霊や憑依は怖いものではない!いまわの際に残した魂の念が残った意識の一部というだけ


この記事は
霊的領域を科学すると真実が見えてくる!
東日本大震災で30人の霊に
憑依された霊体験をお持ちの方から
学べた事とは!?

の続編です。

前回、霊的感知能力が非常に高い
仙台在住の「高村英」さんの
その幼少期からの霊体験をご紹介
しましたが、今回は、その霊体験に
大きな転機が訪れたという事についての
話になります。

その転機とは、あの2011年3月11日
の東日本大震災です。

私が時間のマトリックスの解明記事で、
タイムスリップ現象を引き起こした
くらい、電磁界異常が起こった時だと
いう事ですが、その事はこちらの記事で
取り上げて解説しています。

記事では、強力な電磁界異常が起こると、
時空のゆがみが生じ、タイムスリップ、
時空転移などの現象が起こりやすくなる
という事を説明していましたが、それは
私たちの安定した、現実感覚や
ボディマインドでの時空感覚も狂わせる
という事でもあるのです。

それが今回取り上げている霊的な感知
能力の高い、高村英さんの身にも起こった
という事です。

観ていきましょう。

『』内は全て、こちらの本からの引用
です。

〈「死者の告白
30人に憑依された女性の記録」

      奥野修司著
         講談社刊〉

『高校生活は自由気ままでしたね。

とはいっても不良ではありません。

成績は上位をキープしていました。

本当は理系の大学で学びたかったの
ですが、金銭的に無理そうだったので
諦め、自分で働いて学費を払える
看護師の学校に行きました。

学校を卒業すると派遣の看護師になった
のですが、その3年後に東日本大震災が
起こったのです。

3月11日の夜は、職場の上にラジオを
置いてみんなで聴いていました。

そのラジオから、仙台の荒浜に200人から
300人の遺体が上がったというのが流れ
たんです。

それを聴いた瞬間、震災関係の情報は全て
シャットアウトしようと決めました。

こういう体質なので、テレビやラジオを
観たり聴いたりしても(霊を)拾ってしまう
んです。

これは今でもです。

だから、わたしには震災に関する知識は
ほとんどないのです。』

私も、現在の日本の剣呑な社会情勢に
ついて、ネガティブな情報を発信して
いるので、こちらの高村英さんのような
敏感な体質と感性の方には毒なのかも
知れませんね。

霊的な感知能力の高い方は、敏感な
体質と感性の持ち主が多いように
感じます。

私は繊細で敏感な感性の持ち主ですが、
霊的な感知能力に関しては、非常に
鈍感な体質なようで、霊的な体験
というのは、ほぼない感じですが、
ネガティブな記事を書いている間は
ネガティブな霊を引き寄せているの
かもしれません。

ツイッターなんかでは、そういう意味で
かわいい動物の画像や動画、美しい
自然の光景なども拾って、リツイート
するのも、そういう意味で、救いの
発進となっていると感じるからですね。

さてこの震災以降、高村英さんの
霊体験がどのように変わっていったかを
観ていきましょう。

震災後しばらくは、小さな変化で済んでいた
ようです。
その後というのは震災後という事です。
派遣の介護(施設)の仕事をされていた
という事です。


その後、働いていた介護施設でこんなことが
ありました。

ホールには食事をしたり休憩したりする
テーブルがあります。

ある日、遅い時間にそこへ行くと、誰も
いないのに、あるテーブルから首が出ている
のが見えたんです。

あれ、帰らなかった人がいるんだと思って
近づこうとした瞬間、これは良くないと
感じて踏みとどまりました。
でも、目が合ったものだから、これは目を
そらしたら負けると思い、向こうが
消えてなくなるまでずっとにらみ合った
ことがありました。

