された二人の男性」

この2つが90度のスクエアの
アスペクトを形成しているわけ
ですが、とてつもなくシンプル
ですね。

天秤座18度の男性二人を逮捕できる
のは、当然国家権力なわけですから、
やはりネガティブなエネルギーの
関係にあるといえるわけですね。
また山羊座18度の国家の方も、国の
治安や平和を維持するためには、
犯罪者を厳しく取り締まらなければ
ならないわけですから、やはり90度
のスクエアに対抗する犯罪者がいる
わけで、見事に意味通りのつながりが
できているというわけです。
とてもシンプルでしたが、サビアン
シンボルの神秘的なつながりをまた
ご紹介できたという事でした(^^)/

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サビアンシンボル徹底比較 その15  ビジョンか抑圧か?

今回比較するサビアンシンボルは
蟹座2度
「広く平らな場所の上に
    つるされた男性」
です。

私は、サビアンシンボルは、地上に届く
宇宙エネルギーをそのまま読み込んだ
ものだと解釈しているので、当然
ポジティブなものもあれば、ネガティブな
ものもあります、毎日のサビアンシンボル
は、そのサビアンシンボルそのものの
解釈をしているわけで、個人にそのまま
あてはめるのとは意味が違うという事を
ご理解ください。
もしネガティブなシンボルが太陽に
あっても、個人のエネルギーは必ず
それを自分用に編集して取り込む事が
できるのです。だからあなたのサビアン
シンボルという解説では、太陽を持つ
場合などでネガティブな解釈がほとんど
ないという事になるわけです。
また許容範囲前後1~2度も、当然
自分のシンボルだと考えていいわけで、
(特に直前のシンボルと、進行の1~2
度の影響が強いです)柔軟に捉えるもの
だという事なのです。

さてこの蟹座2度のシンボルの解説を
すでに毎日のサビアンシンボルで紹介
していますので編集して転載します。

蟹座の意識が目覚め始めることによって
双子座まで個人の成長を主体にしてきた、
エネルギーが、集合意識の強制的な影響を
受け始めるといいましたが、これは
蟹座の支配星が月だということも大いに
関係があります。
月についてでも説明させていただきまし
たが、月の影響というのは一般に流布され
ているほど、ポジティブなものではないと
いうのがあんみんの解釈です。
幼少期に無意識のうちに大きな影響を及ぼ
すだけでなく、太陽のような支配的な天体
が蟹座に入るたびに大きな影響を個人に
もたらし、本来の私たちの魂に対して、
「集合意識的な制限」をもたらすのです。
もちろん我々の本来の宇宙全体にわたる
意識は、それをやがて自分の人生のエネル
ギーとして消化し、利用できるようになり
ますので、蟹座の度数が進行していくと
月のエネルギーを自分のものにしていける
ようになりますが、双子座から蟹座に
移行する時には、このように大きく
ネガティブな影響ももたらすのです。
この広場に吊された男は、まるで
タロットカードの「逆さ吊りの男」のよう
ですが、大衆の前で罰されているような
イメージなので、個人が集合意識に
強制的に自由を奪われなおかつ、個人とし
ての尊厳も失われている状態です。

元記事の蟹座2度
では、このネガティブなシンボルの利用
の仕方について、詳しく説明しています
ので、またご覧いただければいいかなと
思います。

さてでは松村潔氏の解説をまず引用
させていただきます。
(松村氏や直居氏の場合は個人にあて
はめて解釈しておられますので、幾分
好意的な解釈になっているように
思えます)
「」内が引用で、~が中略です。

「この度数の人は、大きな普遍的な価値観
に従うことで、広い視野を手に入れます。
それは個人の努力では決して得ることのでき
なかったヴィジョンではありますが、しかし
あまりにも広大すぎて、何をしていいのか
判断がつかないかも知れません。~
~大きな非個人的な基準というものは、
たいていは伝統的で、昔からずっと続いて
きたような思想や生き方であることが
多いので、それは深みや広がりをもつことが
多く、それにどっぷり浸かると、初めは
この中での自分がどういう役割をしていい
のかわからなくなり、広大なサバンナに
放置された小石のような感覚になるはず
です。これが「平らな場所につるされた男」
という意味です。しかし、双子座の時の
ように個人でがんばってきた時には見え
なかった重層的な意味や意識の広がりが
あり、空虚な場にいるわけではなく、
むしろ豊かな可能性を感じるのです。
一つのことを考える時にも、細部よりも
全体を見ることができるので、視野の広い
人になるでしょう。」
“出典:「決定版!!サビアン占星術」
          松村潔 著
        Gakken刊”

