確かな霊媒師が、演技やごまかしで霊との会話をしていない実例とは?


これだけ超常体験、超常現象、非日常的
知識など、神秘的なことならなんでも
取り上げてきたのに、意外にこの霊媒を
通じての、霊との交信というのは、あまり
取り上げてきませんでしたね。
催眠術もそうですが、やはり偏見を集め
やすいカテゴリーのような感じもする
からでしょうね。
だって、霊媒がその人の霊だと偽って
生きている家族に会いたいとかいうの、
一見霊媒の演技でもできそうに思われる
事が多いからではないかと思います。
でも懐疑派のコリン・ウィルソン氏が
取り上げるなら話は別です。胡散臭いと
感じたら、徹底追求して真偽を確かめよう
とする方なので、信用できますね。
今回は、同氏が心霊術に対して、再び
関心を向けた実例について取り上げます。
それは、亡くなった人がウィルソン氏の
知り合いで、霊が彼かどうか、はっきり
わかるという事例です。

では引用させていただきますが、まずは
ウィルソン氏の知人であるJK
(ジャクソン・ナイト)という人物とは
どのような感じの人なのかわかるところ
からです。

「」内すべて引用、~は中略です。

「私は一九六〇年から一九六四年にJK
(ジャクソン・ナイトは一般にこう呼ば
れていた)が死ぬまで、何度かJKに
会っていた。彼は、人が忘れようとして
も容易に忘れられない人物で、おおいに
「傑作」であり、優しい神経質な
エネルギーで泡立っていた。ウィルソン・
ナイト(引用注:ジャクソン・ナイトの弟)
はJKの習慣を正確に記述している。
「・・・興奮したしゃべり方と繰り返し、
おかしみ、謝意と称賛の誇張した表現、
そしてさらには、定義することの不可能な
半ばコミックな考えの微妙なひねり」。
これを読むと私は、初めてJKと会ったとき
のことを想い出す。温かく神経質で、
ぎくしゃくした握手、どちらかというと
高い正確な声が熱狂的に「おう、これは、
これは!よくいらしてくださいました!
私にとっても、これはとても鼻の高いこと
です!さてと!まさかとは思っていたん
ですが・・・」
云々という。ついには、こっちがいっぱい
くわされているのではないかと思うように
なるまで、この調子で続けるのである。
だが彼は人をかつごうとしていたのでは
ない。これが彼の自然な態度だったのだ。
したがって、私がウィルソン・ナイトの
原稿の中で、次の転写-(一九六五年の
三月、JKが死んでから四ヶ月後に
エクスターのある降霊術会で)
(引用注:転写とは霊媒の口を使って
話した事を、その場にいた人が書き取った
ものという意味らしいです。この時は
ドロシー・パーキンスという霊媒を通じて
、JKが語りかけたというものです。)
~を読んだときには、たちまちJKの
肉声が次の言葉を喋っているのをこの耳
で聞くような気がした。」

これで霊となっているJKという人物が
どんな感じなのか、わかっていただけた
と思います。彼は、人当たりがよく
人に対するサービス精神旺盛で、大げさ
のように見える態度や言葉で、相手への
親近感を惜しみなく伝えようとする
いわゆる、とーってもいい奴という感じ
の人ですね。
今回転写という言葉も、珍しいですよね。
私もこれ読むまで知りませんでした。
転写というのは、霊媒を通じて霊が
語った言葉を書き取ったものという事
ですね。
このときは、JKの弟であり、
ウィルソン氏の友人であった、ウィルソン
ナイト氏が書き取った転写という事です。
さてなんとなく、思い浮かべられそうな、
霊となったJK氏の言葉からまた引用です。