朝は利用者さんが来るのを玄関で迎える
のですが、その中には利用者さんじゃ
ない人も何人かまじっているのです。

そんなことがあって、そこは辞めました。

でも、直接の理由はそれではありません。

その施設で私の足元を300匹ほどの
ヘビがすり抜けていくのを見たのです。

私にとって、ヘビや狐があらわれる
というのは予知夢と同じで、何らかの
凶事の予兆です。

そういうことがあると必ず一週間以内に
何かが起こります。

子供の頃からそうでしたから、不思議に
思ったことはありませんでした。

だからすぐ辞めたのですが、ただこの時は
1週間経っても何も起こらなかったのです。』

ヘビが300匹もすれ違うなんて、本当に
びっくりする現象ですね。

この後、ようやく震災後での大きな変化が
起こり始めたのです。

『震災の翌年の5月に入ると、違和感
というか、自分の感情なのに自分
の感情ではない感覚がどんどん強く
なってきました。

高熱にうなされているわけでもないのに、
身の置き所がないというか、うまく
言葉で説明できないので「何か変だ」
としか言えないのですが・・・・。

頭痛がする時もあれば目眩がする時もあり、
感情はジェットコースターのように
不安定でした。

死ぬ理由もないのに、常に希死念慮
(死にたいと願うこと)がついて回る。

体が重くて、典型的な鬱の症状です。

母に「死にたくないのに、すごく死にたい。
わたしの頭がおかしくなった」
と泣きながら話したこともあります。』

自分の感情が自分のものではない感覚、
勝手に鬱の状態が続いてしまう。

もちろん自分を消え去らせたい。

などという感覚は、かなり多くの人が
経験してきている事ではないでしょうか?

私も多少の感情の浮き沈みはありながら、
ずっと鬱の状態が都合10年ほども
続いていた事もあり、これは運気のせい
だろうと振り返り、思っていました。

ですが、そういう状態が果たして、自分
自身だけで続くものだろうかと考えた時、
ネガティブな霊の影響も少なからず
あったのではないかと、この高村英さんの
証言を観ていて思います。

彼女には、霊は身近でいつも、見えている
状態なだけで、私たちのまわりにも
当然霊は存在していて、私たちは、それを
観る事ができていないだけだとも思える
のです。

となると、元気になろう、明るくなろうと
する自分のそばに、その感情の足を引っ張る
ネガティブな霊がいたとしても、全く
不思議ではないという事だと思うのです。

高村さんは、より霊的感覚が鋭敏だったから、
そういう霊の影響が特に強く、震災後の
変化で、より自身を保護する膜・バリアー
が失われて、強くまわりの霊の影響を受ける
ことになったのだろうと推測できます。


違和感が異物感に変わるのはすぐでした。

それまでになんとかコントロールできて
いた霊も、完全にコントロールできなく
なりました。

何人もの「他者の声」がいつも頭の中で
響いていました。

とにかく人の声があちこちから聞こえて
くるのです。

わたしのうしろに、霊が長蛇の列を
つくっている感じです。

そういえば、あの頃は仙台市内のどこを
歩いても、霊を連れて歩く人が多かった
ですね。

このように我々には見えてなくても、霊
は身近にあるようで、特に震災後の
仙台市は、まだつい最近まで生きていた
人たちの霊が、たくさんさまよっていた
という事なのでしょう。

ただし、高村英さんのような、高い霊的
感知能力がなければ、霊を見れないし
また霊からの影響も、ほぼないという事
なので、全く恐れる必要はないと思います。


それまでは死者の霊がわたしの中に入って
来ようとすると、スイッチを入れる感覚で
蓋をすればシャットアウトできていたのに、
それができなくなっていました。

理由は、あまりにも大勢の霊が押し寄せた
からでしょう。

その時本心から怖くなりました。

病院に行けばきっと精神病にされて
しまいます。

というより、そのことで自分自身、
病気じゃないかと思うようになった
のです。』

このときの高村さんの回想を御覧に
なってもおわかりのように、高村さんは
自分の通常の感覚が、人と全く違う
ことに気づいていたので、病気のせいかも
知れないと思っても、やはり霊のせいだと
いう確信があったのだと思います。

あくまでも謙虚に自分を見つめていて、
霊が見えるから、特別優れていたとか
人に自分を高く評価してもらおうなど
とは微塵も思わない人だったという事が
これでわかりますね。

それで精神病にされた場合、どういう事
になるかは、直感で非常に悪い方向に
なるともわかっておられたのは救い
だったと思います。

なぜなら西洋医療詐欺は、精神病の
対処にも、その危険性がより強く
示されていて、病院の精神科や精神病院
に入ると、危険な副作用満載の精神薬で、
廃人同様にされるのが規定コースという
事が真実だからです。

