センゴク権兵衛

おととしだったか、かなり久しぶりに漫画
喫茶にいきまして、「センゴク」という
漫画に出会いました。これは!と思って
読み進めるうちにひきこまれ、立て続きに
3巻まで読んでしまいました。
もともと時代小説ファンで、特に大河
ドラマで「真田丸」をやるより先立つ事
15年以上くらい前に親友に薦められて
読んだ池波正太郎著の「真田太平記」
文庫全12巻を読んで以来、数多くの時代
小説を読んで、また戦国時代に関する資料
なんかもたくさん読んで研究して、これぞ
戦国時代オタクという手前までいくような
勢いでした。なにぶん生来の気の多さから、
一つのことにのめりこむには落ち着きがない
もので、とことんの一歩手前が、大体自分の
スタイルだと思ってます。
とにかくそんな戦国オタク一歩手前野郎が、
その「センゴク」という漫画を読み始めたら
止まらなかったのですから、それまでの
戦国時代の小説とは、全く異質の切り口で
あったというわけです。主人公は、仙石
権兵衛秀久という、戦国時代に詳しい
つもりの当時の自分にもほぼなじみのない
というか、すぐに思いあらないような武将
の名前なのです。
ところが、その漫画は歴史資料をもとにして
描かれていて、やたら脚色の強い時代小説も
多くある中で、なかなか本格的なものだった
ので、その武将の経歴がよくわかるように
なっています。
なる程知れば知るほど魅力的で波瀾万丈の
人生を生きたこの一武将の生涯を、彼の使え
た信長や秀吉の際立つ個性とともに、実に
深くそして繊細なまでの感性で描いたかと
思うとダイナミックな視点からの歴史ドラマ
としても読み応えがあり、またエンターテイ
メントとしてのテクニックもどんどんレベル
アップしていくこの漫画は、かなり多くの
ファンの心をわしづかみにしたようで、
ただいま最初のシリーズ
「センゴク」1~15巻
「センゴク天正記」1~15巻
「センゴク一統記」1~15巻
全て宮下秀樹先生の著作で絶好調発売中で、
さらに最終章と銘うたれて始まった
「センゴク権兵衛」も1~11巻まで
発売中です。戦国時代の好きな方で
こちらを読まれてない方は是非これを
読んでみてください。戦国時代の視点を
それまでとは異次元のレベルにひきこんで
くれますよ。
それよかいつもサビアン占星術でいろいろ
と書かせていただいている自分が、好戦
的な血の気の多いやつだと思われるのも
なんなんので、いいわけしておきますが、
本人はいたって、平和主義でおだやかなの
でよろしくお願いします。
それよか常に死生観というものを持ちなが
ら人生を生きてるところがありまして、
その生死ぎりぎりの美学みたいなものに、
惹かれるところがあるから、この時代の
ドラマに惹きつけられるのだと思います。
まあというのもそうですが、エンターテイ
メントの世界は、みなさんバリエー
ション豊かな趣味をお持ちの方たくさん
おられますよねー。
自分も多感と柔軟というのが特性で、
これが研究の時の感性につながる長所
だと思っておりますよー。

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