「なんてすばらしいことだろう、こうして
皆さんに話しかけることができて、しかも
死んでいるということになっているのは、
なんて、まあ、胸のときめくような
ことだろう。私はこれまでに一度か二度
話を交わそうとしたが、通じなかった。
 フィフィ(霊の案内役)はとてもよく
私を助けてくれ、どうしたらいいかを
教えてれるんだが、私はまだうまく
やれない、が、気にすることはない、
そのうちにこつを覚えるだろう。でも、
すべては本当に真実だったんだ、本当に、
そうであることが信じられないくらいに、
だがやっぱりそうだったのだ。まことに
美しい。
初めて霊界にいくとき、私はとても興奮
していたので、私があっちにいるという
ことを知らせるために私自身の存在を
感じさせようとしたんだ。すまないが、
私がディック(弟のウィルソン・ナイト)
にもっと私を感じさせることができ
ないんだ。が、そんなことは気にしない
、そのうちにやれるようにになるだろう。
こつを覚えるだろうさ。なんて
すばらしい、なんて胸がときめくことか。
私はこれまでにそっちへ行ってやって
みたんだが、どうも難しかった、予想
していたより難しいんだ、が、それでも、
フィフィの指導を受けて、もっとうまく
やることができるようになるだろう。
ディックによろしくいっといてくれ、
このお膳立ては気に入ったと伝えてくれ。
申し訳ないんだが、心で思っている
いくつかのことを言い終えることが
できないんだ、が、彼はいい奴だから、
やってくれるだろう。それは分かって
いるんだ。何かを組織したりすることに
かけては彼はすばらしい-私なんかより
遙かにましだ。私の心はどっちかという
とだらしないんだが、彼はとてもきちんと
した心をもっている。・・・
とてもとても素晴らしい経験だよ、
こうしてやってきて、この部屋で喋れる
なんて!ここはよく私がやってきて、
他の人たちと話をしたところなんだ。
今はあんたたちと話している。
 
 誰でも彼を知っている者にとっては、
これは紛れもなくJKその人である。
自分を卑下するようなユーモアといい、
説論調の話し方といい、彼以外の者では
ありえない。」

“出典:「オカルト」
       コリン・ウィルソン 著
         中村保男 訳
           平河出版社刊”

このJKという人物の霊は、ドロシー・
パーキンズという霊媒を通して、語った
という事ですが、それをコリン・
ウィルソン氏の知人でありJKの弟でも
あるウィルソン・ナイトのために、
ミス・K・ニールという人が、速記で
書き取った転写が、上の言葉です。
これは、そのJKという人物だと、
私にもとてもよくわかります。わかり
すぎて笑いが涙まじりにもれてきま
した。愛すべき人物だし、彼は愛情
豊かな人物ですね。
またこれほど本人らしさがあらわれている
言葉もないでしょう。さらに私にも
似ているからわかるのです。本人で
なければ出せない味というものが
あって、私のくどい文章の書き方は
誰にも真似できないものであるように
(いや頼んでも真似してもらえない💦)
この彼の言葉も、絶対に他人では不可能
だという事がよくわかります。
また彼が、この霊媒の口を通して語れる
ようになるまで、フィフィの指導を
受けていたという事ですが、このフィフィ
というのは、霊界での彼の守護霊のような
存在だろうと思われます。
つまり、霊となったJKが、この世と交信
するためには、霊媒の力だけでなく、霊
である彼の方にも、なんらかのテクニック
が必要だということを示唆しているという
ことです。
またこのシリーズの次回で、彼がいる霊界が
、天界のようなところであるという事を
ご紹介しますが、このときも、美しい
という言葉で、自分の今の状態というか、
環境を伝えてくれています。
つまり、臨死体験者の経験するように、
霊界は、居心地がいいところのようです。
特に彼のような人物にとっては、という
意味で。
彼は自分の弟ウィルソンナイトを愛称で
あるディックと呼んでいます。
自分の弟のことを語り褒めているところは、
いかにも弟思いのいい人であるJKの性質が
よくあらわれていますよね。
コリン・ウィルソン氏が、自分も実感できる
JKの事例に出会って、また心霊術に興味を
持つようになったという事です。
JKが、伝えてくる霊界の様子などは、
とても貴重な知識となるので、その事を
JKが今度は弟のウィルソン・ナイトの
出席した交霊会にあらわれて語った
言葉から学べます。

それは次回にご紹介させていただくこと
にしますね(^^)/

いつもありがとうございます(*^_^*)

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