その事は当ブログでも再三取り上げて
いましたが、こちらびんぼさんが
ツイートで、存分にその危険性を発信
し続けておられます。

精神科・精神病院だけでなく、とにかく
精神薬そのものを処方されるのは絶対
避けた方が良いという警告ツイート
です。


@binbou415

[精神薬に手を出すな]
精神科じゃないから大丈夫は間違い。

心療内科、心のクリニック、
メンタルクリニックも同じ。

入院設備がないだけの話。
基本覚醒剤漬けで、治してる素振りで
一生通わせます。

飲むたびに化学的ロボトミーですから
廃人・自殺一直線です。


自分が自分でなくなっていく中で、
なんとか自我を保ちながら「除霊」を
してくれるところをさがしました。

いろいろと電話をしたのですが、値段が
高額だったり「そういうのはやってません」
と断られたりで、とうとう行き詰まって
しまいました。

そんな時にパソコンで、「宮城 除霊」
と入れると、栗原市の通大寺がトップに
あらわれたのです。

なぜ通大寺がトップに出てきたのか、
今でもわかりません。

でもその瞬間、「ここだ!」と思いました。

電話をすると女性が出られ、すぐに
住職さんから折り返しの電話がありました。

来てもいいという返事に安心したのでしょう。

ぎりぎりまで踏ん張っていた力が抜けると、
向こうの世界から大勢の霊が一気に
わたしの中に入ってきました。

今まで頑張って閉めていた扉が、とうとう
開いてしまったのです。

次第に自分が自分でなくなっていくのが
わかりました。

その時はもう、息も絶え絶えでした。』

ここでこの本のもう一人の主役といえる
通大寺の金田住職が登場します。

著者と看取りの医師とのご縁から、個人的
な知り合いとなった金田住職でしたが、
「除霊」を専門としている方でもなく、
求めに応じて、人助けという役割を
買って出てくれる方という事です。

著者の取材では、東北の古刹(古い寺)で
除霊・浄霊をする事は、珍しい事では
ないそうです。

金田住職の証言ものちほど取り上げさせて
いただきますが、霊という存在に
こだわらず、あくまでも救いを求めて
きた人を助けるとい一念で、儀式を
行うという姿勢は、一貫されている
ようでした。

次からは著者の視点からの回想と高村
さんの証言での体験記になります。


2012年6月だった。

家族に伴われて通大寺に到着したものの、
高村さんは朦朧としていた。

足取りもおぼつかず、倒れ込むように
通大寺の応接間に入った。

金田住職が高村さんの家族から家系
などを聞いていたが、次第に話し声が
遠くなったと思ったら、高村さんは
意識を失ったらしい。

テーブルの上に身を投げ出して身を
投げ出してぐったりしていた。

「これは駄目だ。

すぐ本堂に行こう。」

そんな声がかすかに記憶に残っている
という。

高村さんは「ああ、自分は死ぬんだ」と
思ったというが、かといって体を
動かす気力もなかった。

立ち上がることもできず、両脇を
抱えられて本堂に向かったが、その途中で
憑依した霊が次々とあらわれるらしく、
高村さんは顔をゆがめたり引きつらせたり
、尋常な状態ではなかったという。

家族はただ茫然とそれを見守るしかなかった。

本堂にたどり着いたが、なぜかバリアが
張られたかのように、彼女は本堂の敷居を
跨ぐことができなかった。』

これは、浄霊・除霊を行う本堂のような
ところは、霊たちにとって、自らを
強制的に別の場所のところへ向かわされる
という感覚をもたらすという事なのだと
思います。

つまり本堂時自体が、結界を張ったような
場所になっていたという事の証左だと
思いますね。


住職も初めてのことだったから準備に
手間取ったのだろう。

慌てて袈裟を纏いながら駆けつけ、彼女
の手を引いてようやく本堂へ入った。

この日は高村さん本人の話を傾聴
できないまま、こうして「ぶっつけ本番」
の儀式が始まった。

最初にあらわれたのは津波の霊たちでは
なかった。

「当時のことははっきりと覚えていない
のですが、10歳くらいの女の子、
赤ちゃん、17歳の高校生、夜の仕事を
している若い女性、それにヤクザの
男性が入っていました。

