臨死体験研究の先駆者ムーディ氏の過去生体験は原人時代にもさかのぼった!


この記事は
前世だけでなく、何度も繰り返す輪廻転生の
証明か?退行催眠で体験する過去生とは?

の続編です。

前回の記事でもご説明したように、
幼少の頃に、前世の記憶が
残っている事例と違って、成長した大人
などが、「退行催眠」をかけられる事に
より、過去世とおぼしき記憶を意識的
に「体験」するという事例をこの
シリーズではご紹介しています。
「前世記憶」というのは、幼少時に直前の
人生の記憶が残っているケースの事を
いうのであって、「過去世」という
言い方は、退行催眠で想起される人生が、
はるか以前のものであったり、複数回の
ものであったりするためなのです。

さて前回、臨死体験研究の第一人者である
レイモンド・ムーディー氏が、心理学者の
ダイアナ・デンホルム女史に、退行催眠を
かけられる事により、なんと九つの過去世
を、実際の時間では1時間の間に体験した
という事をご紹介しました。
その興味深い、過去世の体験のうち
いくつかを、またムーディー氏の著書から
引用してご紹介したいと思います。
これも、長いので、何回かに分けようと
思います。

「」内が引用で、~は中略の意味です。
またそれ以外は私の言葉です。

「  原人の頃

先史時代における私の過去世は、話す能力の
ない原人の時代のものだった。私は他の者
たちと共に、樹上に網のようなもので家を
つくって生活していた。
互いに助け合ってそれらの家をつくったの
である。
人々は集団で生活していた。そのほうが
安全だからだ。私たちはまた美を理解する
者で、美しい花を咲かせる樹木をとくに住居
として選んでいた。
私たちは人間のようではあったが、直立では
なく、身をかがめて歩いていた。果物を
採って食べていた。赤く、種の多い果物を
食べていたのを覚えている。ザクロのような
実だ。食べた感触は非常にリアルで、果汁が
私の頬をつたって落ちるのが感じられた。
嚙んだ種のはじける音も聞こえたほどで
ある。
 私たちは樹上高く住んでいたが、地上に
対し生命的な飢え渇きを持っていた。
樹の下に動物が現れると、皆衝動を感じて
そこに飛び降り、動物を捕獲した。私たちは
話すことができないので、感情表現を通して
のみ互いの思いを知った。
 退行催眠の中では、過去世にとどまるのも
移行するのも、自分では制御できない。
私は樹上生活を去り、やがて、別の過去世へ
と向かった。」

まずこれは過去世といっても、直前の人生
どころか、はるか太古の昔のようですね。
しかも現在の人類種とも違うような・・。
輪廻転生の思想は、古来から世界中に見られ
ますが、インドだったか動物に生まれ
変わるという説もあり、ピタゴラスも
動物への輪廻転生を唱えたりします。
もちろん人として生まれ変わる輪廻転生を
私たちはいくつも知っていてさらに別の
レベルの存在にもなる事から、動物のみに
生まれ変わるわけではないと思いますが。
それと、過去世を体験するといっても我々
は無限のタイムラインにあるので、ただ
一つの過去があるわけでもないので、
歴史的に正しいかどうかという言葉も
無効にあります。つまり「こんな過去も
ある」という事ですね。
太古の昔人類は、果物だけを食べていた
という説もいくつもあり、おそらく月の
到着までの時代は、そうであったのでは
ないかと思いますが、この時の原人で
あるムーディー氏は、動物も捕獲して
食べていたようですね。
感情表現で互いの思いを知ったという
のは、テレパシーに近いですが、原始的
な存在の方が、超能力に近いものを持って
いたのではないかと思います。
でも日本人は以心伝心が意外に得意な
民族として知られます。意識レベルが高い
といわれるのもそのためでしょう。
それと、この時果物を食べている時の
食感まで感じられたというのは、どれだけ
現実的な体験だったかを物語っています
ね。
さて次です。