確かに、個人の意識が、大きな普遍的な
価値観に従うという意味では、共通して
いる事になります。
ただ松村氏の場合は、個人にあてはめた
解釈という事で、ここで大事な意味を
与えておられるのです。これが広大な
ビジョンつまり広い視野という事です。
確かに逆さまになっているので、それまで
の視野とは全く違ったものを手にする事が
できた意識というわけですね。
ネガティブエネルギーを、逆手に取って
自分のパワーに変える事の典型例でも
ありますし、松村氏はこのシンボル
自身にその力があるという事を示して
おられるという事です。

さて次に直居あきら氏の解釈をみて
いきましょう。
サビアンシンボルは、ルディヤー氏の
解釈によるものです。

「」内が引用で、~が中略です。

「キャンサー 二度
「魔法のカーペットに乗った人が
   足下の広大な土地を眺める」
シンボル課題
【急上昇・立場を得る・どことなく
          不安な心理】

~このディグリーでは、人は新しい立場
に自分を合わせるのに、ある種の動揺を
感じるだろう。こうなるとは思っても
みなかったからだ。これまで以上に
トータルに俯瞰的に状況を洞察しなけれ
ばならない。慎重な言動、客観的な思考、
プレッシャーに打ち勝つ気力などは
どうしても求められるものである。
このディグリーの人は成功が精神的重荷
になることもあるが、しかし、新しい立場
は、この人の隠れた才能や魅力を引き
出してくれることも確かである。」

“出典:「定本サビアン占星学」
          直居あきら著
      魔女の家®BOOKS刊”

これは、またディーン・ルディヤー氏の
サビアンシンボル解釈がやたら原典から
飛躍したものになりました。
私は、あくまでもエリス女史の
チャネリングイメージをそのまま受け取る
解釈をしているのですが、占星術家として
の大家であるルディヤー氏は、そこに
独自の解釈を持ち込んでいるようですね。

私の場合は、エリス女史の超常能力を
そのまま受け取り、さらに自分の真理に
ついての研究成果を加えて解釈している
ので、両者とは全く違う解釈の場合も
出てくるわけです。

直居氏の解釈は、この魔法のカーペット
に乗った人というイメージをもとにして
のものなので、当然吊された男性という
もとのエリス女史のイメージとは、全く
違うものになります。
原典では、吊されて身動きができない
状態であるはずなのに、こちらでは
魔法のカーペットに乗って、自由に
大空を飛んでいるわけですから、全く
逆な解釈といってもいいくらいですね。
松村氏の場合は、吊されている事で、
逆に特別な視野を手にしているという
ことでしたが、この直居氏の場合は、
立場がすでに予想以上の飛躍を遂げた
ため、逆にあとから視野を手にしよう
としているという事になっています
ので、こちらも逆の意味となります。
ただ松村氏と同じ様に、動揺しながら
も対処しようとしているので、その点
では共通点があることになりますね。

今回も三者三様の解釈でしたが、個人的
な解釈として捉えていない私一人が
ネガティブなイメージとしてのみ説明
しているようですね。

さてマーク・エドモンド・ジョーンズ氏
の原典でのキーワードは
「熟慮・沈思」
という事です。
なるほど自らを、逆さにするという
見方になれば、ビジョンを手に入れる
ために、修行をしているようにも
思えますので、そんな感覚の解釈なの
でしょう。

つまりこちらは、深い思考という事で、
松村氏の視野の広さを手に入れることと
似たイメージになります。

またサビアンシンボルを、比較しながら
解釈を深めていきたいと思います。

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神秘のオポジションイラストその10     群集心理の好対称         

今日は下の二つのシンボルの
紹介です。今日「あなたの蠍座24度」
を公開したので、グッドタイミング
ですねー(^^)