あと、猫も入っていましたね。

ヤクザがいるせいで、足を引っ張られて
成仏できない、このヤクザをどうにかして
ほしいという声が聞こえてきました。』

このように高村さんには一度に何人もの
霊が入ってきていたようです。

そして気づきのポイントがいくつか
あるのですが、その霊どうしもまた
作用を及ぼしあっているという事。

そして成仏したいのにできないと思って
いる霊もいる事などから、自分の事を
ある程度理解している霊も存在している
ことなどもわかってきました。


若い女性と高校生は比較的対話が
できるので、住職さんがいろいろ話を
してお経を読み始めたのですが、
いきなり10歳くらいの女の子が
あらわれたんです。

『ワッ』と泣きながら『助けて、溺れる!』
と叫んだかと思うと、今度は
『助けて、お母さん、助けて!』と
手を上げて住職さんにすがりました」

高村さんの叫び声を高村さん自身の叫び
だと思ったのか、住職は「大丈夫だよ、
英ちゃん大丈夫」と声をかけながら
状況を把握しようとする。

「助けてあげるから、どうしてほしいの?」
と金田住職が尋ねると、「足が、
足が~!」と悲鳴をあげるばかりだった。』

これが高村さんに霊が憑依した時の様子
です。

外からは、高村さん自身が叫んでいる
ようにしか見えていないという視点が
必要ですね。

霊が高村さんの口を通して叫んでいた
というのが実際だったのですが、それを
わかっていたのは高村さんだけだった
という事ですね。


どっちの足か忘れましたが、
『足首を摑まれてる。溺れちゃう』
とか言った気がします。
住職さんが『足か!ここか!』と言って、
足首をぎゅっと掴んだ瞬間、いきなり
人格が変わって、ヤクザの男に変身
したのです。』

変身というより、今度はヤクザの霊に
高村さんが憑依されたということ
ですね。

ここで大事なポイントがあります。

女の子が亡くなった時と場所は、
そのヤクザが亡くなった時と場所と
全く関係がなく、高村さんの身体
また霊体を通じて、二つの異なる
時空の存在の霊が、絡み合って
しまっていたという事なのです。

時空が同時に存在しているという私が
再三ブログで説明した視点がなければ
混乱するだけだと思いますが、時間が
存在しない霊的領域では、時空の異なる
由来の霊どうしが共存し、干渉し合う
事がこれでわかるという事になります。


「誰だ、てめえ!その手を離せ!」
ドスの利いた声が高村さんの口から
飛び出した。

この頃は家族もまだ記録をつけて
おらず、彼女自身もパニック状態に
近かったから記憶もそれほど定か
ではなかった。

これは後日、その場にいた家族から
聞いたそうだ。

ただ、女の子は今風の恰好ではなかった
ので、ずっと昔に亡くなったのでは
ないかという。』

ここにも時空を超えて存在する霊の
証拠が示されていましたね。


ヤクザの霊によって高村さんの魂が
体から追い出されると、彼女は
まるで幽体離脱したかのように浮遊し、
全身びしょ濡れのヤクザが女の子の
足首を掴んでいるのが☟の方に見えた。』

これは、臨死体験でもそうなのですが、
魂が肉体から離れる時に、やはり上空
から自分の身体を見るという状態に
なるようで、高村さんも同様に上から
自分に憑りついた霊を見れるという事
です。

大事なポイントは、その霊の様子は
完全にその霊が亡くなった時点での
姿で高村さんには見えていたという事
で、ここで時空を超えた体験を高村
さんがしている事にもなります。