「   おぼれ死ぬ

~私は老齢のたくましい男性となり、長い
銀髪と青い目を持っていた。
 私は大きな部屋で舟を造っていた。部屋
は長く、一方で川に面していた。
部屋の真ん中には、完成間近の舟が
あった。~
~私の3歳になる孫娘も一緒にいた。私が
舟の器具をいろいろ動かして見せてあげる
と、彼女はおどおどしながら見ていた。
 私は完成した舟を川に浮かべ、孫娘を
抱きかかえて、処女航行に出た。私たちは
楽しんでいた。
ところが、突然大波がやって来て舟を飲み
込み、転覆させたので、楽しさは恐怖に
変わった。私は舟の片側に振り落とされ、
彼女は反対側に振り落とされた。
 私は必死に彼女のほうへ泳ごうとしたが、
彼女は波にさらわれ、またたく間に遠くへ
追いやられてしまった。
彼女の姿が波間に消えた。私は水の中に
もぐり、必死に探そうとしたが、自分も
波に勝つことができず、あきらめざるを
得なかった。私は目の前で孫娘を助け
られなかった罪責に打ちのめされた。
 退行催眠中、私の恐怖は鮮烈なもの
だった。私の心拍は速まり、血圧も
上がった。自分を取り巻く水の音も聞こえ
水圧も感じた。初めての船出で可愛い
孫娘と、これからという彼女の人生を
失ったことを思い、私の悔やみは頂点に
達した。
 しかし、私自身も死が近くなり、臨死
状態に入ると、明るい光が私を包んだ。
その無上の生命的喜びが悔やみを一掃し、
私を圧倒した。すべてが彼女にとっても私
にとっても正しいことのように感じられた。
 そののち私は次の人生へ移った。」
“出典:「生きる/死ぬその境界は
           なかった」
     レイモンド・ムーデイ
      ポールペリー 共著
        矢作直樹 監修
         堀 天作 訳”

この過去世も興味深いものでしたね。
まず舟を見ただけで、おびえる孫娘は、
その舟がもたらす未来について、感じら
れていたとい事でしょう。ただ、それを
ムーディー氏であるおじいちゃんに
感情でしか伝えることができなかった
ということでしょう。
いつの時代でも子供、特に少女には、
超能力が備わっている事が多いという
事ですね。
そして彼女が感じていた恐怖の通りに
舟が転覆します。孫娘を助けられな
かった罪悪感に打ちのめされる姿と
いうのは、まさにムーディー氏の個性
だという事がわかります。彼の写真は
本などに掲載されていますが、とても
おだやかで、人の良さそうな性質が、
にじみ出ています。
そしてまた、退行催眠がいかに「現実
体験」であったかを物語るように、
おぼれそうな時の恐怖は、心拍数が
速まり、血圧も上がったことが感じ
られ、取り巻く水の音が聞こえ、水圧
も感じられたというように、本当に
まざまざと「体感」としていたのが
わかります。
 興味深いのは、おぼれた後ですね。
なんと退行催眠中のひとつの人生で
臨死体験をしたわけです。
明るい光が包み込み、無上の生命的
喜びが悔やみを一掃してくれたのです。
これは、まさしくおなじみの臨死体験の
一例です。どれだけ、本物の人生として
体験したか、これでわかろうというもの
ですよね。そしてまたここで重要な点が
あります、孫娘を思いやる気持ちが頂点
に達したというところですね。
確かに自分のあやまちで死なせて
しまったところは、大変孫娘に悪い事を
してしまったのですが、それが完全な
過失で、自分が予想もしていなかった事
であり、根底にあった気持ちは、孫娘にも
船遊びを体験させてやりたいという良い
感情から来ていました。そして孫娘を
死なせてしまった事を悔やみ、将来まで
奪ってしまった事で自責の念にかられて
いるわけですから、愛情のレベルとして
は、当然高いわけです。それが、やはり
過去世においても、臨死体験を呼び込み
、全てが肯定される至福の次元にいけた
という事につながったのだと思われます。
私が他の記事でも説明させていただいて
いる通り、愛情レベルが高い、つまり
意識レベルが高い人しか、高次の次元に
いく事はないという事をここでも裏付けて
くれたという事ですね。

さて今回二つほど、ムーディー氏の
退行催眠中の過去世についてご紹介
しましたが、それぞれやはり貴重な知識
につながります。

いつもありがとうございます(*^_^*)

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