牡牛座24度
「馬にまたがり骸骨の締め具を
      つけたインディアン」

蠍座24度
「一人の男性の話を聴くために
     山から降りてきた群集」
です。

この二つのシンボルが、オポジション
(180°)のアスペクトを形成して
います。

牡牛座24度のインディアンは、部族を
守るために、時に野蛮な行為もすると
いう、弱肉強食の世界のようなシンボル
です。
これは部族の集団意識を示していると
いう事ですね。

そして蠍座24度の、ありがたい話を
聴きに山から降りてきた人は、もっと
成熟した社会のあり方などを学び、
弱肉強食の社会とは、真逆のものを
目指すでしょう。
こちらは、高尚な意識という事で、
牡牛座の野蛮な意識とは好対称になって
います。
つまりサビアンシンボルが180度で
対称の意味通りにつながっている事が
よくわかるという事です。

ではまた(^^)/

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神秘のスクエアシンボルその13 イラスト   悟りの邪魔!


今回ご紹介するのは、

乙女座11度
「母親の期待の鋳型にはまる少年」

射手座11度
「寺院の左側にある物質的さとりを
        もたらすランプ」

この二つのシンボルが、スクエア(90°)
のアスペクトを形成しています。

乙女座11度の母親の鋳型にはまる少年
は、母親の期待する姿に自分を合わせよう
としている点で、自由な意識が失われて、
自らの望む行動がとりにくい状態です。
この不自由な意識では、射手座の物質
的な悟りも得られないという事なのです。

逆に射手座11度の物質的な悟りは、
乙女座の少年に知恵を与えて、逆に
母親に反抗し、鋳型にはめこまれずに
自分の意志で人生を歩もうとしますので
このシンボルの逆のエネルギーですが
そのため少年にとっては、良い方向へ
向かえる事になるという事です。
このようにスクエアは、ネガティブな
暗示の場合には効果的に使う事ができる
という事なのです。

ではまた(^^)/

神秘のサビアンアスペクト一覧

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未来予測ソーラーリターン法とサビアン解釈



ひさしぶりに未来予知・運勢編の記事
です。
これまで未来予測としては、
西洋占星術の未来予知について
という記事でご紹介したプログレス法と
運勢の大まかな把握10天体の影響
ご紹介した、10天体の影響を受ける
年齢から、運勢を読み取る方法。
そして
トランシット法による運勢その1
トランシット法による運勢その2でご紹介した
トランシット法の三つという事に
なります。

今回は、「ソーラーリターン法」
というものをご紹介したいと
思います。

どなたでもご自分の太陽はほぼ一年たてば、
もとの同じ位置に回帰してきます。
そして占いたい年があれば、その年の
自分の太陽が戻った時のホロスコープを
出せばいいだけなのです。

なぜこれが当たるかというのは、
ソーラーリターンが憂鬱な理由
 意外な真実とは?
という記事で
詳しく説明していますのでご覧ください。
今回は、その具体例とサビアンシンボル
的読み取り方をご紹介しましょう。

なお本格的な鑑定を紹介されているサイト
はこちらです。
星見ライオンの占星術研究所
そしてわかりやすく紹介されているサイト
はこちらです
星なす流☆星読み備忘録

私は、これに独自のサビアン占星術的
解釈の見方も加えて紹介していこうと思い
ます。

下の図が私の
2018年9/21~2019年9/20
までの運勢を示すソーラーリターン図です。

このソーラーリターンズでは出生図を使い
ません。そして今自分が住んでいる場所で
出します。私は滋賀県で9月21生まれの
乙女座太陽27.78度です。
この図では、私が長年愛用している
スターゲーザーのホロスコープで出す
度数が出てこないので近似値28度という
事になります。
つまり今現在の住所と出生時の太陽の度数
だけあれば作成できるのです。
いたって簡単ですよね。

出生の太陽の度数と小数点以下まで
会わせられる場合は、是非アセンダントと
Mcをご覧ください。
私の本来の太陽の度数と少しずれている
ので、この場合のあんみんの運勢を見て
みましょう。
ソーラーリターン法では誕生日から誕生日
までの運勢をみますので、今年のあんみんの
この度数での運勢という事になります。