魂のレベルでは、そのような感覚が
得られるという事ですね。


「それからは『てめえは誰だ!』とか
『この野郎!』みたいな乱暴な言葉遣い
が本堂中に響き渡っていました。

誰が声を出しているかって?もちろんヤクザ
の声が出しているんですが、実際には
わたしの口からです。

わたしの意識はというと、憑依されると魂
だけの存在で、わたしの体を借りたヤクザ
が怒鳴り散らしているのように見えたと
思います。

ただ、わたしからは住職さんたちが
見ている世界は見えませんから、あとで
聞いて知りました」

金田住職がヤクザをなだめているのが
聞こえてきた。

「住職さんとバチバチやりあってるのを
聞いていると、どうもヤクザの男性は
仲間に裏切られて海に沈められた
みたいなことを言ってました。

それが悔しくてしょうがないらしく、
その恨みつらみを延々と住職さんに
吐き出していました」

この時の回想で、住職さんは死ぬ思いを
したらしく、なんと住職のすでに
亡くなった家族の霊があらわれて、
高村英さんを責め立てた事もあった
ようですね。

もちろん彼女はひたすら謝った
という事です。


ただそれ以上にわたしも寝ていなかった
と思います。

だって日中、家にいる時にヤクザの
ような男が出てきて、もし誰かに
見られたら『狂人』と思われかねないし、
家族にどんな迷惑をかけるかわかり
ません。

なにせ、常に亡くなられた誰かしらが、
それも数人、私の体にいるのです。

そういう人たちが出てこないように、
全神経を集中していました。

そして、家族が帰るまで待って、家族に
運ばれて住職さんのお寺に駆け込む
という、当時はそんな毎日でしたね。」

さてここからが今回の一番のテーマ
の高校生の男の子の霊につながって
いきます。


ヤクザはいなくなった。

住職がどうやってなだめたのか
はっきりと覚えていないそうだが、
気がついた時にはヤクザの霊は
高村さんの体から消えていた
という。

「お経を唱えてヤクザがいなくなった
と思ったら、今度は17歳の高校生と
夜の仕事をしている女性、そして猫
まで順番にあらわれたんです。

この高校生の男の子の霊が。彼女の
心を動かしたのだという。

夜の仕事をしていた女性は、男に
強要されてドラッグに手を出したが、
やがてドラッグ買うお金欲しさに
体を売るようになり、それも行き
詰まって自殺した霊だった。

10歳の女の子の霊は、「大好き
だったお父さんのところに行きたい」
というので、住職は「お父さんの
ところへ行けるようにお経をあげる
からね」と言うと、女の子は納得
したらしい。

そしてこの女の子と入れ替わるように
あらわれたのが17歳の男の子
だった。』

浄霊・除霊のためのお経がどんなもの
かは取りませんが、まず霊の言葉や
要求を聞き、霊に納得してもらつた上
で、素直に霊がお経を聴ける状態に
なってから、お経を唱えると浄霊・
除霊ができるという流れが一貫して
いるようです。

となるとお経にはそういう力があると
理解できますね。

言霊には、霊力があるという事も。

さて17歳の男の子が入ってきたわけ
ですが、こちらが今回の最大のテーマの
話になります。


「この子は部活の朝練に行く途中で、
車にはねられて死んだんです」と
彼女が言うので、僕は「どんな部活
だったんですか」と何気なく尋ねた。

「・・・テニス部でした。中学の時は
水泳部だと言ってました」

「その高校生が入ってきた時はわかった
んですか?」と僕き尋ねた。

「ヤクザとか若い女性もいつから入って
いたかわからないんです。

その男の子も震災の前から入っていた
と思うんですが、はっきりと覚えて
いないのは、震災前は上手くコントロール
できていて、普通の生活を送れていたから
意識していなかったのだと思います」

コントロールというのは高村さんの表現を
借りれば、ガラスの瓶に蓋をするような
もので、霊が体に入ろうとしたら蓋を
して入られないようにシャットアウト
することだという。

彼女はこれを「スイッチを入れる」と
表現した。

しかし震災以降、これができなくなった
そうである。

「ある時、ニュースで彼の事故を見たんです。

朝練に行く途中で亡くなったと。

その道を通ったことがあって、きっとあの
事故で亡くなった男の子なんだろうなと、
なんとなくわかりました。」

震災後に霊が入らないようにするスイッチ
がうまく入らなくなったというのは、
震災で、使用された海底の核爆弾や、
福島原発事故で使用された小型核爆弾
の影響や、地震・津波などの影響で
地上の安定した電磁界が崩壊したため
電磁気異常が、仙台在住の高村さんの
霊力も狂わせたという事になりますね。

