西洋占星術の仕組み その2

前回に引き続きまたこの素朴な画像で
失礼します。
さて前回もご紹介しましたが、上の画像が
ホロスコープと呼ばれるものです。
また出生図とも呼ばれます。
個人が生まれた時点とその場所からみた宇宙
の縮図ということですね。
ここに描かれている太陽系の惑星や、山羊座
乙女座などの、宇宙的距離は全く問題にされ
ていません。
この図で表現されているのは、全て角度
です。太陽系の惑星であれば、それぞれの
天体から受ける影響という意味では、距離
が重要な面もありますが、牡羊座や天秤座
などの12サインについては、完全に角度
だけの意味になります。
実は、距離が遠ざかるほど、我々の深層意識
の核心に近づくので、例えば月は我々に
とって身近な意識のようですが、深層意識
からは遠く、冥王星は太陽系の中で最も
深層意識の核心に近い影響を与えているの
です。これは松村潔氏から学んだ知識と
自分の研究成果から導き出した解釈です。
このことはたとえば、超常体験などの実例
が証拠になったりもします。
超常体験に関しては、コリン・ウィルソン氏
が、それこそ溢れかえるほどの実例を著書に
まとめておられるので、興味のある方は是非
お読みになってはいかがでしょうか。
なかでも「超オカルト」ペヨトル工房刊
や「オカルト」平河出版社刊などは
必見でしょう。私の役目は、動かしがたい
神秘の実例と占星術の解釈を結びつけること
ですね。
さてもどりますが、遠い惑星ほど深層意識の
核心に近いということは、距離と意識の深さ
(高さ)は反比例するということを覚えて
いただきたいと思います。
あと遠くの星座がシンボルになっている
12サインについては、こちらは単に方角
だけが、影響を与えていると考えられてい
ます。西洋占星術では、この太陽系内の
10天体と方角を示す星座の12サインと
を組み合わせて、個人の人生を占うという
のが基本なのです。
ですが実はこの上に出生時間から導き出さ
れるアセンダント(Asc)やMcというもの
があって、そこから12ハウスというもの
が決定されるのです。
上の図でもAscやMcの位置が示されて
いますよね。また1から12までの数字で
区切られた場所が12ハウスというもの
です。出生時間がわからないと導き出せ
ないこれらの位置は、個人の人生に大きな
影響を及ぼします。
実は、生年月日の上にこの出生時間がわから
ないと、正確な鑑定はほぼ不可能といっても
いいくらい重要なことなのです。
つまり時間が、生まれた一瞬に近づけば
近づくほど、人生全体への影響が大きくな
るのです。
今回は12サインの記号がどの星座に対応
しているかを書いておきました。
また天体の記号は次の通りです。

☉=太陽 ☽=月 ☿=水星 ♀=金星

♂=火星 ♃=木星 ♄=土星

♅=天王星 ♆=海王星 ♇=冥王星

とこのようになっています。
この10天体が個人の人生に大きく影響を
与えているので、それぞれの天体の性質を
知る必要があります。
次回からは、10天体の性質についてです。

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