12ハウスとは?

出典:MyAstroChart様(www.m-ac.com)

前回までは太陽系10天体のもたらす
エネルギーについて説明させていただきま
したが、占星術ではこの10天体の配置と
12のハウスと12のサイン(星座)の
三大要素を中心に鑑定します。
10天体は太陽系の宇宙エネルギーを
あらわして、12サインは遠くの星座
(といっても区分は正確ではなく、その
方角という意味)からの宇宙エネルギー
をあらわしています。
つまり10天体と12サインは、地球が
太陽の周りを公転していることにより、
宇宙と地球の位置関係が変わって、宇宙
エネルギーが変わり、それが地上の
個人に影響を与えるというものでした。
それに対して12ハウスというのは、
地球が毎日自転していることにより、太陽
や宇宙に向ける地上の面が変わることで
個人の人生の一生のサイクルを一日で
あらわしたものなのです。
12ハウスというのは人生の活動の場面、
それぞれのステージをあらわしています。
上の図でいえば内側の円に書かれている
1~12の数字がハウスナンバーになり
ます。そしてそこで区切られた範囲を
人生のそれぞれの活動の場面としている
ハウス(室)というのです。
地球の自転で人生は反時計にまわるという
設定になっていて、スタート時点は日の出
にあたるAsc(アセンダント)というポイ
ントになります。そこからハウスの示す
一生のサイクルが始まるので、第1ハウス
もこのアセンダントから始まるのです。
区分の仕方はいろいろありますが、サイン
の途中からつぎのサインの途中になるよう
な分割法である「プレシダス・システム」
が一般的で、図のような分け方になり
ます。
12ハウスが、どのサインにあたるのか、
またどのハウスに10天体が配置されるか
は、出生時間で決まるので、まさしく
生まれた時点で、一生のサイクルが決定
されているともいえるのです。
12ハウスのそれぞれの場面の意味を説明
する前に、太陽の日の出の位置であり、
第1ハウスのスタート地点である
アセンダント(Asc)と、また太陽が
昼間に頂点に達する位置である南中点(Mc)
というポイントが重要です。
ハウスの進行は地球の自転の進行なので、
太陽は逆に、時計回りでまわることになり
ます。
つまり第1ハウスから第6ハウスまでは夜
で、人生が家庭または個人を中心に回って
いるという場面をあらわしています。
そしてアセンダント(Asc)の180度反対
側は、ディセンダント(Dsc)といい日没側
に当たり、太陽の動きとは逆に人生は、
太陽の出ている日中の昼をあらわす、
第7から第12ハウスへと進行
していくのです。この昼は個人が社会に出て
いく、そして社会での人間関係の場面という
ことになります。
そして10ハウスのスタート時点である
Mc(ミッドヘブン、南中点)という太陽の
頂点に達するのですが、このポイントが
社会および人生の到達点とみなされるの
です。
というわけでAsc(アセンダント)は人生の
誕生時点で、Mc(南中点)は人生の到達点
ということになります。
占星術では12ハウスのそれぞれの意味と
このアセンダントとMcのポイントの暗示を
重要だとみなします。
それではAscとMcと12ハウスについて
簡単な説明をしておきます。

Asc=アセンダント
日の出の位置なので、この世に出てくる時
の本人の意識、本来の自分自身、この世で
の目的意識といったものになります。

Mc=ミッドヘブン、南中点
昼の太陽の頂点なので、人生での到達点、
社会的な到達点、最終的な目的達成です。

第1ハウス
アセンダントによく似ていますが、こちらは
より具体的な本人の態度や行動。人生の
見通し。自己表現の基本。

第2ハウス
金銭運や豊かさ

第3ハウス
仲間、隣人。
学習能力や思考の方向性。

第4ハウス
家庭、親の影響。

第5ハウス
子供、楽しみ、創造性。
恋愛や子供の誕生という意味も。

第6ハウス
労働と健康。他社への奉仕

第7ハウス
対人関係、パートナーシップ。
結婚相手、異性、親友

第8ハウス
誕生、生死。隠された感情。
他社の財産の取り扱い。遺産。

第9ハウス
心のプロセス、高次の学び。
道徳の規準。精神的な領域。

第10ハウス
キャリア、野心。達成可能な社会的位置。
女性の場合夫という事もあります。

第11ハウス
個人の希望、願望のハウス。
個人の性質。友人や知り合いの意味も。

第12ハウス
隠遁のハウス。最も奥の私的な場所。
障害の意味もあります。

あんみんの西洋占星術

トップページ