電磁界異常で時空が狂うというのは
こちらの記事で説明していました。

時空転移という現象は、霊的な領域
にも影響を与えるものだという事
です。

なぜなら霊的領域では、時間は同時に
存在しているので、物質界の時空の
狂いは、霊的領域の安定も失わせる
事になると思われるからです。


通大寺の本堂で、彼女の中の高校生に、
金田住職が何かを尋ねていた。

「その日は昼間の明るい時間帯でした。
わたしは体をとられていたので見て
いただけですが、男の子は正座して住職
さんと向き合っていました。

長い沈黙の後、男の子がこういったんです。

『自分はいいんです。家族も供養して
くれていますし、自分の死にも納得
しています。

ただ・・・・・』。

男の子の言葉を待つのももどかしく、
住職が『なんだ?』と尋ねました。

わたしはそれを聞きながら、この子は
よっぽど強い心残りがあるんだ、
わたしの体に入ったのは、そんな心残りを
この世に残しておきたくなかったから
なんだ、
と想像していました。

すると男の子は、嗚咽を漏らしながら
こう言ったのです。

『おにぎりが食べたい!』

住職さんは飛び上がるように驚きました。

『え、おにぎり!?』

と声を上げ、わたしも
『なんでおにぎりなの!』
と叫びそうになりました。

おにぎりぐらいなら、わたしだって握って
やるよと思いましたが、男の子は
『お母さんが握ったおにぎりがいい』
と言ったのです。

住職さんはすぐ気がついたのでしょう。

奥さんを呼んで、急いでおにぎりを
握ってほしいと伝えました。

奥さんは台所へ走っていったかと思うと、
大きなおにぎりを2個持ってこられました。

そして『さあお食べなさい』とわたしの前へ
、いや、その高校生の前に置いたんです」

高校生の男の子は、一口ずつ味わうように
おにぎりを食べた。

「そのおにぎりの、まあ、美味しかったこと。

あれほど美味しいおにぎりは生まれて
この方なかったと思います。

あの味を超えるおにぎりは一生ないかも
・・・・。

本当に美味しかったんです。」

僕はまたここで混乱してきた。

彼女という人物がいて、彼女の中に
高校生の男の子の人格がいる。

高校生が美味しいと思ったらしいが、
だからといって、彼女も美味しいと
感じるのだろうか?

「わたしも不思議なんです。確かに
わたしが食べているのですが、その男の子
に体を貸しているので、その時は
男の子がおにぎりを食べている映像
だけなんです。

わたしの目には高校生の男の子が
おにぎりを、泣きながら口いっぱいに
頬張って食べている姿しか見えて
いませんでした。

ところがその子が体から出て行って、
わたしが自分の体に戻った時に、
『なんて美味しいおにぎりなんだろう』
と、初めて美味しかったことを感じました。」

ここも凄く重要なポイントがあります。

私たちの五感の中でも、味覚や嗅覚
などは、より身体的感覚としての
意味合いが強く、霊的な領域では
つまり霊体のままでは、味覚や嗅覚が
働かないという事です。

これは臨死体験者の証言にも多く
みられた事で、臨死体験の間は見る事も
聞く事もできたけど、味覚や嗅覚は
働かなかったという事です。

そして、心残りがお母さんのおにぎりを
食べることだったという男の子は
霊的領域では食べる事も味わう事も
できないので、どうしても高村さんの
体に入って、それを経験したかった
という観方もできますね。

男の子本人には、そこまでのメカニズム
の意識は全くなかったとはいえ、結果的に
高村さんの体に宿っていたことで、
その体を借りて、おにぎりを味わう
事ができたので、男の子の霊の心残りが
浄化されたという事です。


「住職さんが『朝の部活に行く時に、
事故で亡くなったと言ってたな』と
しんみりと尋ねると、高校生の子は
泣きながら『うん』とうなづきました。

『そうだよな、母ちゃんが握って
くれて、まだ温かかったんだよなあ』
と住職さんが独りごちるようにいうと、
その高校生は『うん、うん』と
うなづいていました。

住職さんと奥さんはボロボロ泣いて
いたようです。

彼が言うには、お昼のお弁当とは別に、
部活が終わった後で食べるようにと、仕事
があるにもかかわらず、お母さんは朝練の
男の子に合わせて毎日早起きしてお弁当と
おにぎりをつくってくれてたんだそうです。