アセンダントは今年の基本的な性質を
見ます。
まずはサインとサビアンシンボル、そして
在泊天体のサビアンシンボルをご覧下さい。

アセンダントは蠍座なので、今年は身近な
人との縁が深まる時ですね。
アセンダントのサビアンシンボルは
蠍座18度
「豪華な秋色の森」
で収穫を示すシンボルです。
これまでの成果や望むものを手に入れたり
できるという事です。
(これが私の本来だったらいいのに、
でも度数がぴったりの図では乙女座12度
「ベールをはずされた花嫁」ですので、
自分の本来の姿が人の知るところと
なるということです。まあ確かに
ブログでいろいろ自分の事話してます
から当たっているが)
そして在泊の天体は木星で、アセンダントの
ポジティブな意味を深めて、強調して
くれるという事です。
そして木星のサビアンシンボルは、
蠍座21度
「職務放棄兵士」
です。
これは今、会社をやめている状態なので、
ぴったり一致していますね。
(アセンダントやMcや月以外は、度数が
少しずれても変わりませんので。)

ということで、このソーラーリターン法
でのホロスコープのあんみんの、
今年の運勢の基本は、収穫の年で、
身近な人との縁が深まり、あまり
仕事に熱心でないという事になるわけです。
あとアスペクトもみてもいいでしょう。

そして仕事や社会的評価を示しているのが
Mcですね。
サインは獅子座で自己アピールや創造力を
示しているので、自分を積極的にアピール
して、正解だという事です。
そしてMcのサビアンシンボルは、
獅子座25度
「砂漠を横切るラクダ」
です。これは、孤独であっても力強く自分
の道をいくという事です。
というわけで、このホロスコープのあんみん
は、今年独立精神に満ちて、個人の力
で進んでいき、自己アピールをしていくと
いう運勢だということです。

そして上でご紹介しているサイトでは、
月も重視されています。ですが私は、
月については独自の解釈をしています
ので、それに従っていうと、月は、
無意識のうちに引きつけられる
エネルギーだという事です。本人に
強い目標がなく、日常の生活に流されて
いれば、月の影響を無意識に受けて
しまうという事です。

月のサビアンシンボルは
水瓶座13度
「バロメーター」
です。これは物事を常識など一般的な
見方で判断するという事です。
つまり無意識に日常に流されていれば
自分のオリジナルの考え方やアイデアを
生み出せなくなり、まわりに会わせて
ばかりになるという事です。

おおまかな運勢は以上ですが、あとは
天体の在泊しているサインやサビアン
シンボル、またはハウスのサインなどを
出生図での読み方通り、解釈していけば
いいという事です。

ただ太陽だけは、全くサインとサビアン
シンボルが同じになるので、アスペクトや
ハウスなどで、読み取ります。
もちろん金星、土星、火星、天王星
などは、今年の自分をどう活かすか
という事を示してくれるので、サインや
サビアンシンボルで吟味してください。

出してみれば、かなり当たっている事を
実感できる方法だと思います。

では(^^)

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神秘のオポジションイラストその9         宇宙からの遺伝子サビアンシンボル


これはご覧の通り、宇宙の意識を示す
獅子座7度の「空の星座」が、やはり
宇宙の遺伝子を地球に送り込み、
水瓶座7度の「卵から生まれた子供」
で生命体となるという事です。
つまり宇宙人の遺伝子が、地上で生命を
受けるというアスペクトになっています。
オポジションが表裏一体で対称的な
アスペクトという事でいえば、とても
よく表現されていることになります。
もちろんサビアン占星術の通常の解釈と
しては、高度な文明の意識がもたら
されて、新しい世代が生まれるという
意味になりますが、そのままの意味と
して捉えてもおもしろいと思います。
神秘研究家の間では、すでに人類の中に
宇宙人の遺伝子を持った人々が、多く
存在していて、地球人の中に紛れ込んで
いるという話も、当然のようにあります。
それをそのままサビアンシンボルが読み
取ったとしても、間違いではないのかも
しれません。サビアンシンボルは真実を
投影するシンボルですから、可能性と
してあるかもしれないという事です。

ではまた(^^)/

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