でも事故で亡くなったため、そのおにぎり
が食べられなかったことがずっと心残り
だったんだと・・・・。

そう言っては、泣きながらおにぎりを
食べていました。

本当においしかった・・・・。

あのおにぎりの味を知ったら、こういうことが
あっても不思議ではないと思ったんです」

おにぎりを食べ終わると金田住職は男の子の
名前を呼び、
「お経を詠んでもいいか?もう行けるか?」
と尋ねた。

高校生は「うん」と確かな声で返すと、
「ありがとうございました」と金田住職と
奥さんに向かって深々と頭を下げた
という。』

なんという礼儀正しい、男の子の霊で
しょうか。

私たちは霊というと、この世に怨念の
ようなもので縛られているように
想いがちですが、とても純粋な
お母さんとおにぎりへの想いから
この世にとどまっていたこの少年の
ような霊もあるのだという事を
これで理解できましたね。

このあと、金田住職のお経と儀式で
17歳の少年は、浄化されて、いくべき
ところへ行ったという事です。

その儀式の部分は省略しますね。


高村さんは、赤ちゃんを抱っこする女性と
、猫を抱きかかえる高校生が離れて
いくのをぼんやりと眺めていた。

その時頭から熱湯(実際には冷水。酒水)
をかけられて「はっ!」と気がつき、
光がないか、慌てて暗闇の中を
探しまわった。

そして3人と1匹を、遠くに見つけた
光に向かって、そよ風に乗せるように
ゆっくりゆっくり導いていった。

光の前に来ると、全員が彼女の体から
出て光の中に消えていった。

その時、住職に方を叩かれているのに
気づき、ようやく自分の体に戻った。

眠りから醒めたように目を開くと、
事態の推移を見守っていた全員が
彼女を見つめ、
「おにぎりかぁ~!」

感動したかのように言った。』

三人と一匹の猫は同時に、光の中へ
浄化されて行ったという事ですが、
この光は、臨死体験者の多くが証言
しているように、天国であったり
楽園であったりするものと同様のもの
だと思います。

もちろんそれは私の見解でいえば、
ワンネスの領域の意識になるという
事になります。

それは霊が消えたわけではなく、個人
の意識である魂から、全てと一つで
ある本来の究極の意識にランクアップ
しただけという事でしょう。

もちろんそのワンネスは、個人の意識を
消したりはしないので、魂の状態と
ワンネスの状態の両方が意識できる
状態になったという理解をしています。

ただ重要なのは、この世に未練を
残さない状態でないとワンネスの
領域にはいけないだろうという事
ですね。

そしてこのおにぎりを食べたいと
言った少年の霊での体験から、高村
さんは、霊が確かに存在するという
確信を得るに至ったのだという事が
次になります。


霊が見えたり、体に入られたりと、
そんな得意な体質を、彼女は
「病気に違いない」

「いや病気じゃないかも」と、自ら答えが
出せないまま揺れ動いていた。

そんな時に、「母がつくったおにぎりを
泣きながら食べる高校生があらわれたん
です。

それを見て、これはわたしが病気だから
じゃないんだ、本当にあるんだという
思いが強くなりました。

そして、あなたの息子はちゃんとおにぎりを
食べたと、いつも感謝していたんだと、
お母さんに伝えたくなったんです」と
言った。

もし病気じゃないんだったら、同じように
霊的な現象にあって困っている人たちに
手を差し伸べられないか、彼女は
そう考えるようになったという。』

これで高村さんが、私たちの表現で言えば
特別に優れた霊媒体質の持ち主である事を
自覚するようになったという事です。

今回の記事では、高村さんの霊体験から
さまざまな学びを得る事ができました。

しかし、さらなる体験が彼女を待ち
受けていた事については次回の
記事という事で。

『しかし、これは彼女にとってまだ序章に
すぎなかった。』
“『』内全て
出典:「死者の告白
30人に憑依された女性の記録」

      奥野修司著
         講談社刊”

ではまた(^^)/

いつもありがとうございます(*^_^*)

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